礼 『エンジンの改造もしなくちゃね。免許取っても50ccのままじゃ意味ないし』
熊 『お金がかかるのは困る』
礼 『ならブロック修正なんてのはどう?』
熊 『ブロック修正?』
礼 『そう。エンジンブロックの燃焼室とかシリンダーヘッドに発生する鋳鉄特有の僅かな歪みをメーカーの製造ラインよりも高精度な機材で真円に削り直した後オーバーサイズピストンを使って…』
熊 『礼子』
礼 『ん?』
富 『ごめん。ちょっと何言ってんだかよくわかんない。』
礼 『わかった。じゃあ最初からきっちり説明するわね!つまり量産される…』
・・・その後、礼子の話は3時間続いたのであった。
閑話休題。
「ブロック修正って何ですか?」という疑問を持った人が多かったようです。
2話の「富田林の社屋」に続く疑問点かもしれません。
礼子が説明したことを意訳すると、「純正の部品を加工して、排気量が49ccを超えてしまったので、原付二種として登録を変更する。」
ということのようです。
つまり、エンジンの「ボアアップ」の様に「積極的に部品を取り変える」のではなく、「直していたらそうなってしまった」から、実態に合わせて登録をし直す、ということを言いたいのだと思います。
ボアアップって、一種の「違法改造」ですから(笑い)、それをあえて言わないための誤魔化しでしょうね。
本田技研工業の監修に合格する必要もあったので・・・。
バイク屋さんとかでブロック修正なんていう言葉は聞いたことがありませんよ。