ムラサキシキブ

 

花ことば

愛され上手、上品、聡明

 

©Noriko Ohno

コムラサキ

 

 昔々、私もお茶やお花のお稽古に嗜む程度ですが通っていたものです。

お茶とお花はセットで先生が資格を持っておられ、お宅には、お茶事が出来る

炉や床の間があり、床の間には季節ごとの掛け軸、と茶花(草花)を素朴だけれどどこか魅かれる器に上品にそっとさりげなく活けてあり

 

 また秋になるとこの時期、ムラサキの実をつけたムラサキシキブの枝、たった

一輪の枝のたおやかさを残しつつ、自然に潔く、凛とさりげなく上品に活けてある

いつも清楚なわびさびの精神、裏千家の先生の茶人としての

おもてなしにとても癒されたものです。

 

 まだ、20歳代の前半だった頃、お茶のお稽古でこのお花と出会い

丁度その頃、少女マンガ家の大和和紀さんの「あさきゆめみし」、

紫式部の源氏物語絵巻をマンガで描き下ろした素晴らしい作品に

親しんでいたこともあり「ムラサキシキブ」と言う言葉の響きや紫、

この世で一番高貴な色とされる紫、光源氏の物語を画いた紫式部の聡明な

イメージと光源氏の最愛の女性であり源氏が幼少期より

大事に大事に育て上げた紫の上のかわいらしくも上品な面影

をこの花より思い浮かべとても愛しく思います。

 

 紫の上の様に光る君に愛されることができれば世の女性たちはどんなにか

幸せにこころを満たされることでしょう。

 

 初秋に出遭った玄関先にムラサキの実をつけた

艶やかなムラサキシキブを愛しい気分で見つめてしまいます。

 

PS・・ただムラサキシキブにはムラサキシキブとコムラサキと言う種類があり

おそらく、私の家のこの玄関先で写したムラサキブはコムラサキの方だと思います。