所ジョージに学ぶ | トニーの成幸ブログ

男は埼玉県の所沢に生まれる。

 

幼少期は特に目立ったところはなく、
中学生の時にギターに夢中になり、
将来、柳ジョージのようなカッコいいミュージシャンになることを夢見る。

 

高校は都内の私立高校に通い、
公募推薦で大学に進学するも学費納入の手続きを忘れ、
学費未納として除籍される。

 

その翌年、一年留年して入学を許可されたが、
授業に一度も出なかったため中退し、
音楽の道を目指す。

 

在学中に音楽プロデューサーへ、
自分で作詞作曲した歌のデモテープを送ると、
これが面白いと認められて音楽業界に入る。

 

しかし、ライブハウスで売れているミュージシャンの
前座を務めたり、常にわき役としてばかりで
全く売れない年月を過ごし、悩み始める。

 

そんなある春の日、
新一年生の子供たちが学校に通う姿を目にすると、
あることを思った。

 

子供たちは、ランドセルが重いとか、勉強が嫌だなど
全く余計なことを考えずにただ楽しそうに、
目の前のことにルンルンしている。

 

大人になると雑念が多くなるが、
何故なのか?

 

この光景を目にしてから、
つまらない心配をするよりも、
まずは今日を楽しく過ごそうというスタンスに変えた。

 

その後、誰かのライブの前座を任せられても、
演奏はほどほどに、トークで言いたい放題で、多くの観客を笑わせた。

 

これがあるプロデューサーの目に留まり、
無名にもかかわらず、
ラジオ番組「オールナイトニッポン」のパーソナリティに
抜擢される。

 

話題になって本格的にタレント業に進出。

1979年に「ドバドバ大爆弾」の司会者となり知名度が上がる。

 

1983年から「笑っていいとも」のレギュラーを務め、
1990年代からは冠番組が増えて、
日本を代表するコメディアンの一人となる。

 

彼の名前は、所ジョージ。

 

60歳を過ぎた現在でも、多くの番組に出演しており、
第一線で活躍中。

 

よく彼は、「どうすれば所さんのように自分らしく生きられますか?」
と質問されるそうだが、こんな時はこう答えているそうだ。

 

「だいたい自分らしさや才能なんてありはしません。
人ってそんなに変わらない。
もし違いがあるとしたら、
”やったか、やらなかったか”だけ。
ムリだと諦めずに、ずーっと続けるかどうかだけですよ」

 

さらにこう続ける。

 

「ラクな方へ逃げたらダメ。面倒なことを続けることが大事なのよ」

 

彼は、夏に歌を作る時、エアコンを止め、扇風機のスイッチを入れて
曲を作るという。

 

快適な25度に保たれた部屋では、素敵な夏の曲なんて書けるはずがない。

 

そうやって便利や流行りに頼らなければ
仕事でも遊びでも、”自分の型”ができる。

 

彼は今、60歳を過ぎて、多くの友人に囲まれながら、
好きな仕事を自分のペースで楽しんでいる。

 

「お金」 「時間」 「健康」 「人脈」
を持ち合わせているだけではなく、
自分に合ったレベルでバランスよく持っています。

 

こういう人を「成幸者」というのですね。