「あ〜あ、ついに逝っちゃった。よりによって、この年の瀬に……」

 

朝一番、家に響き渡る嫁さんの悲痛な声とは対象に、その手元で、ウンともスンとも言わなくなった一台のハンディ掃除機。

 

大掃除という決戦を前に、完全にぶっ壊れたのさ。

 

振り返れば、我が家の「掃除機戦記」は、波瀾万丈よ。

 

初代は、「象の鼻」の様な長いノズルを持ちながら、犬の散歩のごとく本体を引き連れ、コードが絡まる度に、マーキングみたいに立ち止まらされる、手間のかかるヤツだった。

 

二代目は、「ダイソン」という、彗星のごとく現れた黒船で、あの凄まじい吸引力と「舶来モノで、私高いですけど何か?」というドヤ顔感の凄さに、一家でひれ伏しながら使わせてもらったよ。

 

そして今回殉職した三代目は、今は亡き両親の実家からやってきた、今風なるハンディタイプだったが、感傷に浸っている暇はない。

 

年末に掃除機がないのは、戦場に素手で突っ込むようなものなのよ。

 

ていうことで、すぐさまネットで検索をするも、今の生活家電は性能も値段もピンキリで、どれを買ったらいいものやら…。

 

こうして迷走の末、スカウトの目如く、嫁さんが選びぬいてドラフト指名したのが、こちらの、Orage(オラージュ) RR11という、ハンディタイプのクリーナー。

 

Orage RR11 コードレス掃除機

 

 

ちょうどペイペイ祭の追い風もあり、実質1万円前後という、格安価格でゲット出来たのよ。

 

最後まで「Shark」という2万円クラスの強敵と悩みながら、最終的には「安さ」と「軽さ」という欲望に負けたけど、結論を言えば、我が家的には「これで大正解!」だったね。

 

格安と言うことで不安だった吸引力も、これが意外にもパワフルで、畳一室を除いてほぼフローリングの我が家にとっては、十分すぎる仕事ぶり。

 

 

 

さらに、最近おしゃれに目覚めたのか、入念なブラッシングで娘が量産し続ける抜け毛も、自走式ヘッドが「お任せあれ!」とばかりに、残さずオールクリアにしてくれるのよ。

 

パワフルモードで13分の稼働時間は短く思えるが、我が家の広さなら、それだけあれば十分だし、何より嫁さんが喜んだのが「軽っ!」と唸る程の超軽量ボディ。

 

パッと手を離せば自立してくれる健気さもあり、床の埃を照明で見やすくするなど、この値段でこの多機能っぷりは、ニトリじゃないけど、「お値段以上」なのよ。 

 

Orage RR11 コードレス掃除機

 

 

後は、どれだけ長持ちするかだけど、そこは、所詮1万円ちょっとのお買い物。

 

「掃除機も使い捨ての時代」と割り切れば、1、2年持ってくれれば万々歳。

 

数万円の高級機を買って「延長保証、入るべきか……」と悩むくらいなら、1年保証がついてくるこの子を使い倒す方が、精神衛生上よっぽどヘルシーだね。

 

ていうか、正直、この価格でここまで性能が進化していることが驚きだった。

 

上を見ればきりがないけど、我が家の年末は、この「安くて軽い相棒」と共に、床の埃を吸い取ることにするよ。

 

 

僕の大阪出張時の定宿は、長らく本町の東横インだった。

 

ビジネスホテルのお決まりである、必要最低限の広さながらも、どうせ寝るだけだし、使い慣れた勝手知ったる空間は、それはそれで悪くなかったのよ。

 

特に本町の東横インでは、今の支配人になってからは廃止となったが、以前はルームキーの紙ケースに、スタッフの手書きメッセージが添えられたりして、これが、ちょっとした癒しでもあった。

 

 

東横インの宿泊カード

 

 

「ごゆっくりどうぞ」以外のメッセージやイラストもあったりして、こういう、ちょっとした心使いって、なかなかできないよね。

 

ただ、そんなお気に入りの東横インも、ご多分に漏れず、昨今のオーバーツーリズムの波で宿泊料が高騰し、もはや本町も「気軽に泊まれる」金額ではなくなってしまったのよ。

 

京都だけではなく、大阪も外国人には大人気で、戎橋なんて、週末はまるで初詣の参道のような混み具合。

 

大阪戎橋の混雑した商店街と人々

 

 

「あれ、渡航自粛じゃなかったっけ?」と首を傾げるほど、中国人の観光客も大勢いたよ。

 

まあ、仮に総理の「台湾有事」問題で中国人観光客が減ったとしても、その分、別の国の方々で埋まるから、結局は、何処へ行っても人、人、人ってことになるのだろう。

 

こうして、このインバウンド需要の荒波に押し流され、泣く泣く安宿探しに奔走した結果、今回は四ツ橋交差点にある「スマイルホテル」を選択。

 

スマイルホテル四ツ橋夜景

 

 

早割とはいえ9,000円で予約できてラッキーだったけど、これが今回の顛末の始まりよ。

 

ていうか、9,000円を「安い!」と感じる自分の感覚に、驚愕なんだけどね。

 

さて、この「スマイルホテル」だけど、今回は10泊することになるも、ネット予約が最大9泊までしか取れないシステムから、9泊の申し込み後にもう1泊追加と、2回の予約が必要になったのよ。

 

まあ、それ自体は別に問題ないんだけど、9泊後、1泊の為に部屋移動するのは面倒なので、チエックイン時に「10泊とも同じ部屋は可能ですか」とフロントに相談をしてみたのさ。

 

すると返ってきたのが、「その時になってみないと、部屋の空きがないかもしれないので分からない」という、摩訶不思議なご返答。

 

予約済なのに「空きがないかも」って、なんだそりゃ?。

 

せめて「その時の状況によりますが、最大限努力します」くらい、言えないものかね。

 

そして、さらに驚かされたのが、ホテルスタッフの対応。

 

もちろん、しっかり挨拶される方もいるんだけど、殆どのスタッフさんが、フロント前を通り過ぎても、エレベーターで一緒になっても、挨拶なく無言と、客を徹底的にスルーするのよ。

 

極めつけは、下へ降りる僕と偶然エレベーターで同乗したスタッフが、1階に着いて扉が開くやいなや、我先にと、僕の前を横切って走り去って行ったのは、マジに驚きだったね。

 

過去に、ここまで客を透明人間扱いするホテルを見たことがなかったので、ある意味「新しいサービス体験」だったよ。

 

それと、もう一つ極めつけだったのが、エレベーター前に置かれているアメニティのクオリティ。

 

ある日、ここにある歯ブラシを使ったら、歯を磨いている最中に、口の中全体に「魚の骨か!?」と思うような異物がザラザラと広がり、思わず咳き込む事態に。

 

慌てて歯ブラシを口から出すと、なんとブラシの毛が大量に抜けていたのよ。

 

スマイルホテル 歯ブラシ 毛抜け

 

 

ビジネスホテルのアメニティなんて、それなりの質なのは承知だけど、ブラシの毛が口の中いっぱいって、ちょっとホラー過ぎ。

 

もちろん、たまたまハズレを引いたんだろうけど、これは本当にビビったし、正直ちょっと怖かったよ。笑

 

まあ、ビジネスホテルに過度な期待は求めないし、清潔で、寝られればそれでいいけど、これも宿泊客の大半が外国人客となったことで、サービスも「世界基準」に変わってしまった結果なのかも。

 

それか、年々モンスタークレーマーが増えたことで、最近はカスハラ定義を告知するサービス業が多くなったけど、業者側もそれを盾にして、客が弱い時代になりつつあるのかもね。

 

いずれにしても、今回宿泊した「スマイルホテル」。

 

全然スマイルじゃなかったよ…。笑

久しぶりに、我が愛するレースシム環境に、ちょっとした「愛情」を注いでみることにした。

 

興味のない人からすれば、「たかがレースゲーム」と鼻で笑うも、僕にとっは立派なレースシミュレーションであり、間違いなくeスポーツなのよ。

 

先月、国内最高峰のスーパーフォーミュラで初優勝を飾ったイゴール・フラガ選手も、「グランツーリスモ」からキャリアをスタートさせた、レースシム大会の優勝経験者。

 

つまり、モータースポーツ界でのシム(シミュレーター)は、トレーニングはもちろん、リアルレーサーになる切っ掛けの場でもあるわけよ。※僕は無理だけど…。

 

そんな僕のシム環境は、傍から見れば「もう十分じゃない?」と言われるレベルも、慣れというものは恐ろしいもの。

 

使っていくうちに、次々と改善したい思いが湧き出てくるのよ。

 

で、今回手を加えたのは、ホイールベース(ファナテック dd pro)に取り付け可能な、ストラッセさんのスマホホルダー。

 

 

本体にホルダーを設置して、「Race Dash」や「Ezio Dash Pro」などのレースシム専用アプリを立ち上げれば、一瞬で本格的な「車載メーター」に変身してくれるのよ。

 

 

もちろん、ただの「格好つけ」だけではなく、ちゃんとした利便性も備えている。

 

我が家のように、リビングのテレビでプレイすると、どうしても目線がやや下向きになるんだけど、この場合、「ノーマルビュー」だと、シフト表示が目視可能なのよ。

 

 

ところが、臨場感のある「コックピットビュー」を選ぶと、このシフト表示が見づらくなるという致命的な問題があったのさ。

 

 

シムレースにおいて、シフト表示はラップタイムに直結する超重要情報。

 

正直、タイムだけを追求するなら、シフト表示が確認しやすい「ノーマルビュー」の方が早いけど、でも、そこはこだわりたいのよ、コックピットビューに!

 

というわけで、このスマホメーターを導入したことで、目線の移動も少なくなり、リアルな視界を保ちつつ、重要な情報を即座に確認できるようになってくれたね。

 

動画はリプレイビュー

 

 

レース環境が向上したことで、さらに楽しく、没入感たっぷりのプレイが実現できたというわけよ。

 

こうして快適なドライブを楽しんでいる最中、外出先から嫁さんが帰宅。

 

「また何か買ったの?」との問いに、「簡単なアップグレードよ」と、軽く返すも、案の定、「くだらない、たかがゲームでしょ!」と、いつものセリフが返ってきた。

 

すかさず、「これはゲームではなく、レースシムです!」と反論するも、その言葉を聞き流すように、無言で奥の部屋に去っていったよ。

 

興味のない人からすれば、邪魔な置物。

 

仕方ないよね…。

 

 

 


僕には、最近地元で仲良くなったゴルフ仲間が3人いる。


“地元”といっても、正確には嫁さんの地元で、僕は“外様”ポジションなのだが、町のソフトボールチームに入ったことがきっかけで、3人と親しくなったのよ。


今では、3か月に一度のペースで、この4人でラウンドするのが恒例になっているが、今回は仲間の1人、Dさんのお話し。


ゴルフ歴1年ちょっとの彼は、今年4月に僕らと回ったラウンドでは124というスコアだった。


ゴルフ始めて半年での124は平均的なので、一般的に1~3年と言われる“100切り”も、順調にクリアするだろうとは思っていたよ。

 

ところがDさん、7月のラウンドでは94を出し、そして秋には、なんと90を達成!。
 

ラウンド数は置いといて、ゴルファーなら、誰もが「1年で90」の凄さは分かるはず。

 

彼は180センチ、90キロを超える大柄で、ソフトボールでもパワーヒッターだが、そんなDさんのゴルフを見て、「これは上手くなるなあ」と、感じたことが二点あった。

 

まず一つは、圧倒的な飛距離
 

僕もスクールに通った成果で、それまで210平均だったドライバーが240ヤードまで伸びたけど、飛距離の恩恵って本当に大きいよね。


例えばドライバーの飛距離が30ヤード違えば、セカンドは2~3番手変わるわけで、つまり、その分難度も下がり、スコアにも影響すると思うのよ。

 

実際、彼が90を出した日の皆川城カントリークラブでは、僕が264ヤードの“本イチ”を記録したホールで、Dさんは更にその先、なんと、280ヤード地点に着弾。

 

上→Dさん・手前→僕

ゴルフコースでDさんと僕のショット位置


しかも、僕が“会心の一撃”だったのに対し、彼はそれが“平均”であり、ポテンシャルからすれば、300ヤードも普通に狙える凄さなのよ。


もちろん、真っ直ぐ飛べばの話しではあるが、これには本当に凄いと思ったね。

 

そして、もう一つの理由は、人の話に素直に耳を傾けることができること


彼と一緒に練習に行くと、「こう打つには?」「このミスを減らすには?」と、僕に質問をしてくることがあるのよ。

 

僕自身、教えるほどの技術は持ち合わせてないので、変わりにスクールで教わった方法を伝えると、彼は必ずそれを一度は試そうとする。

 

これって、簡単そうでなかなかできないことだよね。

 

元プロ野球選手が「一流になる人は、周囲の声に耳を傾けられる人」て言ってたけど、まさにそれ。


もちろん、全てを聞きすぎちゃうのもダメだけど、まずは試して、自分に合うかを取捨選択できることが大事なわけで、Dさんはそのバランス感覚も抜群なのよ。

 

つまり、生まれ持った才能素直な姿勢が噛み合った結果、彼はたった1年で90に到達し、更に大きなコンペでは、ドラコンと優勝までかっさらったとのこと。

 

ドラコン優勝トロフィー

 

ゴルフで80台を出す割合は2割以下で、達成するには、3~5年が一般的(ネット調べ)らしいが、彼が80台をいつ出すのか、凄く興味深いね。

 

ちなみに、皆川城での僕は、Dさんに1打負けの91。


次は逆に、僕が彼に質問する番かもしれないよ…。

 

 

「クルド人問題ってどうなの?」

 

今年、別の地域に住む友人・知人から、よく聞かれた質問。
 

僕の住む川口市では、近年、クルド人問題が取り沙汰されることが多くなり、それに比例してか、冒頭の質問を受ける機会が増えてきた。

 

正直、我が家はクルド人を見かけない地域に住んでいるので、そこまで深刻に考えたことはなかったのよ。

 

ところが今年の夏、20年近く住む、クルド人コミュニティの中心的人物が強制送還となり、性犯罪を犯した20代のクルド人が実刑判決となるニュースが流れ始めてから、少し風向きが変わった。

 

それまでメディアでは、仮放免で社会保険に加入できないクルド人家族などの擁護報道が多かったけど、この件以降は、SNSを中心に犯罪や迷惑行為についても語られ始めたのよ。

 

ただ、実際には僕もそうだけど、何が真実なのか、川口市民も分からない人が多いと思うけどね。

 

ちなみに今、家の前が新築工事中なんだけど、作業員の日本人は全員無愛想。

 

しかも、連日家の前を車で塞ぐし、道路に面しているとはいえ、警備員は勝手に敷地内に入って来る。

 

我が家の防犯カメラ映像

作業用トラックと自転車、監視カメラ映像防犯カメラ映像、トラックと作業員

 

一方、その脇では、クルド人が空き家の解体作業をしているけど、嫁さんがゴミ出しで前を通ると、彼らは作業を止めて、「ご迷惑をお掛けします」と挨拶をしてくれる。

 

作業が終わった時も、日本人連中は何も言わずに立ち去ったけど、クルド人の人たちは、「今日で終わりました」と、挨拶をして帰られた。

 

この両者の対応を見る限り、「外国人」というより、結局は人なのだと感じてしまうよね。

 

とはいえ、正規の在留資格を得ている人もいれば、不法滞在の人がいることも確か。

 

センシティブな問題ではあり、僕自身、知らな過ぎて軽はずみなことは言えないけど、川口市在住者として、クルド人問題の真実については、もう少し深く勉強すべきかもしれないかな。

 

友人・知人に、よく聞かれるしね…。

仲の良い友人の行きつけ、南鳩ケ谷の隠れ家的なパスタ店「ターボラ・ダ・バルバ」

 

 

南鳩ヶ谷駅から徒歩10分強の住宅街に位置する立地は、まさしく"地元民御用達"でなければ辿り着けないであろうお店。

 

通常は昼営業のみ、支払いは現金オンリーという、時代に逆行する硬派なスタイルにも関わらず、週末は予約必須という人気っぷり。

 

しかも、友人が夫婦で大のお気に入りという話を聞いて、期待で胸が膨らみながら訪ねてみたのよ。

 

店内は適度な薄暗さが、いい意味で「老舗」感を醸し出している感じで、一人だった僕は、カウンター席へ案内されるも、そこに座った瞬間、衝撃の汚さに愕然。ガーン

 

無造作に置かれたエアコンのリモコン、ペン、スプレー缶...すべてが分厚い埃を纏い、もはや黒い絨毯のよう。

 

 

途中の味変に必須であるタバスコも使いにくい汚れ感だし、食後にペーパータオルで口を拭こうものなら、逆に埃が口に付きそうな汚さ。

 

黒ずんだ台布巾、物が置かれた箇所だけ変色したカウンターは、コンセントでもあろうものなら、トラッキング火災が起きかねないレベルなのよ。

 

思わず脳裏に浮かんだのは、一昔前のバラエティ番組「きたなシュラン」! 

 

このビジュアルで食事を提供する店主の胆力は、ある意味「すごい」の一言であり、間違いなく潔癖症の方は「無理」なお店だね(笑)。

 

スタッフも特徴的で、寡黙な店主と、常に慌ただしくテンパりながら動き回るホール担当女性スタッフは、接客姿勢が真逆ながらも、コンビネーションは絶妙。

 

一見無駄そうに見える女性の動きも、二人の間ではスムーズな連携になっていて、まるでもう解散できない漫才師のようだった。

 

せわしないながらも、この独特なリズムが、店の「スパイス」になっている感じだね。

 

そして、いよいよ肝心の料理だけど、今回は、友人が推していた「エビとほうれん草のトマトクリーム」をチョイス。

 

盛り付けは、ほうれん草が一塊りで、エビは客から見えない配置という、もはや「これも店の味わい」と呼べるほど豪快で雑然(笑)。

 

 

エビを正面に向けて写真を撮りたく皿を動かそうものなら、周りの埃が舞って胡椒代わりになりそうなので、今回は断念するも、味は確かに美味い!ウインク

 

プリプリの大きいエビと、濃厚なトマトクリームが全体を包み込み、創作系メニューが多いながらも、本格的なイタリアンの深みをしっかりと感じられる味。

 

さらに「ちょい大盛りの無料サービス」という太っ腹ぶりで、味もボリュームも文句なし。

 

友人が足しげく通う理由も心底納得だったよ。

 

平日にもかかわらず、開店20分で席が埋まる人気ぶりは、まさに「知る人ぞ知る、隠れた名店」だね。

 

この店で美味しく食べる方法を伝授するならば、可能であれば、汚れが目立たないテーブル席がおすすめ。

 

もし、カウンターに案内された場合は、埃まみれの周りを無視して、「パスタだけを見つめ、とにかく集中して食べるべし!」。

 

周りの汚さは、もしかするとパスタの美味しさを際立たせる「演出」なのかもしれないけど、料理は目でも楽しむもの。

 

幻滅して食欲をなくしたらもったいないからね。

 

散々、店の汚さについて語っちゃったけど、味は確かだし、この店の雰囲気に慣れてしまえば、きっと愛すべきお店になることは間違いない。

 

帰り際、別の人が食べているパスタも気になったので、是非、また訪問してみることにするよ。

 

先日、所属するソフトボールチームの年内行事が終了した。

 

このチーム、今年も本当に様々な出来事があったね。

 

基本的に「いい人」の集まりであることは確かだけど、主張の強いメンバーが多いため、なかなかどうして、一筋縄ではいかないのよ。

 

意見をぶつけ合うのは日常茶飯事ながらも、そこは大人ということで、殴り合いまでには発展しない。(当たり前か…)

 

「体育会系?」と問われれば、そこまで硬派でもなく、むしろ体育会系経験者は少ない感じで、どちらかといえば「体育会系ごっこ」を楽しんでいる、典型的な昭和の空気を持つチーム。

 

そんなソフトボールチームで、今年一番の出来事と言えば、最年少のS君が引き起こした「ヘルメット投げつけ事件」あたりかな。

 

30代前半のS君は、走攻守揃う実力者であるものの、守備の連係では自分に合わせるよう要求し、実力で劣る相手には何かと意見する、ちょっとだけ自己中な性格。(失礼)

 

そんな彼が、ある試合でホームに突っ込みアウトになった際、監督の「無謀だ!」という声に激高し、脱いだヘルメットをベンチ裏のネット目掛けて投げつけたことがあったのよ。

 

監督はすぐさま「お前何やってんだ!」と激怒し、その後は互いに一歩も譲らず、まるで試合前のボクサーの如く、顔を近づけての睨み合い。

 

周りが止めに入り、その場は一旦収まるも、S君は一切反省の態度を見せず、正直、誰が見ても明らかな暴走ながらも、自身の走塁が無謀ではなかったと試合後も主張し続けていたのよ。

 

ていうか、反省すべき点は走塁の判断ミスではなく、チームの備品を乱暴に扱ったことだと思うけどね。

 

一歩間違えば誰かに当たって怪我をさせる可能性のある行為であり、頭を守るための道具を凶器にしてはいけないと気づくべきだよ。

 

もっとも、後日聞いた話では、彼を叱った監督も、若い頃には物を投げつけたことがあったとか…。

 

まあ、こんな感じで、今年も様々な出来事があった、タダでは終わらないソフトボールチーム。

 

個人的には、今年プレーで少なからず貢献できたので、来年も同様にプレーで結果を出したいね。

 

あとは、プレー以外のトラブルに巻き込まれないようにすることが目標かな。

 

へんな目標だけどさ…。笑

 

ソフトボール試合中、選手と監督の衝突

 

少し前の話だけど、ゴル友に誘われ、中古専門のゴルフショップへ行ってきたのよ。

 

ゴルフ歴約1年の彼は、「優しいアイアンが欲しい」とのことで、探した結果、7年落ちながら、状態の良いブリヂストンのアイアンセットを、3万円台という格安で購入!

 

さっそく練習場へ直行し、僕も試打させてもらった。

 

ゴルフクラブの進化は日進月歩というが、正直、型落ちとは思えないほど好感触で、「全然問題ないじゃん!」というのが率直な感想だったね。

 

ていうか、人が使ったことに抵抗さえなければ、中古選びは賢い選択だと思ったよ。


実は、中古ショップに行った日の夜、僕の直近10ラウンドのGPSデータをもとに、アイテム別の使用比率を出してみたのよ。(暇人だね~笑)

 

結果は見ての通り、ウェッジとパターだけで、実に60%を占めていた。

 

ラウンドでの平均使用率

ドライバー 16%

FW&UT 6%

アイアン(5~P) 18%

ウェッジ 23%

パター 37%

 

つまり、スコアが100なら、60回はウエッジとパターで、アイアンなんて、番手によっては一度も使わないケースもあるくらい。

 

そう考えると、番手辺りの使用頻度が少ないアイアンやFW/UT系は中古で十分。

 

ただし、使用回数が多く、フィーリングが命のパターと、スピンを効かせたいウェッジは、溝の深い新品がいいと思った。

 

特にウェッジに関しては、中古だとシャフト内部の状態が心配ということもある。

 

これは以前、僕がアイアンのグリップ交換をした際に気付いたことなんだけど、アイアンはきれいだったのに対し、ウェッジはシャフト内部が結構錆びていたのよ。

 

左がウエッジ、右がアイアン

 

あくまでも僕の推測だけど、ウェッジはグリーン周りの芝に直接置く頻度が多い分、アイアンより錆びやすいのだと思うんだよね。

 

もちろん、個人の意見ではあるけど、錆の不安要素と溝の減り具合を考えると、ウェッジの中古はやめた方がいいかな。

 

ただ、中古ショップに行ったことで、パターとウェッジ以外は中古で十分という、ゴルフクラブの新たな価値観は生まれたよ。

 

思わぬ「お宝」が眠っている楽しみだったり、恋人探しじゃあないけど、偶然出会えたクラブに一目惚れするかもしれない。

 

ゴルフクラブの中古ショップ巡り、なかなか悪くなかったね。




 

娘と仲の良い同級生たちが、塾の先生から「先生が出演するお芝居を観に来ない?」と誘われた。

 

過去にお芝居をされていたのか、単に趣味なのかは不明だが、夏にも娘たちを観劇に連れて行ってくれたことがあったので、何かしら舞台芸術に関わりがあるのかもしれない。

 

感動するかどうかは別として、僕は、子どもの頃から新しいことに触れる経験は、あらゆる意味で刺激になるとの考えなので、舞台を観に行くことには大賛成。

 

娘たちが中学時代から通うこの塾は、地元密着型の個人経営で、受験後には鍋パーティーを開いてくれるなど、アットホームな環境からか、先生と生徒との関係性はすこぶる良好だ。

 

もちろん、「勉強の場に鍋は不要だ!」という意見もあるだろうし、我が家も当初、「○○高校合格!」という実績と、膨大なデータを駆使した教材を持つ大手塾に通わせる予定だったことは確かだよ。

 

しかし、娘が地元の公立高校を希望していたことから、「ならば地域密着型の方が良いかも」と、思いなおしてここを選んだけど、結果としてこれが大正解。

 

その読み通り、地元の学校情報に非常に強く、定期テスト対策や内申点対策、さらに生徒一人ひとりに合わせたきめ細やかな指導のおかげで、無事に志望校へ入学することができたのよ。

 

もちろん、個人経営だからといって地元以外に弱いわけではなく、有名私立に合格した子もいるし、そこは間違いなく、大手に負けない塾であることは確かだったね。

 

さて、話は戻って先週末。

 

娘と同級生たちは、バスと電車を乗り継ぎ、片道1時間半の場所にある、小さな劇場に向かったのよ。
 

それなりにお客さんも入っていたことから、まるで自分たちが出演するかのように、開演前から緊張していた娘たち。


そして、劇が始まって5分後、いよいよ待望の先生が登場!

 

舞台に上がるなり、インドネシア語を叫びながら剣を掲げて王様へ向かうも、逆に王様に剣で切られ、「あ~」という声と共に、その場に倒れ込んだところで先生の役目は終わり…。

 

つまり、「殺され役」で、わずか数秒の出演だったってわけよ

 

「遠くまで観に来て、たったこれだけ?」と思いきや、娘たちからすれば、劇に「感動」、殺され役に「爆笑」で、楽しかったとのこと。

 

終演後、先生は「来てくれたお礼に」と、娘たちに食事をご馳走してくれたらしい。(どんだけ良い先生なんだ…)

 

娘から話を聞いて、嫁さんは「優しい先生だね」と笑っていたけど、僕は心から先生を尊敬したよ。
 

「主役」ならともかく「殺され役」の、しかも、たった数秒だけの出演なのに子どもたちを誘うなんて。

 

僕には、絶対に出来ないのよ……。笑

 

劇場ホールの客席と舞台

先日、千駄ヶ谷へ足を運んだついでに、「ホープ軒」に立ち寄ったのよ。

 

ホープ軒の看板、千駄ヶ谷のラーメン店

 

国立競技場の目の前に店を構える、昭和35年創業の老舗店で、「背脂チャッチャ系」の代名詞とも言える「ホープ軒」。

 

1階が立ち食い、2階がカウンター、3階がテーブル席という構造も、「俺はカウンターで」「私テーブルがいい」なんて我儘は無理。

 

食券を買って列に並べば、後は店員さんが流れ作業のように「はい、1階のカウンターで」と、お客さんをテキパキと配置していくのよ。(家族やカップルはテーブル席へ促すなどの配慮はある)

 

この日は、「ネギラーメン」に「味玉」をトッピングするも、食券を渡して中に入った瞬間、「あ、やっちまった!」と、ちょっとした後悔が頭をよぎる。

 

実はここ、輪切りにされたネギが無料入れ放題で、そのことをすっかり忘れていたのよ。

 

ホープ軒のジャスミン茶とネギ
 

ネギラーメンは1,300円と、昨今の値上げブームはここも例外ではないし、無料とは切り方が違えど、はっきり言って無料で十分。

 

更に味玉は、今流行りの黄身がとろりとしたタイプではなく、中までしっかりと火が入った普通のゆで卵。

 

なんで、ケチくさいかもしれないけど、どっちも不要なトッピングだったね。

 

こうして、運ばれてきたラーメンは、見るからにギットギトで、「これはヤバい」と食欲と背徳感が同時に刺激されるビジュアルなのよ。

 

ホープ軒のネギラーメン(味玉トッピング)

 

水代わりに提供されるジャスミン茶が、胃に流し込まれた背脂を分解してくれるなんて期待は、もはや焼け石に水ながらも、味は安定の美味しさで、しかも、このジャンクさがたまらない。

 

ホープ軒のネギラーメン、背脂チャッチャ系

 

ていうか、この手のラーメンを食べる時は、ダイエット意識なんて投げ捨てて、がっつりかっ食らうのが王道なんだよね。

 

さすがに、毎日食べるのは危険だけど、久々に千駄ヶ谷へ来た時くらいは、思い切って胃袋に流し込む。

 

そんな力強さを感じさせてくれるのが、ここ、「ホープ軒」の魔力なのよ。

 

正直、好みは分かれるラーメンだけど、脂っこいのが嫌いでなければ、一度立ち寄ってみる価値はあると思うね…。