ずっと前に・・・ | 今日の月はどんな月? 月百景 Studio観月工房 Blog

ずっと前に・・・

「昔々~」の英語表現でよく知られているのは、“long long ago”、“long time ago”あたりでしょうか。

昔話で定番の書き出しの一文ですよね。

似た感じの表現で、月(moon)を使ったものがあるのはご存知でしたか?



それがこちら。

many moons ago

“many moons ago”

[ずいぶん昔に、ずっと前に]



moon(月)という単語が入ると、情景が目に浮かぶような「時間の経過」が感じられる言葉になる気がします。



同じテーマ「月の言葉」の前回の記事「二つの月を歩く」の時にも、時間の経過を表すのに「月」が使われていました。

太陽と同じように、日々昇っては沈む月ですが、月は見かけの形が変わっていきます。

長いサイクルで規則正しく形を変える月が、長い時間の経過を表す例えに使われるのは当然かもしれません。

そもそも、元と同じ形に戻るまでにかかる日数が一ヶ月(month)の基準だったわけですから。

そう考えると、古来、時間の概念と月とは近しい関係だったと言えるのでしょう。



現代では、「時間」といえば真っ先に連想するのは「時計」でしょう。

確かに時計は利便性に優れています。

現代に時計無しで生活するのは、不可能かもしれません。

不可能は言い過ぎかもしれませんが、かなり困難でしょうね。



だからこそ、少し寂しさもあります。



太陽が昇れば朝だな~と思う。

日が暮れれば夜だと思う。

これは当たり前のことですが、当たり前過ぎて普段意識はしないでしょう。



また月が丸くなったからひと月が経ったな~

とは、今やほとんどの人が思わないでしょう。



物が豊かになった現代。

心の豊かさはどうなのか・・・



なんとなく、そんなことにまで想いが及んでしまう今回の「月の言葉」です。




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