資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金事件で、元政策秘書と元公設第1秘書が在宅起訴されるなどしたことを受け、24日夜記者会見に臨んだ鳩山首相。

 偽装のために名前が使われていた支持者や国民らに謝罪したものの、捜査の過程で明らかになった実母からの巨額の資金提供については「知らなかった」などと繰り返し、詳細を明らかにしようとしなかった。

 首相は午後6時過ぎ、東京・千代田区内のホテルの記者会見場に姿を現した。濃紺のスーツに、ネクタイは、重要な局面で身につけるという金色のレジメンタル・タイ。カメラのストロボが激しくたかれる中、表情をこわばらせて一礼し、立ったままで「国民の皆さまへ」と題した文章を読み上げた。

 冒頭、説明責任を果たしていないと批判を受けてきたことに対し、捜査に配慮してきた結果だと釈明、「大変もどかしく思った」と心境を明かした。

 月1500万円にも及んだ実母からの資金などの使い道については「私には細かいところはわからない」と同席の弁護士に説明を任せた。

 だが、弁護士の説明も、北海道での個人としての政治活動に年間1億円、友愛政経懇話会が原則負担していた秘書給与などが同6000万円、その他が2億円強に上ることを明かしただけで、結局、具体的な使途が言及されることはなかった。

 資産家である鳩山首相の金銭感覚が国民とかけ離れているのではないか。これまで何度もそう指摘されてきたが、実母からの資金提供をめぐる説明でも、鳩山家の一般とかけ離れた金銭感覚が露呈した。

 「親から大金を用立ててもらい、知らぬはずはないと思われるかもしれないが、私は本当に全く承知していなかった」「親も私も、常に周りの人々が何くれなく面倒をみてくれる環境にあり、お金の話を直接することはなかった」――。

 鳩山首相はこう語ったうえで、「なかなか信じていただけないというのはわかる」などと、もどかしそうな表情で開き直ったような言葉を繰り返した。

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