クラスに馴染めず、悶々としながらあっと言うまに3週間ほどが経過しました。このままではまずい…と気持ちは焦るばかり。ちょうどそんな時、学校からの帰り道にある古本屋さんの店頭で、ボランティア募集の張り紙を見つけました。

 

私は日本にいる時、下北沢にある本屋さんでほぼ毎週インターンをしていました。もともと本が好きで趣味でインターンもずっとやっていたのですが、イギリスでも本屋で働ける!?と思った瞬間の胸の高鳴りは今でも忘れられません。ただ、やはり心配なのは言語の壁。イギリスに来てたったの数週間、ルームメイトやホストファミリーとの意思疎通も四苦八苦する状況で果たして仕事なんてできるのか…と当然ながら不安でした。しかしどうあってもこの機会を無にするという選択肢は考えられず、思い切ってお店に飛び込みました。

 

「私は今月Bristolに来たばかりの言語学校に通う学生です。英語が不自由ですがボランティアできますか?」という趣旨を身振りを交えながらスタッフの人に伝えたところ、なんとあっさりOK!これに必要事項書いて持って来てね、と申し込み用紙を渡されました。え、こんなあっさりでいいの?と拍子抜けしたのですが、実際はこの後が結構大変でした。

 

私は今回滞在は6ヶ月未満ということで、ビザなしで入国してます。就労はもちろんインターンもNG。そして実はボランティアもNGということが発覚。ボランティア専用のビザが存在し、それかもしくは学生ビザがないとボランティアもやってはいけないとうルールになっているそうです。留学エージェントからはボランティアはOKと言われていたので、話が違うじゃないか、というメールを出して改めて調べてもらったり、語学学校の学生課に問い合わせたりしましたが、いずれも答えはNG。

 

一度OKをもらい、初勤務の日付も決まっていただけに落胆はひとしおでした。特にボランティア全般がNGというのがショックで、現地の人と交流するにはボランティアが最適だろうと考えていた私としては、大きな機会損失と感じました。ビザなしで留学というパターンがそもそも珍しいのかもしれませんが、留学を検討する場合には注意が必要な事項だと思います。どう振り返っても、渡航前にその事実を把握できるようなタイミングはありませんでした。

 

いったんボランティアを諦めた私ですが、お店のマネージャーと顔見知りになれたので、学校の課題で出されたチャリティープロジェクトの募金先として、この本屋に募金をすることにしました。いずれ詳細は記したいと思いますが、私がボランティアをしようと思ったこのOxfamというお店はただの古本屋ではなく、世界的な慈善団体が運営するお店でした。チャリティーショップと呼ばれ、ヨーロッパではよくある形態のようです。お店の商品は一部を除き全て寄付で賄われており、スタッフも皆ボランティアです。Oxfamは世界から貧困をなくすことを組織目標としており、ショップの売り上げはその活動費に充てられるとのことでした。

 

募金も随時店頭で受け付けており、そのことを知った私は学校のチャリティープロジェクトの内容を記載し、集めたお金を今度寄付させて欲しいという旨のメールをお店のマネージャー宛に出しました。しかし返信が一向に返ってこず、仕方がないので再びお店に話をしに行くことに。そこで何を勘違いされたのか、まだ私がボランティアを諦められずに来たと思われたようで、誤解を訂正する間も無く本部らしき相手に対してマネージャーが電話で何やら説得をはじめました。「いや、すごい真面目な日本の学生さんで…。いや、違う、ビザがないのは違法じゃない。」聞こえる単語から話の内容を想像しつつ、その横であたふたする私。

こうして最終的にお店でボランティアをすることを認めてもらい、(おそらく特別措置)週末から晴れて勤務することになったのでした。

 

ボランティア募集の掲示。

 

お店の外観。2階もあります。