営業でいろんなところを回っておりますと、中には大変気の短いお客様もいらっしゃるもので・・・
とある得意先に伺ってみますと、キーマンの方が接着剤の事でメーカーに電話をされているところでした。
なにやら成分の事とサンプルの量の件でお怒りの様で・・・
「おい!サンプルの最低単位が40リットルだと?オレを接着剤の風呂に入れる気か!
1リットルで良いんだよ。おめぇんとこはそんな対応しかできないのか!」
1リットルで良いんだよ。おめぇんとこはそんな対応しかできないのか!」
・・・えらい剣幕でありまして、周りもピリピリムード。(^^;
このお客様、普段は良い方なのですがちょっと怒りっぽい方でして。
待つこと10分、ようやく長い電話が終わって私の営業の番です。
私 「とりあえず、大変でしたね。今日はお忙しいようですので、また出なおしてまいります。」
客 「いやいや、せっかく来たんだから何か紹介していけよ。そうそう、岡谷の落語会はどうだった?」
・・・とお客様。お客様も落語がご趣味です。
私 「それが、あんまり上手くない落語でした。今の時期に前座が“初天神”をやってましたし・・・」
客 「そら酷いね。ほかに何かおもしろい話はないのかい?」
私 「ああ、日曜にバイクで鰍沢の妙法寺にいきました。落語の“鰍沢”で毒消しの護符を買う寺ですよ。
あそこは良い寺ですね。」
あそこは良い寺ですね。」
客 「ああ、そら知ってるとも。有名な寺だからね。その近くに“疳の虫封じ”の寺もあるのをしってるかい?」
私 「それは存知ません・・・何というお寺ですか?」
客 「青柳のね、昌福寺って寺だよ。」
私 「それは本当に効くんですか?」
客 「うちの子供を連れて行ったら、夜泣きが止んだから効くんじゃないかな?」
私 「あ!そうだ。効くのか確かめる良い方法がありますよ。」
客 「どうするんだい?」
私 「○○さんが虫封じをして結果を見れば、効いたかどうかはっきりわかるでしょう!」
・・・お後が宜しいようで。
(周りにいた一同大爆笑)
・・・ということで、そのままドアを閉めて帰って来ました。
(お客さんももちろん爆笑で、怒っていませんのでご安心を。)
営業も、エンターテイメント性が大事です。
※昌福寺は山梨県山梨県南巨摩郡富士川町青柳町にある「虫切り 加持」を行う古刹。