マグネチックループアンテナの深化 第9弾
作り安さを追求したHIGH POWER FFWQUAD  当面の集大成




FFWQUAD も第8弾まで進み、室内からも沢山DXが出来ていますし、数か国への移動時に大活躍しています。
以前の私のブログご覧になって下さい。

皆さまから色々コメントを頂いていますが最大の問題はその作り方,そしてその加工の仕方が誰でもと言う訳にいかないい為
断念されている方もいる様です。
第9弾は基本的には第8弾を引き継ぎ、その性能そのままで簡単でどなたにでも製作可能で、皆様にこのアンテナのすばらしさを
実感して頂けることを目指して再設計致しました。

基本的には第8弾と同じ性能ですのでその詳細は第8弾をご参照願います。
写真は第9弾の物ですが見た目はあまり変わっていません。



下記は変更点です。

1)まずは最上部のエレメントですが約1mのアルミパイプ一本です。

以前の物は移動のことを考えて二本のパイプをつなぎ合わせていましたがその加工方法は少し難しさがある様でしたので
今回はつながないで一本のアルミパイプをTの字型の水道用のパイプに固定する様にしました。
水道ホースの固定の為のバインドですが、要は固定出来れば良いのでねじ止めでもなんでも良いと思います。

アルミパイプは多少太くても細くても問題有りませんし、長さも約1mくらいという事で精度は必要ありません。
同調周波数アンテナループその他の長さでいかようにもなりますのでそれほどシビアーに考える必要ありません。

ステンレスのパイプも試してみましたがやはりアルミパイプが良いようです。かなりの大電流が流れる様でその電気抵抗が
悪影響する様です。

  
                                        裏側


   

2) 上下のエレメントをつなぐケーブルをアンテナループと呼んでいます。

アンテナループは市販の一番太いと思われる平行線を使いました。今回はそれを2本、つまり計4本のリード線を半田付けして
使います。
当初、一本から始めましたがハイパワー時に発熱します。インピーダンスが相当低いらしく大電流が流れているようです。

アンテナループは現場で簡単に組立てられるようにメガネクリップに半田付けて作ります。
それを上下のエレメントにはさんで使います

給電電ループはそこに50オームの同軸ケーブルを直接繋ぎアンテナ本体に給電する為の物でそれほど大電流は流れないので太めの被覆されたビニール被覆ケーブルで大丈夫です。
アンテナループに使っている平行線の一本だけをを使っています。

 



3)下部エレメント

これは周波数同調用を兼ねており内部に10D2Vの芯線だけが入っていてそれを抜き差ししてその静電容量を変化させてこの
アンテナの共振周波数を調整出来る様にしています。



下図の様にギャップで絶縁された左右のエレメントの間の静電容量(コンデンサー)を10D2Vを抜き差しして変化させます。
片側のパイプと10D2Vの間の静電容量は変化しません。
もう一方のパイプの間の静電容量だけが抜き差しされると変化します。
それらは10D2V を介して直列のにつながれる為、静電容量は最大でも約半分になってしまいますがコンデンサーとしての
耐圧は約2倍になります。 
この事によってハイパワーのマグネチックループアンテナが割と簡単に作る事が出来るのです。

この様な超小型のアンテナであるが為、狭帯域のアンテナですが特に今はやりのFT8 では全く問題なく使えます。
超小型ではありますが決まった周波数においては想像を超える性能を発揮します。



当初色々なプラスチックを絶縁物として使ってコンデンサーを構成させましたが他の絶縁物ではハイパワーでは発熱してしまい
使えませんでした。
たどりついた同軸ケーブルはさすが同軸ケーブルに使われている材料なだけに発熱もなく素晴らしい性能を発揮しました。

エアーバリコンの様に空気を絶縁物としてトライしましたが熱ではなく放電に悩まされました。

左右のアルミパイプをつなぐ為に塩ビの水道用パイプを使いました。
外径18mm、内径13mm位の水道管は割と簡単に手に入ります。
その中に外径13mmのパイプがすっぽりはまります。それを赤いテープの目印の所まで差し込むといい具合に固定されます。
この方法ではなくても要は何らかの方法で左右のパイプにギャップで絶縁状態に固定されれば問題有りません。

私の場合は外径13mm、内径12mmのアルミパイプの中に外径10mmの10D2V同軸ケーブルの芯線だけをを入れて
います。
1メートル以上ある芯線は多少そっていますのでちょうどいい硬さで固定されますし、押し込めば自由に出し入れ出来ますので
いい具合です。

左右ののアルミパイプは50CMくらいの長さです。それほど正確である必要はありません。
ただし、パイプの表面にアルマイト加工されていないものが必要です。もしアルマイト加工済の場合は絶縁されてしまうので
メガネクリップをつなぐ所は削り落さなければなりません。

マジックテープで支柱に固定するようになっています。



メガネクリップでアンテナループを下部エレメントに繋ぎます。
アルミパイプの中に10D2Vの芯線を通してそれを出し入れして周波数を調整します。



以前の物はフルバンドにこだわっていた為、複雑で作り方も難しくなっていました。
今回は作りやすさにこだわり18MHZ, 21MHZ, 24MHZ, 28MHZ 計4バンドにしました。
無論、追加のコンデンサーを同軸ケーブルで作って追加すれば以前の物の様にフルバンドする事も可能です。



4)給電ループの作りかた

全体の電気的構成は下の図の様になっています。

 



以前のブログでは全て寸法で追いかける様になっていますが実際はそれほどシビアーではありません。


出来るだけ太めのビニール被覆されたリード線の大体中央部に約180mmから200mm位とって写真の様に輪ゴムをPP結束バンドで固定します。
輪ゴムは二重、三重にして強さを調節します。


       


両端は上の写真の様にやはりPP結束バンドで固定します。
わずかに輪ゴムが少し伸びた状態にして給電ループがたるまないで上部エレメントに密着するようにします。

下からの糸で引っ張られると下図の様になる様にします。
つまりこれで給電ループと上部エレメントの電気的結合を調節します。
そしてSWR最小の状態に追い込みます。



給電ループの最下部にはM型クネクターを取り付けます。50オーム直接給電です。



給電ループの長さはかなりいい加減で大丈夫です。
大体正三角形になるようにします。




これ方法がFFWQUADの最大の特徴です。
いくら同調周波数に合わせられても何らかの方法でSWRを追い込めない限りこの種のアンテナは本来の性能は望めません。
目安としてはSWR1.10以下にすべき思います。調整次第でSWR1.02から1.05位に調整するのはそれほど難しい事では
ありません。

まずは10D2Vの同軸ケーブルの芯線を出し入れして同調周波数を合わせて、次に給電ループと上部エレメントとの結合の
度合いを調節んしてSWRを最低に調整します。
それを何度か繰り返して周波数、SWRを最適な状態に調整してON AIRです。


5) 支柱、三脚、糸巻、他

支柱は釣り竿です。最近カーボン製の物が一般的ですがわたしはグラスロットを使っています。
多分どちらでも大丈夫?かと思います。

三脚は何でも良いでしょう。
移動の時は三脚は使わずベランダの柱に結束バンドで固定して使っています。



糸巻は大切です。
移動時にこれに糸を巻いて行きます。

一番大切なのは糸の固定のためのストッパーです。
アルミ板で作りました。
糸を引っ張っったり緩めたりして良い所、つまりSWRが低く調整出来ればそこで固定します。





7) SWRがどうしてま下がらない時は下記の二つの方法が有ります。

通常の状態



少し緩ませた状態



写真の様に給電ループの固定位置を変えて給電ループを緩ませます。
つまり、給電ループと上部エレメントの結合を少なくします。

設置する場所、その他のコンデションによって必要な時が有ります。
私は3mm径ののタッピングねじをアルミパイプ先端に25mm位のピッチで2.5㎜の穴をあけてそこに
3本くらいずつ取り付けておきます。 これはただ給電ループを緩ませるための物でそれほどシビアーな物ではありません。

逆に結合を強くしないとSWRが下がらない時も有ります。
その時は下の写真の様にして結合を深くします。
たいがいは必要有りませんがその様な場合も有ります。

    


皆さま試作され良い結果が出せる事を願います。



FB DX  73


JH1FFW 栃木県栃木市 
市川隆司
tonyichikawa0@gmail.com

海外免許
T88RC   パラオ
V63TI   ミクロネシア) 
3D2TI   フィジー

このブログはこの他沢山のブログが発表されています。

FFW QUAD     
https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12646074035.html
FFW QUAD2   
https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12701772818.html
FFW QUAD3 

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12714768831.html
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FFW QUAD7 パラオで運用
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FFW QUAD7 オーストラリアで運用

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12792421081.html      

 

 

     

マグネチックループアンテナ   FFW QUAD8 ハイパワータイプ 4set 頒布 

私の試作品をお譲りします。 

 

FFWクアッドも第8弾まで進んで改良も最終段階になっていると考えています。
海外への移動時も必ず持参して大活躍しています。特にホテルの高層階に部屋を取りベランダからQRVする時はその実力を最大限発揮するようです。また小型でスーツケースにも収納出来て即刻QRV できるわけで最近は今まで使っていたほかのアンテナ無しといった感じです。
 
今回最新のFFWクアッド8を4セット用意しました。治工具など一切なしでほとんど手作り状態ですが皆様に頒布させて頂きます。
私の手作り品 1セット45000円プラス送料でお願い致します。
 
ご希望の方おいでになれば下記までメール下さい。
tonyichikawa0@gmail.com
 
 
 
詳細は下記のFFWクアッド8の記事をご覧になってください。
今回頒布する物は一番使い勝手のある7Mhz帯から28Mhz帯向けの物です。
その他のバンドも対応可能ですがコンデンサー等の試作が必要となります。
 
下記が今回の頒布する物の詳細です。
 

マグネチックループアンテナの深化 室内DX

第8弾 ハイパワーFFW クアッド(当面の集大成)

 

マグネチックループアンテナのハイパワー化

 

一般的なマグネチックループアンテナは市販されているものも含めて10Wから20W

入力に耐えられるというものが多いようです。

私としてはマグネチックループアンテナは八木アンテナの様に大空に高々と上げられるの

でもなく最低100W 入力に耐えられる物でないと実用に耐えられないと考えていました。

 

よって最初から100W入力が可能な物という事で進んできましたが実際は試作した

エアーバリコンでは100Wでは火花放電が起きてしまい数10Wが限界でした。

より大きなエアーバリコンという考え方もありましたが、それではもう一つの目的である

移動時にたたんでもって行けるという事が出来なくなってしいます。

 

 

これがマグネチックループアンテナのハイパワー化の足かせになっているのではないかと

思います。

 

100Wに耐えられるコンデンサーを求めで、しかも移動時にもって行ける事という条件で

検討した結果FFW クアッドの初期バージョンにたどり着きました。それは塩ビパイプの

周りに銅箔を張り内側に差し込んだアルミパイプを抜き差し出来る様にしたバリコンでした。

 

この場合抜き差しする、つまり動く物にリード線を繋がなければいけないので特に移動時に

辛い物が有り、それならという事で銅箔の張られたパイプの中心にギャップを作り、

分割された左右の電極の中をアルミパイプを抜き差しして容量の変化するコンデンサーに

する様にしました。

これは結果的には大成功でした。左右の二つのコンデンサーが直列につながる為

耐電圧が倍になった為100W 入力は全く問題なくなりました。

これがFFW クアッドの初期バージョンです。

 

このFFW クアッドの初期バージョンも活躍してくれました。

ところが100Wで使っていると全体的に発熱してしまいました。

インピーダンスの差のせいか給電ループは発熱しませんがアンテナループが発熱しました。おそらく100W では相当の電流が流れているのでしょう?

これは簡単でリード線を太く、それでも足りず平行線そのまま2本並列につないでしまって

アンテナループとしました。

 

問題はコンデンサーの発熱です。

火花放電などは一切ないのですがわずかに発熱します。

検討の結果これは塩ビという材料をコンデンサーの絶縁物として使っている為と断定し

何かいい物が無いかと色々考えたあげく10D2V の同軸ケーブルをコンデンサーとして

使うこととしました。 

5D2Vとかもトライしましたが100W入力には10D2V以上が必要です。

 

      

      10D2Vの同軸ケーブルの外皮と網線をはがし内部だけ使います。

 

      

 

10D2Vの芯線は10mmくらいの直径でそれを13mm外径、11mm

内径のアルミパイプに差し込みます。

少し緩めですが10D2Vの芯線は少し曲がりがありますのでちょうど良い

感じです。芯線を出し入れするとコンデンサーの容量が変わります。

これを手のとどく下側のエレメントにセットしました。

 

どちらの部材も普通に入手可能ですので作りやすいのではないかと

思います。ただアルミパイプは表面にアルマイト加工されていない物を

選らんでください。

アルマイト加工されている物は導通しないのでそれを削り落さなくては

なりません。

 

10D2V の同軸ケーブルの外皮と網線を外しそれをアルミパイプの中に通す方法で

アルミパイプの内側と10D2Vの芯線として使われている銅線の間の静電容量をバリコン

として使う方法です。

さすが同軸ケーブルの内部に使われているの絶縁物だけに電気的特性の優れた物を

使っている様で一切発熱しません。

 

 

FT8 で100W入れて使っていますがSSBではもっと行けそうです。

もしかして150W 位まで行けるのかも知れませんがそういうマシンが無いので試して

いません。

 

一般的なマグネチックループアンテナの調整方法に関して

 

一般的なアンテナでは同調周波数、SWRはそれなりに合わせなければなりませんが

それほどシビアーに追いかけなくてもそこそこの性能が出ます。

しかし、MLAも含めた小型のアンテナはそれらをシビアーに調整しないといけません。

それが出来ると超小型でありながら思った以上の性能を発揮します。

 

一般的なMLAはバリコンで周波数を調整する物が多いようです。それを電動で

調整するのもあって素晴らしいと思います。

ところが私も苦労しましたがSWRの調整はというと円形の給電用のループを折り曲げたり

伸ばしたりで全くその時の感と経験で調節するといった感じです。

 

FFWクアッドのSWRの調整は給電ループとアンテナループの

結合の度合いで決まります。

 

一般的なアンテナは給電線の50オームとアンテナ自体のインピーダンスを整合する為に

何らかのインピーダンスマッチングが必要です。

例えば八木アンテナにおいては各種のマッチングの方法が紹介されています。

 

FFWクアッドでは給電ループとアンテナループとの間隔を調整してその結合の度合いを調整

して行います。アンテナ直下で調整出来る様に水糸を垂らしてそれを引いたり緩めたりして

最良の状態にしてそれを糸巻に固定します。

八木アンテナ等で使われているなマッチングも試したのですがこの方法が一番簡単で

確実でした。

 

FFWクアッドの調整方法

 

まずはアンテナループの長さ、そして5D2Vの芯線をアルミパイプに出し入れしてその容量を調節して所定のバンド、周波数に合わせます。

そして給電ループとアンテナループとの間隔を水糸を引っ張って調整してその結合の度合いを調整してSWRを最低にします。すると多少周波数が変化してしましますのでそれを再調整します。

これを繰り返して周波数、SWRを最良の状態に追い込みます。アンテナアナライザーが有れば意外と簡単です。

 

送信周波数が有ってSWRが下がってくるとパワーの吸い込みが良くなり、一般的なアンテナ

と変わらないくらいパワーを入れられるようになります。

SWRの値を1.10以下にすると本来の性能を発揮します。

 

FFWクアッド8は何が深化したのか。

 

1) 基本的にはFFWクアッド7で良い性能が出ていますので変更していません。

   よってどちらも100W入力にも耐えられます。

 

2) コンデンサー用のアルミパイプの径は同じですが長さを少し短くしました。

   アルミパイプは4m定尺です。これからFFWクアッド7の様に550mmの7本しか

   取れなくて半端なあまりが出来てしまいます。今回は一本を497mmにしてカッターの

   切りしろも含めて8本取れる様にしました。その分アンテナループ用のケーブルを少し

   長くしました。下記参照ください。これでアルミパイプを無駄なく使えます。

   アルミパイプは表面にアルマイト加工のない物を選んでください。アルマイト加工は

   錆止めなのですが通電しないので使いずらいようです。

 

3) キャパシターロッドは周波数の微調整の為に取り付けましたが無くても問題無いと

   判断し今回は無しとしました。

 

5) コンデンサー用のアルミパイプの長さが短くなった為アンテナループ、給電ループの

   寸法も変更しました。 下記参照ください。

 

上部エレメント

 

     

 

     全長1028mmですが外径13mm 内径11mm、497mm長さの

     アルミパイプを左右に2本32mmの隙間を開けて長さ200mm 

     内径13.5mm位のアルミパイプで繋ぎます。

     スーツケースに入れるサイズにする為片側ははずれる様にします。

     水道ホース固定用の部品と水道管のエルボーを使います。 

     移動を考えない場合は単純に1028mm位の一本のアルミパイプで良いで

     しょう。

     エレメントの両端は写真の様です。

     目玉クリップで両端のアンテナループ用のケーブルをエレメントに繋ぎます。

 

         

 

      

 

      アルミパイプの先端には図の様に20mmピッチで3本のタッピングビスで給電

      ループをひっかけられるようにします。

      上側の写真の様に先端に近いビスにひっかけた状態がデホルトです。

      給電ループと上部エレメントとの結合が強すぎてSWR が下がらない時は内側の

      ビスに移動させます。給電ループが緩んでしまいますが上部エレメント(アンテナ

      ループ)との結合が弱くなりSWRを下げる事ができます。

 

      逆に結合が弱すぎてSWR が下がらない場合は下側の写真の様に給電

      ループとアンテナループを接近させ目玉クリップで固定します。

      どちらかをやって上部エレメントとの結合が良い状態になってSWRが下がればれば

      OKです。

 

             

 

            SWR を下げる事がこのアンテナの場合、最高の性能が発揮できるかどうかの

            大切なポイントとなります。私も色々な種類のループアンテナを作ってみましたが

            うまく動作しなかったのはこれが原因だったのではないかと思います。

            周波数は合わせられても簡単にSWRを下げる為のすべを持たない物が多かった

           ような気がしています。

 

        給電ループの作り方

 

           やはり外径3.5mmのビニール被覆ケーブルを使います。

           寸法通りに作るのは意外ト難しいので簡単なジグを作ります。

           適当な木の板に2mm位の太さの釘を打ち付けます。邪魔にならない様に

            釘の頭は切り落とします。

 

           まずは  

        A として釘のセンター、センター間で499mm

        B  として釘のセンター間で180mm

        C  釘センターからエンドまで 800mm      

 

      

             寸法がとれたらケーブルの先端から約15mmのところにPP結束バンドで  

              固定します。

 

                 

                     

             輪ゴムは何重かにして短くして適度に張りがあって上部の

             給電ループがたるみなくほぼ一直線になる様にしてから結束バンドで固定します。

             要はエレメントに取り付けた時に給電ループがピンと張っている様にします。

             釘の位置が間違っていなければそのまま上部エレメントにいい具合に

             取り付けられるようになると思います。

             あとはM型コネクターに半田付けて完成です。

 

             

 

 

        下側エレメント

 

             下側エレメントは内径11mmのアルミパイプを左右一本ずつ使います。

             長さは497mmです。

             それを200mm長さの塩ビ水道管に通して固定します。左右のパイプに

             塩ビパイプの中で32mm位の隙間があって左右を電気的に分離します。

             内径は13mmよりわずかに太い塩ビ水道管は割と普通に手に入ります。

 

 

            それを前述の様にクランプします。

 

            

              

            このクランプはアルミパイプと導通して

            いるのでそこに喋ねじを取り付けてやはり10D2Vで作った固定コンデンサーをぶら

     下げます。

            アルミパイプの裏側にはマジックテープがついていて支柱に固定出来る様に

           なっています。   

 

 

FFW クアッドの組み立て方

1) まずは上下のエレメントの組み立てです。

   線のところまで差し込んで固定バンドを締めて抜けない様に固定します。

   

        

 

2) 上部エレメントに給電ループを取り付けます。とりあえず両端に3本ずつあるビスの

   末端に近いビスにひっかけます。

   給電の為のM 型コネクターがついている方が後ろ側になります。そしてマッチングの

   為の逆さΩマッチの部分が手前に来るようにセットします。

    

     

 

3) 両端に目玉クリップの付いたアンテナル-プを上の写真の様ににの両端に取り付け

   ます。下部エレメントへの取り付けは最後です。

 

4) 釣り竿のマストを伸ばします。全長1.8mくらいで先端の太さが17㎜位にの物が良い

   ようです。根本の太さはそれなりで大丈夫です。最近の物はカーボン製の物が

   多いようですが何でも構いません。カーボン製の物は高価ですので私は近所の

   釣具店で売れ残った昔のグラスファイバー製の物を使っています。

   実際は少し細い物にビニールテープを巻いて下の写真のエルボーの受けに

   すっぽり入る様にしています。

   

   エルボーは下の写真の様な物でホームセンターの水道管売り場に有ります。

   エルボーの内径は18㎜です。 

  

   釣り竿の先端にエルボーを差し込み上部エレメントを取り付けます。 

   その時逆さΩマッチの部分に水糸をひっかけておきます。

     

 

   そして立ち上げます。どこかに固定するかカメラの三脚を使って固定します。

 

           

 

5) 立ち上がったら両端に垂れ下がったアンテナループの先端のメガネクリプを下部

   エレメントに繋ぎます。

   これでループになりました。下部エレメントの中心部にあるマジックテープで下部

   エレメントうをマストに固定します。

 

6) 下部エレメントに5D2Vの芯線を挿入します。給電ループにフィーダーケーブルを

   繋いで早速SWR測定です。まずは5D2Vの芯線を出し入れして周波数を所定の  

   バンドに合わせます。次に水糸を引いたり緩めたりして少しずつSWRをさげていきます。

   これを繰り返してSWRを最良の状態に追い込みます。SWRを1,10以下にするのがこの

   アンテナを使いこなせるか否かの大切なポイントです。

   バンドごとにあったアンテナループの長さを選んだり、バンドによっては追加の

   コンデンサーを繋ぎます。

 

実際使ってみて

使った感じは極めてFBです。 7メガでSSBで国内は大体飛びます。

終わってからかなり呼ばれます。FT8の場合はエンドレスになります。

地上高3Mの室内からですので私としては実際驚いています。

 

欠点とすれば帯域が狭い事かと思います。ダイポールアンテナのようには

いきません。FT8 では周波数が固定ですので全く問題ありません。

SSB CWの場合はあまりあちこち動けないでその近辺の周波数で選んで

ください。

あまり周波数がずれるとSWRが上がってしまい飛びません。

相手と同じ周波数でSWR 1,10以下で使っています。

 

 

バンドごとの詳細

 

28Mhz

メガネクリップの両先端で850mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで同調します。

 

24Mhz

メガネクリップの両先端で850mmのケーブルの物をを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで同調します。

 

21Mhz

メガネクリップの両先端で850mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで同調します。

 

18Mhz

メガネクリップの両先端で850mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで同調します。

 

 

       

 

14Mhz

 

メガネクリップの両先端で1650mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで14Mhz に同調させられます。

 

 

7Mhz

メガネクリップの両先端で1650mmのケーブルを両側に使います。

 

     

  

100W 入力ではかなりの電流が流れるようで3.5mm外径のビニール被覆線が

少し暖かくなります。よって平行線そのまま2本使います。

 

同調用には網線の長さが760mmの10D2Vを折りたたんだものを使います。

網線と芯線の間の静電容量をコンデンサーとして使います。

               

 

 

3.5Mhz

 

 

今までの色々な発見、そして失敗も含めてこのFFW クアッド8がFFW クアッド7に代わって

最終の形にになるかと考えています。

作りやすく飛びます。当然手に入りやすい部材だけで作りました。室内からDXが

出来るのは誰が想像できるでしょうか?

 

コンデンサーの構造

 

最初のFFWクアッドのやり方にもどります。ただし作り方が簡単になります。

左右分離したアルミパイプの電極の中に10D2Vが挿入されて両側のパイプ

と静電容量を持ちます。コンデンサー成分は左右のアルミパイプと、その中を

貫通している10D2V の芯線の間に発生して、そしてそれが直列接続となります。

 

10D2Vを左右に動かすと右側は常にフルなので変わりませんが左側は

抜き差しによって容量が変化します。これでこのアンテナの共振周波数を変化

させることが出来るのです。

以前のものは塩ビパイプを絶縁物として使っていましたが多少発熱する事が

ありました。  10D2Vでは発熱しません。

 

電気的な構造

 

以前のバージョンと変わりません。

フィーダーループとアンテナループの結合の度合いによってSWR を最良の状態に

追い込みます。これが昔にのMLAとは違うところですし、MLAの本来の性能が発揮

できるかどうかを決める最も大切なところです。

 

 

結果として

 

このアンテナはロウバンド様に作ったのですが左右のケーブルの長さを短くする

だけでハイバンドにも対応可能です。10D2Vで作ったバリコンがついて

いますので3.5Mhz 7Mhz ,10Mhz以外は追加のコンデンサー無しで対応可能です。


 

持ち運ぶ時

 

下の写真の上側に写っているのは裸になった10D2Vです。エレメントより少しだけ

長くなっています。

下側に写っているのは同じく10D2Vですが少し短くなっています。

21Mhz以上のバンドでは通常のものでは長すぎて横にはみ出してしまう

ためです。

 

       

      

 

スーツケースに入れる時

 

      

 

 

FB DX  73

 

 

 

 

JH1FFW 栃木県栃木市 

市川隆司

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海外免許

T88RC   パラオ

V63TI   ミクロネシア) 

3D2TI 

 

 

FFW QUAD     

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12646074035.html

FFW QUAD2   

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12701772818.html

FFW QUAD3   

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12714768831.html

FFW QUAD4   

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12729672929.html

FFW QUAD5  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12729842597.html

FFW QUAD6   

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12730753342.html

FFW QUAD7

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12730921686.html

FFW QUAD8

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12783761645.html

FFW QUAD7 ロスアンゼルスで運用

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12767476830.html

FFW QUAD7パラオで運用

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12780331318.html

 

 

新型マグネチックループアンテナ FFW QUAD7 を今度はオーストラリア ゴールドコースト

で運用しました。

コールサインは現地のVK4/JH1FFWです。

 

 

いつもの様に袋ずめしたFFW QUAD7は少し大きめのスーツケースに入ります。

 

 

主要部品は全て布袋に入れます。10D2V の芯線は長いので二つに折って同様に

詰め込みます。

 

これが袋詰めされた物の全てです。

 

成田空港から9時間で真夏のゴールドコーストに付着きました。

今回は友人に会うためとDX バケーションです。

初日から9階の北向きの部屋のベランダにFFW QUAD7をセットしてQRVしました。

ベランダはそれほど広いわけではないのですが北向きで日本、アメリカ、ヨーロッパなどには良い感じです。まして9階ですのでこの種のアンテナにとっては非常に良いコンデションです。

SSBでの交信を望んでいたのですがQRVしている局が少なくやむを得ずFT8にしました。

 

21Mhzで多くのJAと交信出来ました。またアメリカ、ヨーロッパ、アジアの沢山の局とQSO 

できました。

オーストラリアは外から見れば別に珍局でもないのですが日本からの移動という事でたまにはパイルアップみたいな感じでした。

 

以前は釣り竿アンテナをベランダから突き出してQRVしていましたがアンテナが目立って

しまって隣の部屋からクレームが入ったり誤って釣り竿を落としてしまったり色々トラブルが

有りましたがFFW QUAD7では一切そのようなトラブルは有りませんのでFBです。

 

飛びはというと八木アンテナ並みとはいきませんがこの種の小型アンテナにしては十分かと思います。海外ではアイコムのIC7300 100Wで運用しています。これ以上のパワーは

トランシーバーを持ち運ぶ時の重量の問題が有りますし、この辺がいいところかと思って

います。

何せこのサイズのアンテナでHFに気軽にオンエアー出来るのが最大のメリットかと

おもいます。
 

ホテルのベランダのFFW クアッド7

    

 

オーストラリアの友人家族と私(右側)

    

 

帰国の便が早朝であった為空港の近くのホテルに移りました。

良いホテルだったのですが私の部屋が南側で南側のニュージーランドしか繋がりません

でした。 ホテルの部屋の向きとベランダのサイズは大きく影響するようですがなかなか

難しいところです。でも景色は最高です。

 

 

通常のアンテナはSWRは無論低い方が良いのですがそれほど大きく飛びに影響しません。

ところがこの種の小型アンテナは帯域も狭い為、中心周波数を合わせる事、そしてSWRも

かなり追い込まないと思ったような結果が出ません。特にSWR を下げる事は必須です。

目安としてはSWR 1.,10以下ですが私の場合は1.05以下にしています。

それはそれほど難しいことではありません。

 

そういった意味ではFFWクアッドは周波数固定のFT8に向いているアンテナかもしれません。SSB CW でもつかえますがあまりあちこち周波数を変えないでやった方が良いようです。

周波数、バンドを変えるといちいちアンテナの調整が必要になるからです。これが全ての

マグネチックループに共通する欠点かと思います。 しかしいったん合わせてしまうと思った

以上の性能を発揮するのも事実です。

 

JH1FFW  VK4/JH1FFW

栃木県栃木市 

市川隆司

tonyichikawa0@gmail.com

 

海外免許

T88RC   パラオ

V63TI   ミクロネシア) 

3D2TI   フィジー


 

 

マグネチックループアンテナの深化 

第8弾 ハイパワーFFW クアッド(当面の集大成)

 

最近、ハイパワーFFWクアッド9が発表されました。

これから試作をお考えの場合FFWクアッド9をお勧めします。

かなり作りやすくなりましたし、性能はFFWクアッド8と同等です。

 

 

 

マグネチックループアンテナのハイパワー化

 

一般的なマグネチックループアンテナは市販されているものも含めて10Wから20W

入力に耐えられるというものが多いようです。

私としてはマグネチックループアンテナは八木アンテナの様に大空に高々と上げられるの

でもなく最低100W 入力に耐えられる物でないと実用に耐えられないと考えていました。

 

よって最初から100W入力が可能な物という事で進んできましたが実際は試作した

エアーバリコンでは100Wでは火花放電が起きてしまい数10Wが限界でした。

より大きなエアーバリコンという考え方もありましたが、それではもう一つの目的である

移動時にたたんでもって行けるという事が出来なくなってしいます。

 

これがマグネチックループアンテナのハイパワー化の足かせになっているのではないかと

思います。

 

100Wに耐えられるコンデンサーを求めで、しかも移動時にもって行ける事という条件で

検討した結果FFW クアッドの初期バージョンにたどり着きました。それは塩ビパイプの

周りに銅箔を張り内側に差し込んだアルミパイプを抜き差し出来る様にしたバリコンでした。

 

この場合抜き差しする、つまり動く物にリード線を繋がなければいけないので特に移動時に

辛い物が有り、それならという事で銅箔の張られたパイプの中心にギャップを作り、

分割された左右の電極の中をアルミパイプを抜き差しして容量の変化するコンデンサーに

する様にしました。

これは結果的には大成功でした。左右の二つのコンデンサーが直列につながる為

耐電圧が倍になった為100W 入力は全く問題なくなりました。

これがFFW クアッドの初期バージョンです。

 

このFFW クアッドの初期バージョンも活躍してくれました。

ところが100Wで使っていると全体的に発熱してしまいました。

インピーダンスの差のせいか給電ループは発熱しませんがアンテナループが発熱しました。おそらく100W では相当の電流が流れているのでしょう?

これは簡単でリード線を太く、それでも足りず平行線そのまま2本並列につないでしまって

アンテナループとしました。

 

問題はコンデンサーの発熱です。

火花放電などは一切ないのですがわずかに発熱します。

検討の結果これは塩ビという材料をコンデンサーの絶縁物として使っている為と断定し

何かいい物が無いかと色々考えたあげく10D2V の同軸ケーブルをコンデンサーとして

使うこととしました。 

5D2Vとかもトライしましたが100W入力には10D2V以上が必要です。

 

      

      10D2Vの同軸ケーブルの外皮と網線をはがし内部だけ使います。

 

      

 

10D2Vの芯線は10mmくらいの直径でそれを13mm外径、11mm

内径のアルミパイプに差し込みます。

少し緩めですが10D2Vの芯線は少し曲がりがありますのでちょうど良い

感じです。芯線を出し入れするとコンデンサーの容量が変わります。

これを手のとどく下側のエレメントにセットしました。

 

どちらの部材も普通に入手可能ですので作りやすいのではないかと

思います。ただアルミパイプは表面にアルマイト加工されていない物を

選らんでください。

アルマイト加工されている物は導通しないのでそれを削り落さなくては

なりません。

 

10D2V の同軸ケーブルの外皮と網線を外しそれをアルミパイプの中に通す方法で

アルミパイプの内側と10D2Vの芯線として使われている銅線の間の静電容量をバリコン

として使う方法です。

さすが同軸ケーブルの内部に使われているの絶縁物だけに電気的特性の優れた物を

使っている様で一切発熱しません。

 

FT8 で100W入れて使っていますがSSBではもっと行けそうです。

もしかして150W 位まで行けるのかも知れませんがそういうマシンが無いので試して

いません。

 

一般的なマグネチックループアンテナの調整方法に関して

 

一般的なアンテナでは同調周波数、SWRはそれなりに合わせなければなりませんが

それほどシビアーに追いかけなくてもそこそこの性能が出ます。

しかし、MLAも含めた小型のアンテナはそれらをシビアーに調整しないといけません。

それが出来ると超小型でありながら思った以上の性能を発揮します。

 

一般的なMLAはバリコンで周波数を調整する物が多いようです。それを電動で

調整するのもあって素晴らしいと思います。

ところが私も苦労しましたがSWRの調整はというと円形の給電用のループを折り曲げたり

伸ばしたりで全くその時の感と経験で調節するといった感じです。

 

FFWクアッドのSWRの調整は給電ループとアンテナループの

結合の度合いで決まります。

 

一般的なアンテナは給電線の50オームとアンテナ自体のインピーダンスを整合する為に

何らかのインピーダンスマッチングが必要です。

例えば八木アンテナにおいては各種のマッチングの方法が紹介されています。

 

FFWクアッドでは給電ループとアンテナループとの間隔を調整してその結合の度合いを調整

して行います。アンテナ直下で調整出来る様に水糸を垂らしてそれを引いたり緩めたりして

最良の状態にしてそれを糸巻に固定します。

八木アンテナ等で使われているなマッチングも試したのですがこの方法が一番簡単で

確実でした。

 

FFWクアッドの調整方法

 

まずはアンテナループの長さ、そして5D2Vの芯線をアルミパイプに出し入れしてその容量を調節して所定のバンド、周波数に合わせます。

そして給電ループとアンテナループとの間隔を水糸を引っ張って調整してその結合の度合いを調整してSWRを最低にします。すると多少周波数が変化してしましますのでそれを再調整します。

これを繰り返して周波数、SWRを最良の状態に追い込みます。アンテナアナライザーが有れば意外と簡単です。

 

送信周波数が有ってSWRが下がってくるとパワーの吸い込みが良くなり、一般的なアンテナ

と変わらないくらいパワーを入れられるようになります。

SWRの値を1.10以下にすると本来の性能を発揮します。

 

FFWクアッド8は何が深化したのか。

 

1) 基本的にはFFWクアッド7で良い性能が出ていますので変更していません。

   よってどちらも100W入力にも耐えられます。

 

2) コンデンサー用のアルミパイプの径は同じですが長さを少し短くしました。

   アルミパイプは4m定尺です。これからFFWクアッド7の様に550mmの7本しか

   取れなくて半端なあまりが出来てしまいます。今回は一本を497mmにしてカッターの

   切りしろも含めて8本取れる様にしました。その分アンテナループ用のケーブルを少し

   長くしました。下記参照ください。これでアルミパイプを無駄なく使えます。

   アルミパイプは表面にアルマイト加工のない物を選んでください。アルマイト加工は

   錆止めなのですが通電しないので使いずらいようです。

 

3) キャパシターロッドは周波数の微調整の為に取り付けましたが無くても問題無いと

   判断し今回は無しとしました。


4)  これはいまだテスト段階で完全な物ではありませんがモーター駆動でこのアンテナの

   同調周波数を調整出来る装置を取り付けました。

   ネットで購入した12ボルト仕様のギアドモーターでアルミパイプの中のを出し10D2V

   の芯線入れする物です。このギアドモーターには長い4㎜径のネジがついていて

   それが回転してナット側についているクリップで挟んである10D2Vの芯線を出し入れ

   する物です。

    移動時につかえる様に電池12Vが内臓されている鉄道模型用のコントローラー

   (ロクハンRC-02)を使いました。回転方向、そのスピードまでコントロール出来て

   快適です。

   一度SWRを調整してしまうと周波数を微調整してもSWRはほとんど変化しませんので

   運用が楽になります。

    欠点は片側だけが重くなるのでFFWクアッドが少し傾いてしまう事かと思います。

 

    

    伸ばした時、周波数は高くなります。

 

    ちじめた時、周波数は低くなります。

    

  

    コントローラー

    

 

5) コンデンサー用のアルミパイプの長さが短くなった為アンテナループ、給電ループの

   寸法も変更しました。 下記参照ください。

 

上部エレメント

 

     

 

     全長1028mmですが外径13mm 内径11mm、497mm長さの

     アルミパイプを左右に2本32mmの隙間を開けて長さ200mm 

     内径13.5mm位のアルミパイプで繋ぎます。

     スーツケースに入れるサイズにする為片側ははずれる様にします。

     水道ホース固定用の部品と水道管のエルボーを使います。 

     移動を考えない場合は単純に1028mm位の一本のアルミパイプで良いで

     しょう。

     エレメントの両端は写真の様です。

     目玉クリップで両端のアンテナループ用のケーブルをエレメントに繋ぎます。

 

         

 

      

 

      アルミパイプの先端には図の様に20mmピッチで3本のタッピングビスで給電

      ループをひっかけられるようにします。

      上側の写真の様に先端に近いビスにひっかけた状態がデホルトです。

      給電ループと上部エレメントとの結合が強すぎてSWR が下がらない時は内側の

      ビスに移動させます。給電ループが緩んでしまいますが上部エレメント(アンテナ

      ループ)との結合が弱くなりSWRを下げる事ができます。

 

      逆に結合が弱すぎてSWR が下がらない場合は下側の写真の様に給電

      ループとアンテナループを接近させ目玉クリップで固定します。

      どちらかをやって上部エレメントとの結合が良い状態になってSWRが下がればれば

      OKです。

 

             

 

            SWR を下げる事がこのアンテナの場合、最高の性能が発揮できるかどうかの

            大切なポイントとなります。私も色々な種類のループアンテナを作ってみましたが

            うまく動作しなかったのはこれが原因だったのではないかと思います。

            周波数は合わせられても簡単にSWRを下げる為のすべを持たない物が多かった

           ような気がしています。

 

        給電ループの作り方

 

           やはり外径3.5mmのビニール被覆ケーブルを使います。

           寸法通りに作るのは意外ト難しいので簡単なジグを作ります。

           適当な木の板に2mm位の太さの釘を打ち付けます。邪魔にならない様に

            釘の頭は切り落とします。

 

           まずは  

        A として釘のセンター、センター間で499mm

        B  として釘のセンター間で180mm

        C  釘センターからエンドまで 800mm      

 

      

             寸法がとれたらケーブルの先端から約15mmのところにPP結束バンドで  

              固定します。

 

                 

                     

             輪ゴムは何重かにして短くして適度に張りがあって上部の

             給電ループがたるみなくほぼ一直線になる様にしてから結束バンドで固定します。

             要はエレメントに取り付けた時に給電ループがピンと張っている様にします。

             釘の位置が間違っていなければそのまま上部エレメントにいい具合に

             取り付けられるようになると思います。

             あとはM型コネクターに半田付けて完成です。

 

             

 

 

        下側エレメント

 

             下側エレメントは内径11mmのアルミパイプを左右一本ずつ使います。

             長さは497mmです。

             それを200mm長さの塩ビ水道管に通して固定します。左右のパイプに

             塩ビパイプの中で32mm位の隙間があって左右を電気的に分離します。

             内径は13mmよりわずかに太い塩ビ水道管は割と普通に手に入ります。

 

 

            それを前述の様にクランプします。

 

            

 

             

              

            このクランプはアルミパイプと導通して

            いるのでそこに喋ねじを取り付けてやはり10D2Vで作った固定コンデンサーをぶら

     下げます。

            アルミパイプの裏側にはマジックテープがついていて支柱に固定出来る様に

           なっています。   

 

 

FFW クアッドの組み立て方

1) まずは上下のエレメントの組み立てです。

   線のところまで差し込んで固定バンドを締めて抜けない様に固定します。

   

        

 

2) 上部エレメントに給電ループを取り付けます。とりあえず両端に3本ずつあるビスの

   末端に近いビスにひっかけます。

   給電の為のM 型コネクターがついている方が後ろ側になります。そしてマッチングの

   為の逆さΩマッチの部分が手前に来るようにセットします。

    

     

 

3) 両端に目玉クリップの付いたアンテナル-プを上の写真の様ににの両端に取り付け

   ます。下部エレメントへの取り付けは最後です。

 

4) 釣り竿のマストを伸ばします。全長1.8mくらいで先端の太さが17㎜位にの物が良い

   ようです。根本の太さはそれなりで大丈夫です。最近の物はカーボン製の物が

   多いようですが何でも構いません。カーボン製の物は高価ですので私は近所の

   釣具店で売れ残った昔のグラスファイバー製の物を使っています。

   実際は少し細い物にビニールテープを巻いて下の写真のエルボーの受けに

   すっぽり入る様にしています。

   

   エルボーは下の写真の様な物でホームセンターの水道管売り場に有ります。

   エルボーの内径は18㎜です。 

  

   釣り竿の先端にエルボーを差し込み上部エレメントを取り付けます。 

   その時逆さΩマッチの部分に水糸をひっかけておきます。

     

 

   そして立ち上げます。どこかに固定するかカメラの三脚を使って固定します。

 

           

 

5) 立ち上がったら両端に垂れ下がったアンテナループの先端のメガネクリプを下部

   エレメントに繋ぎます。

   これでループになりました。下部エレメントの中心部にあるマジックテープで下部

   エレメントうをマストに固定します。

 

6) 下部エレメントに5D2Vの芯線を挿入します。給電ループにフィーダーケーブルを

   繋いで早速SWR測定です。まずは5D2Vの芯線を出し入れして周波数を所定の  

   バンドに合わせます。次に水糸を引いたり緩めたりして少しずつSWRをさげていきます。

   これを繰り返してSWRを最良の状態に追い込みます。SWRを1,10以下にするのがこの

   アンテナを使いこなせるか否かの大切なポイントです。

   バンドごとにあったアンテナループの長さを選んだり、バンドによっては追加の

   コンデンサーを繋ぎます。

 

実際使ってみて

使った感じは極めてFBです。 7メガでSSBで国内は大体飛びます。

終わってからかなり呼ばれます。FT8の場合はエンドレスになります。

地上高3Mの室内からですので私としては実際驚いています。

 

欠点とすれば帯域が狭い事かと思います。ダイポールアンテナのようには

いきません。FT8 では周波数が固定ですので全く問題ありません。

SSB CWの場合はあまりあちこち動けないでその近辺の周波数で選んで

ください。

あまり周波数がずれるとSWRが上がってしまい飛びません。

相手と同じ周波数でSWR 1,10以下で使っています。

 

 

バンドごとの詳細

 

28Mhz

メガネクリップの両先端で850mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで同調します。

 

24Mhz

メガネクリップの両先端で850mmのケーブルの物をを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで同調します。

 

21Mhz

メガネクリップの両先端で850mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで同調します。

 

18Mhz

メガネクリップの両先端で850mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで同調します。

 

 

       

 

14Mhz

 

メガネクリップの両先端で1650mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで14Mhz に同調させられます。

 

 

10Mhz

 

メガネクリップの両先端で1400mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサーを付けて10Mhz に同調させます。

 

10Mhz用追加 コンデンサー

 

 

 

7Mhz

メガネクリップの両先端で1650mmのケーブルを両側に使います。

 

     

  

100W 入力ではかなりの電流が流れるようで3.5mm外径のビニール被覆線が

少し暖かくなります。よって平行線そのまま2本使います。

 

同調用には網線の長さが760mmの10D2Vを折りたたんだものを使います。

網線と芯線の間の静電容量をコンデンサーとして使います。

               

 

 

3.5Mhz

 

 

3.5Mhz用 コンデンサー

全長1880mmの10D2Vを丸めて網線と芯線の間の静電容量を追加のコンデンサーとして使います。

 

 

今までの色々な発見、そして失敗も含めてこのFFW クアッド8がFFW クアッド7に代わって

最終の形にになるかと考えています。

作りやすく飛びます。当然手に入りやすい部材だけで作りました。室内からDXが

出来るのは誰が想像できるでしょうか?

 

コンデンサーの構造

 

最初のFFWクアッドのやり方にもどります。ただし作り方が簡単になります。

左右分離したアルミパイプの電極の中に10D2Vが挿入されて両側のパイプ

と静電容量を持ちます。コンデンサー成分は左右のアルミパイプと、その中を

貫通している10D2V の芯線の間に発生して、そしてそれが直列接続となります。

 

10D2Vを左右に動かすと右側は常にフルなので変わりませんが左側は

抜き差しによって容量が変化します。これでこのアンテナの共振周波数を変化

させることが出来るのです。

以前のものは塩ビパイプを絶縁物として使っていましたが多少発熱する事が

ありました。  10D2Vでは発熱しません。

 

電気的な構造

 

以前のバージョンと変わりません。

フィーダーループとアンテナループの結合の度合いによってSWR を最良の状態に

追い込みます。これが昔にのMLAとは違うところですし、MLAの本来の性能が発揮

できるかどうかを決める最も大切なところです。

 

 

結果として

 

このアンテナはロウバンド様に作ったのですが左右のケーブルの長さを短くする

だけでハイバンドにも対応可能です。10D2Vで作ったバリコンがついて

いますので3.5Mhz 7Mhz ,10Mhz以外は追加のコンデンサー無しで対応可能です。


 

持ち運ぶ時

 

下の写真の上側に写っているのは裸になった10D2Vです。エレメントより少しだけ

長くなっています。

下側に写っているのは同じく10D2Vですが少し短くなっています。

21Mhz以上のバンドでは通常のものでは長すぎて横にはみ出してしまう

ためです。

 

       

      

 

スーツケースに入れる時

 

      

 

 

FB DX  73

 

 

 

 

JH1FFW 栃木県栃木市 

市川隆司

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FFW QUAD7 オーストラリアで運用

 

新型マグネチックループアンテナ FFW QUAD7 を今度はパラオで運用しました。

コールサインは現地のT88RCです。

 

 

写真の様に袋ずめしたFFW QUAD7は少し大きめのスーツケースに入ります。

 

 

主要部品は全て布袋に入れます。10D2V の芯線は長いので二つに折って同様に

詰め込みます。

 

これが袋詰めされた物の全てです。

 

FFW QUAD7をパラオのVIP ホテルの3階のベランダにセットしました。

私の部屋の隣です。今回は18Mhz でQRVしました。

このホテルに私も所属させて頂いているパラオ無線クラブのアンテナ群とリグ一式が有り

その意味においては私のFFW QUAD7その他は不要です。

ただこのアンテナと屋上にある3エレ八木アンテナ群との比較をするという意味においては

興味のあるところです。

結果としてはもちろん八木アンテナの方が優れています。

3エレ八木ですし地上高も高く、かたやFFWQUAD7はベランダですし写真の様に屋根が

接近している状態です。

主にFT8でしたがいずれのアンテナでもパイルアップは収まらず両アンテナ合計で350局とQSO できました。無論FFWQUAD 7では信号強度は低いのですがヨーロッパなども普通に

届きました。自宅の地上高3mよりはさすがに良いようですしパラオという立地で有る事も

大きく影響していると思います。

これからこのアンテナだけもって色々な所に移動したいと考えています。

 

 

少しボケていますが給電部です。

 

 

上部エレメント先端です。

 

 

SWR 調整はこの水糸を引っ張って最低値に追い込みます。

その後の水糸をこの糸巻に固定します。

 

 

通常のアンテナはSWRは無論低い方が良いのですがそれほど大きく飛びに影響しません。

ところがこの種の小型アンテナは帯域も狭い為中心周波数を合わせる事、そしてSWRもかなり追い込まないと思ったような結果が出ません。特にSWR を下げる事は必須です。

目安としてはSWR 1.,10以下ですが私の場合は1.05以下にしています。

それはそれほど難しいことではありません。

そういった意味では周波数固定のFT8に向いているアンテナかもしれません。

 

 

下記は交信の一部です。常にパイルアップで呼ばれっぱなしです。

これがパラオですよね。

 

 

 

JH1FFW T88RC(パラオ) V63TI(ミクロネシア) 市川隆司

tonyichikawa0@gmail.com

 

 

 


 

FFWクアッド7をロスアンゼルスで運用しました。

 

今回 FFWクアッドをスーツケースに入れて持参しロスアンゼルスで運用しました。

一週間位のアメリカ出張でしたのであまりその為に時間が取れなかったのですが

18Mhzで10数局、21Mhz にて数10局とQSO出来ました。ほとんどはFT8 での

QSOでした。

 

       

    FFWクアッド7調整中          ホテルの中庭で

 

ホテルの中庭からのQSYで回りは建物に囲まれていましたし地上高2m位で

これで本当に飛ぶのか??でしたがアメリカ国内、カナダ、メキシコ、

南米など結構つながりました。

 

今回使ったのは現状の最終形のFFWクアッド7です。

左右に分解してスーツケースに入れて現場で組み立てました。7Mhz から28Mhz

までカバーできますので移動の時は有効です。小型のわりに意外なほど飛びます。

唯一の欠点はバンド幅が極端に狭いことです。それがFT8の場合は決められた

一つの周波数だけで良いわけで全く問題になりません。写真の下側に写っている

アンテナアナライザーは必須かと思います。

 

 

ロスアンゼルスの夕飯時がちょうど日本の朝で一番良いコンデションの時間

だったのですがなかなかタイミングが合わなかったのですがそれでも何局か

日本ともつながりました。

 

JH1FFW     T88RC(パラオ) V63TI(ミクロネシア) 市川隆司

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FFW QUAD7 パラオで運用
FFW QUAD7 オーストラリアで運用
 

 

 

 

 

 

マグネチックループアンテナの深化 第7弾 

FFW クアッド7 室内D

 

 

最近、ハイパワーFFWクアッド9が発表されました。

これから試作をお考えの場合FFWクアッド9をお勧めします。

かなり作りやすくなりましたし、性能はFFWクアッド8と同等です。

 

 

 

        21Mhz - 24Mhz - 28Mhz

     

           

        7Mhz - 10Mhz - 14Mhz

     

           

        3.5Mhz帯

               

         

 

今回新しい発見をしました。今までの色々な発見、そして失敗も含めて

このFFW クアッド7がとりあえずの終着点になるかと考えています。作りやすく

飛びます。当然手に入りやすい部材だけで作りました。室内からDXが

出来るのは誰が想像できるでしょうか?

 

同軸ケーブルとアルミパイプでバリコンを作りました。

 

今までも同軸ケーブルをコンデンサーとして使っていましたがさすが同軸

ケーブルです。

ESRに優れたコンデンサーをつくることが出来ました。以前の塩ビパイプで

作った時の様にこのコンデンサーからの発熱は全く有りません。

それならこの方法でバリコン(Variable Condenser)が出来ないかというのが

今回のチャレンジです。出来ました。

 

10D2Vの同軸ケーブルと網線をはがし内部だけ使います。

 

      

 

     

 

同軸ケーブルの芯線は10mmくらいの直径でそれを13mm外径、11mm

内径のアルミパイプに差し込みます。

少し緩めですが10D2Vの芯線は少し曲がりがありますのでちょうど良い

感じです。芯線を出し入れするとコンデンサーの容量が変わります。

これを手のとどく下側のエレメントにセットしました。

 

どちらの部材も普通に入手可能ですので作りやすいのではないかと

思います。ただアルミパイプは表面にアルマイト加工されていない物を

選らんでください。

アルマイト加工されている物は導通しないのでそれを削り落さなくては

なりません。

 

上部エレメント

 

     

 

全長1134mmですが外径13mm 内径11mm、550mm長さの

アルミパイプ左右に2本32mmの隙間を開けて長さ200mm 内径13.5mm位

のアルミパイプで繋ぎます。

片側はネジどめでも良いのですが反対側はスーツケースに入れるサイズに

する為はずれる様にします。

水道ホース固定用の部品と水道管のジョイントを活用します。 

移動を考えない場合は単純に1200mm位の一本のアルミパイプで良いで

しょう。

   

 

エレメントの両端は写真の様です。

以前のバージョンではキャパシターロッドを付けてありますが、これ位大きくなると

輻射が良くなるので不要です。

目玉クリップで両端のケーブルをエレメントに繋ぎます。移動時には準備が楽に

なります。

 

         

 

      

 

アルミパイプの先端にに20mmピッチで3本のタッピングビスで給電ループを

ひっかけられるようにします。両端の一番遠いビスのセンター間で1124mm

とします。これに後述の給電ループが良い寸法で取り付けられます。

この状態がデホルトですが給電ループと上部エレメントとの結合が強すぎる

時は内側のビスにかけて給電ループを少したるませれば結合があまくなり

SWR を下げることが出来ます。

 

逆に結合が弱すぎてSWR が下がらない場合は下側の写真の様に給電

ループとアンテナループを接近させます。どちらかをやって上部エレメントとの

結合が良い状態になってSWRが下がればればOKです。

 

     

 

SWR を下げる事がこのアンテナの場合、最高の性能が発揮できるかどうかの

大切なポイントとなります。私も色々な種類のループアンテナを作ってみましたが

うまく動作しなかったのはこれが原因だったのではないかと思います。

周波数は合わせられても簡単にSWRを下げる為のすべを持たない物が多かった

ような気がしています。

 

 

給電ループの作り方

 

やはり3.5mmのビニール被覆ケーブルを使います。

寸法通りに作るのは意外ト難しいので簡単なジグを作ります。

適当な木の板に2mm位の太さの釘を打ち付けます。邪魔にならない様に

釘の頭は切り落とします。

 

まずは  

A として釘のセンター、センター間で548mm

B  として釘のセンター間で180mm

釘センターからエンドまで 870mm      

 

      

寸法がとれたらケーブルの先端から約15mmのところにPP結束バンドで

固定します。輪ゴムは何重かにして短くして適度に張りがあって上部の

フィーダーケーブルがほぼ一直線になる様にしてから結束バンドで固定します。

要はエレメントに取り付けた時に給電ループがピンと張っている様にします。

釘の位置が間違っていなければそのまま上部エレメントにいい具合に

取り付けられるようになると思います。

あとはM型コネクターに半田付けて完成です。

 

       

 

 

下側エレメント

 

下側エレメントは内径11mmのアルミパイプを左右一本ずつ使います。

長さは550mmです。

それを200mm長さの塩ビ水道管に通して固定します。左右のパイプに

塩ビパイプの中で32mm位の隙間があって左右を電気的に分離します。

内径は13mmよりわずかに太い塩ビ水道管は割と普通に手に入ります。

 

それを前述の様にクランプします。このクランプはアルミパイプと導通して

いるのでそこに喋ねじを取り付けて固定コンデンサーをぶら下げます。

アルミパイプの裏側にはマジックテープがついていて支柱に固定出来る様に

なっています。   

 

    

 

    

 

下側のエレメントの片側の端にはキャパシターロッドを付けています。

周波数の調整は10D2Vの出し入れで出来るのですが高いバンドでの周波数

微調整はこの方がやりやすいようです。

 

下の写真の上側に写っているのは裸になった10D2Vです。

エレメントより少しだけ長くなっています。

下側に写っているのは同じく10D2Vですが少し短くなっています。21Mhz以上

のバンドでは通常のものでは長すぎて横にはみ出してしまうためです。

 

    

 

 

コンデンサーの構造

 

最初のFFWクアッドのやり方にもどります。ただし作り方が簡単になります。

左右分離したアルミパイプの電極の中に10D2Vが挿入されて両側のパイプ

と静電容量を持ちます。コンデンサー成分は左右のアルミパイプと、その中を

貫通している10D2V の間に発生して、そしてシリーズ接続となります。

 

10D2Vを左右に動かすと右側は常にフルなので変わりませんが左側は

抜き差しによって容量が変化します。これでこのアンテナの共振周波数を変化

させることが出来るのです。

以前のものは塩ビパイプを絶縁物として使っていましたが多少発熱する事が

ありました。  10D2Vでは発熱しません。

 

 

電気的な構造

 

以前のバージョンと変わりません。

フィーダーループとアンテナループの結合の度合いによってSWR を最良の状態に

追い込みます。これが昔にのMLAとは違うところですし、MLAの本来の性能が発揮

できるかどうかを決める最も大切なところです。

 

    

 

結果として

 

このアンテナはロウバンド様に作ったのですが左右のケーブルの長さを短くする

だけでハイバンドにも対応可能です。10D2Vで作ったバリコンがついて

いますので3.5Mhz 7Mhz ,10Mhz以外は追加のコンデンサー無しでそれ以外の

バンドに対応可能です。

 

下記はその詳細です。

 

3.5Mhz  

大きな物になりました。テスト中に初めてのQSOがアメリカでした。

FT8でしたが驚きです。

 

       

         

それと追加のキャパシターですが全長1910mmの同軸ケーブルは

長すぎますので丸めて使います。 

芯線と反対側のシールド外皮に各々端子を付けて取り付けます。 

フジクラの10D2Vを使っていますが同じフジクラでも10DFBとは多少差が

あるようです。

 

       

 

       

 

周波数の微調整はアルミパイプに挿入した10D2Vの出し入れで行います。

約100Khz位しか調整出来ませんが普通にQSO可能です。

10D2Vの長さを調節して最低周波数で3.50Mhz、もしくは3.52Mhz 位に

設定できると良いようです。

 

今まで3.5MhzのMLAはあまりなかったような気がしますが結構いけます。

FT8は勿論問題ありませんがSSBでもそれなりに飛びます。

ただし周波数を相手の周波数にシビアに合わせないと飛びません。

超小型アンテナで3.5メガですので仕方ないところです。

その点FT8では一度合わせればそのままずっとやれますのでFBです。

 

フルサイズのダイポールと同じとはいきませんがSSBでも普通にQSO可能

できます。左右のケーブルを7Mhzと同じ長さの短い物にして小型化を試して

みましたがあまり良く飛びませんでした。 ある程度のサイズは必要な様です。

 

7Mhz

メガネクリップの両先端で1400mmのケーブルを両側に使います。

     

            

  

100W 入力ではかなりの電流が流れるようで3.5mm外径のビニール被覆線が

少し暖かくなります。よって平行線そのまま2本使います。

同調用には405mmの10D2Vは2本並列に繋いだ物で使います。

 

        

10Mhz

メガネクリップの両先端で1400mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサーは10D2V 295mm1本で10Mhz 用になります。

      

       

14Mhz

メガネクリップの両先端で1400mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで14Mhz に同調させられます。

 

18Mhz

メガネクリップの両先端で740mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで同調します。

 

21Mhz

メガネクリップの両先端で740mmのケーブルを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで同調します。同調用の10D2Vは820mmの

長さの短い方の物を使っています。長いとじゃまな感じがするためです。

 

24Mhz

メガネクリップの両先端で740mmのケーブルの物をを両側に使います。

追加のコンデンサー無しで同調します。同調用の10D2Vは21Mhzと同じく

短い物で充分です。このくらいの高い周波数になるとアンテナをその

周波数に合わせるのが難しくなります。

微調用のキャパシターロッドが有効です。伸ばすと周波数がわずかに

下がります。

 

       

 

28Mhz

メガネクリップの両先端で740mmのケーブルを両側に使います。

同調用の10D2Vは短い方の物を使います。微調用のキャパシターロッドを

使います。

 

使った感じは極めてFBです。3.5 7メガでSSBで国内は大体飛びます。

終わってからかなり呼ばれます。FT8の場合はエンドレスになります。

地上高3Mの室内からですので私としては実際驚いています。

 

欠点とすれば帯域が狭い事かと思います。ダイポールアンテナのようには

いきません。FT8 では周波数が固定ですので全く問題ありません。

SSB CWの場合はあまりあちこち動けないでその近辺の周波数で選んで

ください。

 

あまり周波数がずれるとSWRが上がってしまい飛びません。

相手と同じ周波数でSWR 1.1 以下で使っています。

一般的なアンテナはSWR1.5くらいまでで使って問題無いようですがMLAは

とにかくその周波数で、そしてSWRを低く抑えないと本来の性能を期待する

ことはできません。

 

 

持ち運ぶ時

 

下の写真の上側に写っているのは裸になった10D2Vです。エレメントより少しだけ

長くなっています。

下側に写っているのは同じく10D2Vですが少し短くなっています。

21Mhz以上のバンドでは通常のものでは長すぎて横にはみ出してしまう

ためです。

 

       

      

 

スーツケースに入れる時

 

      

 

 

FB DX  73

 

 

 

 

JH1FFW 栃木県栃木市 

市川隆司

tonyichikawa0@gmail.com

 

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マグネチックループアンテナの深化 第6弾 

FFWクアッド6 室内DX

 

 

最近、ハイパワーFFWクアッド9が発表されました。

これから試作をお考えの場合FFWクアッド9をお勧めします。

かなり作りやすくなりましたし、性能はFFWクアッド8と同等です。

 

 

 

     

 

今までいろいろ試行錯誤を繰り返してきましたがとうとうFFW QUAD 6になって

しまいました。 その中で下記の様なことが解ってきました。

 

1.このアンテナの横幅を広くしないとローバンドでは上下方向が大きくなって

  しまい室内では天井にあたってしまい使いずらくなってしまいます。

  7メガバンド用には横幅の広い物が必要です。

  それがFFW QUAD6です。 移動時は持ち運びしやすいように片側の

     エレメントが外れる様にしました。

 

2.移動して組み立てる時、手間がかかるので左右のケーブルは目玉クリップ

     で挟むだけにしました。

     今まではいちいちネジでとめていましたが簡単ですし機能上問題ありません。

   3.5mm太さの平行線を2本そのまま使います。計測出来ていませんが

     たまに発熱するくらいの電流が流れているようです。

 

3.周波数はアンテナの長さとコンデンサーの容量で決まりますがコンデンサーは

     同軸ケーブルで作っている為、微調整はできません。キャパシターロッドでの

     調整は微調整であって、それはそれで必要なのですが足りない場合が往々に

     してあります。

 

   部屋のなかで調整したものでもいざ持ち出して使おうとするとうまく使えない

     時があります。

   環境の違いで最良点が変わってきてしまうためです。

   今回は下側のアルミパイプの長さを調整出来る様にしました。大きく調整したい

     場合は下部のエレメントの長さを、細かく調整したい場合は

    キャパシターロッドといった感じです。

 

  

 

  ネジを緩めると簡単にエレメントの長さを調整可能です。

  下側のエレメントは最大1270mm、最小880mmとなります。

  上部のエレメントは1160mmです。

  両端のケーブルの長さは1600mmです。目玉クリップの先端から先端

  までの長さです。

 

4.輻射効率を良くするため上側のエレメントにもロッドアンテナを取り付けて

  いますがこれ位大きくなるといらないかもしれません。

 

5. 給電ループは取り外し式です。アルミパイプにタッピングスクリューを固定して

  そこにケーブルをかけます。移動時には取り外して運べるのですごく楽に

  なりました。

  3.5mm太さのケーブルです。給電ループの長さはそれほどシビアーでは

  ありません。 問題は上部エレメントとの結合の度合いです。大体正三角形に

  なると良いようです。

 

  

 

6、今までは一つのアンテナで主要なバンドを全てカバーできるように考えて

     いたのですが少し無理もありますし、いつも全バンドにON AIRするわけでも

     なく今回の物は7メガ、10メガあたり専用に考えています。

 

  7メガで私の部屋でのQSOの結果でいうとFT8 では国内から呼ばれ

     つずけます。海外はさすがにアジアどまりですが強めの局とは大体

     つながります。SSBでも国内は大体届きます。 

  またいろいろな方からよばれます。100Wです。

 

  7m高のAH4の付いたロングワイヤーと比べると若干劣りますが大差は

  ありません。 移動して山に登るともっと楽しくなります。

  ハイバンドは海外も十分届きます。FT8 です。SSBではQSO出来る局が

  少ないのでこれからです。

 

  

 

  色々な給電の方法を試してみましたが、いちいちアンテナを下ろさなくても

  調整出来るこの方法がとりあえず一番使い勝手が良いのではないかと

     考えています。

 

FB DX

 

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FFW QUAD7 オーストラリアで運用 

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マグネチックループアンテナの深化 第5弾 FFWQUAD5

 

 

最近、ハイパワーFFWクアッド9が発表されました。

これから試作をお考えの場合FFWクアッド9をお勧めします。

かなり作りやすくなりましたし、性能はFFWクアッド8と同等です。

 

 

FFWクアッドの周波数調整

 

キャパシターロッドよってFFWクアッドの共振周波数を調整可能ですが、それは微調整の

範囲でそれを大きく変化させることはできません。

長いロッドアンテナ、それも上下計4本のロッドアンテナをキャパシターロッドとして取り付けてFFWクアッドをより広い周波数帯で使える様にする為、FFWクアッド5を試作しました。

 

本体は一切変わっていませんが上部のエレメント、そして下部のエレメントの両端に

1.4mのロッドアンテナを取り付けてみました。使用時に伸ばして使うので持ち運ぶ時には

大きくはないので問題ありません。

このアンテナに使うコンデンサーは同軸ケーブルで作っているわけでその容量は

変えられません。よってなんらかの周波数を調整の手段が必要です。

 

   

 

  

 

ケーブル取り付け部は水道用のホース固定用のクランプを使います。

  

 

最上部 やはり水道用のT字パイプと同クランプです。

  

 

結果的には周波数調整の範囲が大幅に増えました。特に下部エレメントに取り付けた

ロッドアンテナの変化量はFFW QUAD の同調周波数に大きく影響します。

上部エレメンに取り付けたはロッドアンテナは下部のエレメントに取り付けたものほど

同調周波数に大きな影響はないようです。しかしこれが思わぬ良い結果を生む事を

発見しました。

 

大切な事を発見しました。

 

このアンテナは超小型で本来の大型のアンテナの代わりをするわけでアンテナからの輻射

という意味においては一般的なアンテナより劣っているはずです。

ロッドアンテナ追加することによって、特に上部エレメントに追加すると輻射効率が確実に

向上します。

 

ロッドアンテナを追加する前は上下エレメントを繋ぐリードワイヤーが発熱することが

ありました。28メガ帯のFFW QUADの場合は顕著です。

ロッドアンテナを追加後は一切発熱はありません。この現象は28メガ帯用などの小型

FFW QUADで見られましたが大型のFFW QUADではあまり見かけられません。

 

これはつまり小型の物では電波を輻射することに限度が有る為かと思います。

それが発熱、つまりロスの要因になっていたのかと思われます。ロッドアンテナを追加後は

輻射効率が改善した為、効率良く電波が発射できるようになったのかと思います。

 

この件、他の種類のMLAにも共通することで小型のアンテナは何らかの形でサイズを大きく

するのか、今回の様に輻射効率を向上させる何らかの手段が必要なのかと思います。

 

どのタイプのFFW QUAD も室内からDX が出来ています。

ただし空高くたっている通常のアンテナと同じというわけにはいきません。

強めに入感している局に対しては応答率が高いようです。出来るだけそのような局を選んでQSO しています。相手先もそれなりに良いアンテナを使っているからかと思います。

 

FB DX

 

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FFW QUADロスアンゼルスで運用 

FFW QUAD パラオで運用  

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FFW QUAD オーストラリアで運用

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マグネチックループアンテナの深化 第4弾 FFWQUAD4 室内DX

 

最近、ハイパワーFFWクアッド9が発表されました。

これから試作をお考えの場合FFWクアッド9をお勧めします。

かなり作りやすくなりましたし、性能はFFWクアッド8と同等です。

 

 

マグネチックループアンテナの深化を継続しています。

どのタイプのアンテナも良好に動作しており室内からDXQSOが出来ています。

その意味問題は無いのですが使い勝手をより良くする為の改良です。

 

 

今回はロッドアンテナを使ってアンテナループの長さを変えられるようにしました。

これによって同調周波数の変化させる範囲を大幅に広くすることが出来ました。

下側の元の写真と比較すればわかる通り下側のエレメントが大きく伸びてエレメント長が長くなり、それによって同調周波数が大幅に調整可能となります。

 

同軸ケーブルで作ったコンデンサーはその容量は調整が出来ない為いずれにしても何らかの方法で同調周波数を所定の周波数に合わせる必要があります。

キャパシターロッドでの調整でも可能なのですが調整出来る範囲が限られてしまいますのでエレメントの長さを変えられるこの種の方法が必須です。

ロッドアンテナでエレメントの長さを調整するこのやり方は大幅に周波数を変えられるので有効です。

同軸ケーブルで作ったコンデンサーを取り換えなくてもバンドを変える事も可能な場合も出てきてコンデンサーの種類を少なくすることが可能です。

 

飛び具合は変わらず室内からDXと繋がっています。

私の部屋は木造の一階ですが木造でない場合はベランダなどで使うことをお勧めします。

鉄筋入りの場合は室内からはあまり良い結果は出ていません。

 

       

 

       

 

このアンテナには100W位までの入力が入れられます。

気を付けなければならないのは送信時にアンテナに触らないこと、またあまり近寄らない事です。100Wのパワーはそれなりパワーで人体に悪い影響があるかもしれません。

 

私はこのアンテナをもって太平洋の島々を回りたいと思っています。よって全ての

FFW QUAD はスーツケースに入る様になっています。

 

 

JH1FFW 栃木県栃木市 

市川隆司

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V63TI(ミクロネシア) 

 

このブログはその後、新規の改良を加えた沢山のブログが発表されています。

現在FFW クアッド5まで、そしてFFW クアッド7まで予定しています。

FFW QUAD    https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12646074035.html

FFW QUAD2  https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12701772818.html

FFW QUAD3 https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12714768831.html

FFW QUAD5  https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12729842597.html

FFW QUAD6  https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12730753342.html

FFW QUAD7 https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12730921686.html

FFW QUAD8 https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12783761645.htmlml

FFW QUAD9 https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12863053732.html

 

FFW QUAD 7ロスアンゼルスで運用 

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12767476830.html

FFW QUAD 7パラオで運用  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12780331318.html

FFW QUADオーストラリアで運用  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12792421081.html