糖尿病初心者が一番難儀に感じるのが食事量の制限だと思う。
糖尿病と言っても、それは多岐に渡る病気で一概に太りすぎだから糖尿病になった訳ではないということなのである。
2型糖尿病と1型糖尿病では、治療の方法も違う。
運動して、食事療法して、生活習慣を見直すだけで、ある程度まで改善するのは2型糖尿病の方である。
食事療法の難点は、どの栄養素を一日に自分がどのくらい食べているのか?
また、どのくらい食べて良いのかを把握していないことにある。
普通に考えて、食べる量を毎回毎回計量してなんて食べないのが一般的なのだから。
ましてや外食した時に、これどのくらいの量ですか?なんて聞けないし、聞くようなこともしない。
まぁいいとこ、ご飯少な目にして下さい。
くらいは言えても、どのくらい減らしてくれているのか?
そんなことまでは、聞けないし教えてもくれない。
そして、どの栄養素をどのくらい摂取しているのかについては、使っている材料から算出しなくてはならないから、厳密に計算しようとするなら、外食は困難になる。
外食のメニューに、最近ではkcalと塩分が表示されているが蛋白や脂質、果てはカリウムやリンに到るまでの表示をしている店はない。
そして、その表示されているモノさえも、決して正確な表示ではないというのだけは確かである。
つまり、出来合いの料理を買ってきて食べていたから、病気になった。
これは、強ち間違っていないのかも知れない。
自分の身体を維持する為には、自分で作って食べるのが一番安全で安心出来る方法だということがわかる。
今では、江崎グリコやカロリーSlismなど、栄養成分の計算をしてくれる無料で使えるサイトがある。
これを利用して、自分専用の栄養管理表を作って管理すると病院で相談する時にも、相談しやすかったりする。
江崎グリコのサイト
カロリーSlism
私は、この2つサイトを使い分けて管理表を作っています。
詳しい割合は、自分の指示されている摂取カロリーから、どの栄養素をどのくらい摂取しなければならないのか?
それは、糖尿病の合併症の進行状況でも変わって来ます。
基本は、炭水化物を全カロリーの50~60%として、それに伴って蛋白質は標準体重の1kg辺り1.0g~1.2gとし、残りを脂質に当てるのが基本的な基準となります。
自分の標準体重は、こちらのサイトで確認出来ます。
主治医から自分の食事療法の指示カロリーを聞いてください。
そして、合併症で動脈硬化や腎臓の状態を確認して、蛋白の制限やその他の制限が無いかを確認することも必要になります。
割合の計算方法は以下となります。
指示カロリーが1600kcalの場合
炭水化物60%で計算。
1600×0.6=960kcal
炭水化物は1g辺り、4kcalですので960÷4=240
つまり、一日に240gまで純粋な糖質(炭水化物)を摂取する必要があります。
たんぱく質については、標準体重×1.1gと仮定して設定します。
身長170cm、男性、35歳なら大体64kgくらいが標準の真ん中となるので、蛋白質は70.4g/1日となります。
蛋白質は1g辺り4kcalですから、70.4×4=281.6
281.6kcalとなりますので、指示カロリー1600kcalから960を引いた残りの640kcalから281.6kcalを引きます。
蛋白質の割合は、1600×0.176=281.6 となりますので
全カロリーの17.6%が蛋白質の一日の摂取割合となります。
脂質の割合は、糖質と蛋白質を引いた残りとなります。
糖質60%、蛋白質17.6%を1600kcalから引いた残りが
脂質の割合となります。
残りの割合は22.4%となりますので、これが脂質の割合となります。
一日に摂取してよい脂質量は、1600×0.224=358.4
脂質1g辺り 9kcal ですので
358.4÷9=39.8 となり、一日の脂質摂取量は39.8gとなります。
身長170cm、35歳、男性で
1600kcalの指示を受けている患者さんは、割合として以下の割合で栄養素の摂取量を知ることが出来ます。
上記の計算を元にすると
糖質(炭水化物)60%:=240g/1日
たんぱく質17.6%:=70.4g/1日
脂質22.4%: =39.8g/1日
これに合わせて塩分を6g以内に抑えることも、合併症を進行させない為には必要となります。
ちなみに塩分はナトリウム400mgで塩換算1gになりますので、2400mg/1日が基準となります。
栄養成分計算サイトで、成分を計算して管理すると糖尿病を治療しているという意識も高まり、医者任せの治療ではなくなります。
食事療法も立派な治療方法の一つとして意識することで
糖尿病を悪化させないで済むかも知れません。
「食事療法は難しい?
教育入院の終わり頃になると、栄養士による栄養指導という機会が設けられる。
皆、一様に神妙な面持ちで真剣に話を聞いているのだが・・・
その様子を見ていて思うのは、糖尿病の上級者?は思うはず。
この程度の栄養指導では、何の役にも立たない。と
患者が決まって尋ねる質問に
・「XXは食べちゃいけないんですよね?」
・「外食とかして、カツ丼が食べたい時にも、我慢しなくちゃならないんですよね?」
患者は、医師からアレもダメ、これもダメと散々言われているせいもあり
「糖尿病になると食べられるモノが無くなる」
という誤解を持ってしまうので、栄養士から別にカツ丼だって食べてもいいんですよ!
という話をされると、それを理解することが直ぐに出来なくて混乱してしまうのです。
確かに治療という観点から考えれば、低カロリーで収めるに越したことはありません。
しかし、世の中には高カロリーの食べ物が到るところに溢れている。
お店に入ってメニューを見れば、500kcal以内で満足を得る食事をすることは難しい。
自分で、弁当を作りキッチリと食事の管理を出来る人なんて、出会うことの方が難しいのです。
しかし、糖尿病の初期において食事療法の基本が出来ないと、合併症が出てからでは、その過酷さに挫折するでしょう。
何でも始めが肝心ということです。
最低、塩分は1日辺り6g以下を基準にすること。
それに伴い、だしの使い方を学ぶことで味付けの範囲を広げることが出来ます。
自分の適性カロリーを知り、大食いを止め、間食を減らし身体の代謝に合わせた食生活に改善していくことに努めるだけで、後々の苦労は激減します。
糖尿病と言っても、運動と食事で改善するのは2型糖尿病と呼ばれるタイプで1型やその他特定の機序、疾患による糖尿病、妊娠糖尿病では、当て嵌まらない場合もあります。
糖尿病は、一生を通して付き合っていかなければならない病気という自覚を持つこと。
治療で改善はしても、一度糖尿病になったら「治らない」ということを肝に銘じなくてはならない病気なのです。
その点を踏まえて、運動療法と薬物治療、食事療法のバランスを考えて付き合っていかないならない病気ということを知っておくべきでしょう。
とにかく、一筋縄では上手くいかないのが人間の身体というものです。
まずは、食事療法と食事制限の違いくらいは理解しておきましょう。
教育入院の終わり頃になると、栄養士による栄養指導という機会が設けられる。
皆、一様に神妙な面持ちで真剣に話を聞いているのだが・・・
その様子を見ていて思うのは、糖尿病の上級者?は思うはず。
この程度の栄養指導では、何の役にも立たない。と
患者が決まって尋ねる質問に
・「XXは食べちゃいけないんですよね?」
・「外食とかして、カツ丼が食べたい時にも、我慢しなくちゃならないんですよね?」
患者は、医師からアレもダメ、これもダメと散々言われているせいもあり
「糖尿病になると食べられるモノが無くなる」
という誤解を持ってしまうので、栄養士から別にカツ丼だって食べてもいいんですよ!
という話をされると、それを理解することが直ぐに出来なくて混乱してしまうのです。
確かに治療という観点から考えれば、低カロリーで収めるに越したことはありません。
しかし、世の中には高カロリーの食べ物が到るところに溢れている。
お店に入ってメニューを見れば、500kcal以内で満足を得る食事をすることは難しい。
自分で、弁当を作りキッチリと食事の管理を出来る人なんて、出会うことの方が難しいのです。
しかし、糖尿病の初期において食事療法の基本が出来ないと、合併症が出てからでは、その過酷さに挫折するでしょう。
何でも始めが肝心ということです。
最低、塩分は1日辺り6g以下を基準にすること。
それに伴い、だしの使い方を学ぶことで味付けの範囲を広げることが出来ます。
自分の適性カロリーを知り、大食いを止め、間食を減らし身体の代謝に合わせた食生活に改善していくことに努めるだけで、後々の苦労は激減します。
糖尿病と言っても、運動と食事で改善するのは2型糖尿病と呼ばれるタイプで1型やその他特定の機序、疾患による糖尿病、妊娠糖尿病では、当て嵌まらない場合もあります。
糖尿病は、一生を通して付き合っていかなければならない病気という自覚を持つこと。
治療で改善はしても、一度糖尿病になったら「治らない」ということを肝に銘じなくてはならない病気なのです。
その点を踏まえて、運動療法と薬物治療、食事療法のバランスを考えて付き合っていかないならない病気ということを知っておくべきでしょう。
とにかく、一筋縄では上手くいかないのが人間の身体というものです。
まずは、食事療法と食事制限の違いくらいは理解しておきましょう。
インスリン製剤や血糖降下薬を使用している患者さんが気を付けなきゃならないのが
低血糖
と呼ばれる症状です。
多くの糖尿病患者さんで、まだ経験したことがない。
という方々もいらっしゃいます。
あえて、ワザワザ経験するようなものでもないのですが、知っておいて損はしないという側面を考えれば、経験する意味があるのかも知れません。
私の過去の経験からなので個人差はありますが、血糖値が急激に落ちる時は、腕の脱力感に始まり、震えや痺れ、冷や汗などの症状が現れました。
また、気付かないうちにジワジワと下がる時は、決まって異常な眠気と倦怠感があり、気がつくと冷や汗や震え、強い眠気による意識混濁が現れました。
厄介なのが満腹感からの眠気に似ている為、寝ている状態で低血糖を起こしてしまう場合があることです。
入院中なら、ある程度決まった時間に血糖測定があるので、大事にはなりませんが自宅に帰ってからは、自分で測定する手間を嫌がり、低血糖で救急搬送なんてこともあるのです。
あまりに酷い低血糖は、脳に障害を残すほどのダメージを与えることさえあります。
勿論、低血糖自体が身体に与えるダメージは、かなりのものがあり注意して引き起こさないようにしなければなりません。
低血糖を起こしてしまった場合は、速やかに捕食する必要があります。
但し、低血糖かと思って捕食したら実は違っていた。
なんて話もよく聞きます。
これは、糖尿病患者の得意な言い訳です。
血糖検査機で、測定し80未満の数値であれば、18kcal程度の飴を一つ食べれば改善します。
70を切って来るようなら、1単位80kcal程度を目安に捕食すれば改善します。
それ以下であれば、ブドウ糖を5~10gを水またはコーヒーやミルクなどに溶かして飲むのが改善の早道です。
ブドウ糖は熱に弱い為、温かい液体に溶かしても効果は薄く、血糖値も上がり辛かった経験が私はあります。
まずは、低血糖を起こさないことが一番ですが、起こしてしまった場合には、速やかに測定して捕食が必要なら行う。
また、1単位80kcalの捕食の目安になるクッキーやビスケットを用意するようにしましょう。
私が一押しの捕食用商品は、オロナミンCです。
ちょうど、一本あたり80kcalなので、捕食に最適です。
ドラッグストアなんかで安売りの時にまとめ買いして、私は常備しています。
低血糖は、侮ると結構怖いです。