マグネチックループアンテナの深化 第4弾 FFWQUAD4 室内DX

 

最近、ハイパワーFFWクアッド9が発表されました。

これから試作をお考えの場合FFWクアッド9をお勧めします。

かなり作りやすくなりましたし、性能はFFWクアッド8と同等です。

 

 

マグネチックループアンテナの深化を継続しています。

どのタイプのアンテナも良好に動作しており室内からDXQSOが出来ています。

その意味問題は無いのですが使い勝手をより良くする為の改良です。

 

 

今回はロッドアンテナを使ってアンテナループの長さを変えられるようにしました。

これによって同調周波数の変化させる範囲を大幅に広くすることが出来ました。

下側の元の写真と比較すればわかる通り下側のエレメントが大きく伸びてエレメント長が長くなり、それによって同調周波数が大幅に調整可能となります。

 

同軸ケーブルで作ったコンデンサーはその容量は調整が出来ない為いずれにしても何らかの方法で同調周波数を所定の周波数に合わせる必要があります。

キャパシターロッドでの調整でも可能なのですが調整出来る範囲が限られてしまいますのでエレメントの長さを変えられるこの種の方法が必須です。

ロッドアンテナでエレメントの長さを調整するこのやり方は大幅に周波数を変えられるので有効です。

同軸ケーブルで作ったコンデンサーを取り換えなくてもバンドを変える事も可能な場合も出てきてコンデンサーの種類を少なくすることが可能です。

 

飛び具合は変わらず室内からDXと繋がっています。

私の部屋は木造の一階ですが木造でない場合はベランダなどで使うことをお勧めします。

鉄筋入りの場合は室内からはあまり良い結果は出ていません。

 

       

 

       

 

このアンテナには100W位までの入力が入れられます。

気を付けなければならないのは送信時にアンテナに触らないこと、またあまり近寄らない事です。100Wのパワーはそれなりパワーで人体に悪い影響があるかもしれません。

 

私はこのアンテナをもって太平洋の島々を回りたいと思っています。よって全ての

FFW QUAD はスーツケースに入る様になっています。

 

 

JH1FFW 栃木県栃木市 

市川隆司

tonyichikawa0@gmail.com

 

T88RC(パラオ)

V63TI(ミクロネシア) 

 

このブログはその後、新規の改良を加えた沢山のブログが発表されています。

現在FFW クアッド5まで、そしてFFW クアッド7まで予定しています。

FFW QUAD    https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12646074035.html

FFW QUAD2  https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12701772818.html

FFW QUAD3 https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12714768831.html

FFW QUAD5  https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12729842597.html

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FFW QUAD9 https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12863053732.html

 

FFW QUAD 7ロスアンゼルスで運用 

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12767476830.html

FFW QUAD 7パラオで運用  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12780331318.html

FFW QUADオーストラリアで運用  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12792421081.html

FFW QUAD7 ミクロネシアでの運用

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12864345744.htm

 

  

 マグネチックループアンテナの深化 第三弾  

 FFWクアッド3

 

最近、ハイパワーFFWクアッド9が発表されました。

これから試作をお考えの場合FFWクアッド9をお勧めします。

かなり作りやすくなりましたし、性能はFFWクアッド8と同等です。

 

 

今回、FFWQUADをより深化すべくFFWQUAD3を発表させていただきます。

 

多くの皆様からいろいろなご意見頂きましたがこのアンテナはまだまだ多くの改良の

余地があるようです。

基本的な構造は大きく変わりませんが皆さまが試作される場合の再現性と使い勝手を

追求してみました。

改良点は下記の様です。以前のバージョンの記事と合わせてご参照頂ければと思います。

 

     

 

1)以前のバージョンはコンデンサーを銅箔を張った塩ビパイプとアルミパイプの

間の静電容量で作っていたのですが正確な寸法のパイプが入手出来なかったり

する問題があったようです。

また塩ビパイプを絶縁物として使っていたせいか100W位のパワーでは

パイプが多少発熱するという問題もありました。

今回はそれに代わってに入手の容易な10D2Vの同軸ケーブルを使い

その長さを決めることで所定の周波数に合わせることが出来る様にしました。

これによって作りやすさは格段に良くなりました。

ESR が下がったせいか発熱は一切なくなりました。

100W入力に耐えられるようにするため10D2Vを使いましたが

LOW POWERではもっと細い物でも構いません。
    

いくつものバンド向けに試作しましたがご自分の必要なバンドだけを用意

すれば良いと思います。        

アンテナループの長さは各々のバンドで違います。

ハイバンドでもあまりアンテナループが短くならない様に、そして

コンデンサー用の同軸ケーブルの長さが極端に短くならない様に各々の

長さを調節し所定の周波数に同調するように調整しました。

周波数を合わせるにはやはりアンテナアナライザーが必要です。

 

      

アンテナループ長

 

40m   1500mm       

30m   1210mm     

20m      1210mm

17m      1210mm

15m        960mm

12m    1210mm

10m    960m

                    

3) 各バンドでの周波数を微調整する為に下側のパイプにロッドアンテナを

取り付けその長さを変えることで周波数の微調整が出来る様にしました。

これをキャパシターロッドと呼んでいます。伸びちじみする

ロッドアンテナを使っています。伸ばすと周波数が下がります。

大きく調整したい場合は両サイドに付けると良いでしょう。

上部に同様に取り付けても良いのですが下部より調整の度合いが

少ないようです。

キャパシターハットというものが昔からありQRNを少なくする効果が

あるとの事ですがキャパシターロッドではもしかしてです ?

 

      

 

    電気的な構造

  

3)上部のSWRを調整する為のマッチング部は逆さデルターマッチに

使っているのは以前と同じです。ゴムの張力の為時間がたつとテープで

貼り付けた位置がずれてきてしまうという問題がありました。

今回は寸法を決めてビス止めしていますので一切ずれません。

フィーダーループはそれほど微妙ではありませんが正三角形みたいな

形が良いようです。

 

    

 

4)給電部のM型コネクターにはそれを固定するパーツを取いましたが

今回はM型コネクターに直接半田付けしてその部品を不要としました。

 

    

 

 5) アンテナープ用のワイヤーは一般的に入手可能な一番太い外径

 3.5MMのビニール被覆線を使っていますが入手可能であれば今少し

 太い物の方が良いようです。

 特にアンテナループが短くなるハイバンドではパワーが100W位に

 なるとで驚くことにケーブルが少し発熱します。   

 

    
 

6) 糸巻は以前の物と同じです。

 

    

 

皆さん工夫して良いFFW QUAD を作ってみて下さい。

このアンテナは奥が深くまだまだ改良の余地が沢山残って

いるようです。

これからも改良をつずけていきたいと思っています。

自宅の部屋の中でも各バンドでDX QSOが出来ていますが

移動して山の上とか屋上とかに行くと想像以上にとびます。

 

 

FB DX

 

2022年2月25日

JH1FFW   市川隆司

 

このブログはこの他沢山のブログが発表されています。

FFW クアッド7まで予定しています。

 

FFW QUAD    https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12646074035.html

FFW QUAD2  https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12701772818.html

FFW QUAD4  https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12729672929.html

FFW QUAD5  https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12729842597.html

 

FFW QUAD7ロスアンゼルスで運用  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12767476830.html

FFW QUAD7 パラオで運用  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12780331318.htm

FFW QUAD7 オーストラリアで運用  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/

FFW QUAD7 ミクロネシアでの運用

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12864345744.htm

 

マグネチックループアンテナの深化 FFWクアッドの記事がHAM WORLDに発表され、皆様からそれなりに反響がありました。私のこのブログも沢山の方に見て頂いているようで嬉しく感じています。

記事の公開後皆様からのコメント、そしてそれを含めた記事の不足部分を追加したいと思います。

 

1) 私が考えて発表したFFW QUADはその再現性を重視しほとんほとんど材料は

   ホームセンターで購入できる物を選んだつもりですが工作の為の道具と場所、多少の       

   製作の為の技術が必要でその意味多少ハードルは高かったかも知れません。

 

2) 移動時に使うという前提でスーツケースに入るサイズにこだわりましたがそのサイズで

   なくてアンテナの全長がそれなりになっていれば問題なく使えると思います。

   私もある意味いい加減に寸法を決めそれに合わせたコンデンサーを作ってアナライザー

   で所定の周波数を合わせたという感じでそのサイズその他がベストなのかどうかは

   ?です。

   アンテナのサイズをもっと小さくしてその代わりコンデンサーの容量を大きくしても

   良いのかもしれません。ただしその共振周波数は考えているバンドにあって

   いなければなりません。

 

3) 一般的なアンテナはその同調周波数はそれほどシビアーに合わせなくてもそれなりの

   結果が出ます。ただしこのような超小型のアンテナは同調帯域が非常に狭いため

   かなりシビアー合わせないと本来の性能は見込めません。

   SWR も同様で所定の周波数で最低に追い込む必要があります。

   受信ノイズの最高になった所に合わせてもそれなりに合わせられますがやはり

   アンテナアナライザーは必須かと思われます。

 

4)  在来のマグネチックループアンテナでもうまく調整出来れば同様の結果が出ます。

   バリコンの様な物を使えば周波数を合わせることは問題ないとおもいます。

   問題はSWRの追い込みです。これが合わせられないと全く性能が出ません。

   今回のFFW QUADはそれが割と簡単にそしてアンテナを下ろさなくても紐の引き具合で

   SWR 最低値に合わせられるのが大きな改良点です。これがある意味肝です。

   またばらすと小さくなりますので移動した時にも便利です。

 

5)  アンテナの性能はその高さに依存します。ダイポールアンテナであっても高さを高く

   できれば考えられないほどの性能を発揮します。

   FFWクアッドも全く同様で小高い丘の上とか高いビルの屋上とかではとにかく飛びます。

   ただし鉄筋入りの建物はかなりを悪さをしますので要注意です。

   私の自宅は木造ですので室内からDX が出来てしまったりですが鉄筋入りの建物の中

   では全く性能が出ません。木造でも壁の内部には金属製の物が入っている可能性が

   あり要注意です。

 

6)   FFWクワッドをいくら完全に調整出来ても所詮超小型のアンテナです。在来のアンテナ

   にはかないません。よってDX を狙うときは割と強力に受信出来ている局を狙います。

   これから太陽黒点も増加傾向でこのアンテナでも沢山DXが出来る様になりそうです。

 

7)   FFWクワッド3を試作中です。固定式のコンデンサーにして市販の伸びちじみする

   ロッドアンテナで周波数を調整するタイプです。

 

  以上

 

  JH1FFW   市川隆司

 

FFW QUAD     

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12646074035.html

FFW QUAD2   

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FFW QUAD3   

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FFW QUAD4   

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FFW QUAD5  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12729842597.html

FFW QUAD6   

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12730753342.html

FFW QUAD7

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12730921686.html

FFW QUAD8

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FFW QUAD9

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FFW QUAD7 ロスアンゼルスで運用

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FFW QUAD7 パラオで運用

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12780331318.html

FFW QUAD7 オーストラリアで運用

https://ameblo.jp/tonyichikawa/

FFW QUAD7 ミクロネシアでの運用

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12864345744.htm

 

 

最近、ハイパワーFFWクアッド9が発表されました。

これから試作をお考えの場合FFWクアッド9をお勧めします。

かなり作りやすくなりましたし、性能はFFWクアッド8と同等です。

 

FFW QUAD2はham world 2021年7月号に掲載されました。このブログは掲載された記事の原文をそのまま載せています。

FFW QUAD7 ロスアンゼルスで運用
FFW QUAD7 パラオで運用
FFW QUAD7 オーストラリアで運用

FFW QUAD7 ミクロネシアでの運用

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12864345744.htm

 
マグネチックループアンテナ   FFW QUAD8 ハイパワータイプ 4set 頒布 
私の試作品をお譲りします。 

 

 

マグネチックループアンテナ深化 FFWクワッドⅡ(NEW)

これはマグネチックループアンテナ(MLA)の改良型です。7MHzから28MHzまで7バンドカバー出来ます。どのバンドでも室内で使っていますが海外局と多数つながっています。

JH1FFW 市川隆司

 

これが FFW  QUADⅡ(クアッドⅡ) です。

                 

             4階屋上にて 7Mhz用       自宅の部屋にて 据え置き型と一緒に

 

 

                           

            28Mhz用           初期型 奈良県移動時 FFW QUAD1 10Mhz用

 

私のブログ FFW QUAD https://blog.ameba.jp/ucs/top.doをご参照願います。

このブログそれなりの反響があり、いくつかのコメントも頂きました。今回はそれらの点も考慮し、そして皆様が簡単に作れる再現性、また多バンド化にもトライしました。それがFFW QUADⅡです。

 

現在7Mhz,10Mhz,14Mhz,18Mhz,21Mhz,24Mhz,28Mhz、合計7バンドでQRVしてどのバンドにおいても室内から海外とつながっています。100WとFT8という条件ですが私の一階の部屋、地上高3m からですからそういう意味では今までの概念を崩しているのではないかと思います。

これが見晴らし良い高台のロケーションとか高層マンションのベランダとかではもっと良い結果になると思います。実際2階の部屋で試した方のレポートでは同じ室内であってもより良い結果が出ていると聞いています。ただし、鉄筋の入った建物の中では辛いようです。

 

マグネチックループアンテナからFFW QUADⅡに

私は以前6種類のマグネチックループアンテナ試作しましたが苦戦の連続で私として納得できる物にはなりませんでした。そしてFFW QUAD に到達しました。下記が苦戦した点、そしてその改良案です。皆様のご参考になれば幸いです。

 

マグネチマックループアンテナは通常金属パイプを丸く加工して作りますが加工にはかなりのテクニックが必要です。アンテナループに同軸ケーブルを使った場合、手軽で携帯にも優れているのですがHF用の大きなサイズとなるとその形が崩れてしまいうまく調整出来ませんでした。

 

市販品も有りますが高価であり、その割には思ったような結果が出せないようです。周波数を合わせてそれと同時にSWRを追い込んで初めてこの超小型のアンテナが実力発揮できるからかと思います。

 

まずは周波数を合わせるのですが一般的なMLAは同軸ケーブルを所定の長さに切ってそれをコンデンサーとして使ったりしているようですがその後の周波数微調整の為にえらく複雑な構造の物を作ったりしました。

高耐圧のバリコンを使ったりして皆さん色々工夫されているようですがいずれにしてもQRPでのみ使えるものかと思います。

私は水道用の塩ビパイプを使ってコンデンサーを作りました。100W でのQRVにたえています。最初塩化ビニールという材料はあまりコンデンサーには向かないのかと思いましたが塩ビの誘電率は決して悪くはないようで良い結果が出ました。

 

MLAは沢山作りましたが14メガ以上の周波数は何とかなっても私が望む7メガ帯などでは受信はできても送信用としては使いものになりませんでした。

これはアンテナループとコンデンサーの容量のバランスが崩れている為かと思います。今回はそれも考慮して各寸法を決めてあります。

 

この種のアンテナは周波数を合わせると同時にいかにSWRを下げられるかが使いものになるか、ならないかの分かれ道かと思われます。SWRを下げるという事はそれによる電気的損失を減らすという事に限らず、このアンテナの場合基本的な性能良し悪しにかかわってきます。所詮、超小型で狭帯域なアンテナである為です。しかし、もしそれらを抑えられれば素晴らしい性能を発揮します。

今回は後述のシンプルですが確実にSWRを下げる事の出来る構造を考案しました。

またFFW QUADⅡでは再現性を重視して簡単に加工が出来る構造としました。ほとんどの部品はホームセンターで購入できます。安価で誰でも作ることが出来ると思います。

 

小型で移動用、そして7バンドに対応

今回沢山のバンドに簡単にQSYできるようにしました。 移動用として作りましたので分解してスーツケースに収納出来る様にしました。太平洋の島々に移動してDXバケーションを楽しもうと考えている為です。このアンテナは超小型ですのでスーツケースに入れて移動して実際のQSO につかえるとすればそれは移動運用を考えている方には最高のアンテナになると考えています。国内移動でも同様に活躍すると思います。

据え置き用であれば作り方はより簡単になります。写真参照下さい。

もっと大きな物、たとえば3.5Mhzとか1.9 Mhz用のMLAも制作可能と思っています。私も次は3.5Mhz用のMLAを作ってみようと考えています。

 

製作方法

ほとんどの部品はホームセンターで購入できます。

アンテナループ、給電ループ用のケーブルは太めの物をお勧めします。

100Wで使う場合、特にハイバンドの場合、細いケーブルでは発熱する場合があります。

私は3.5㎜径のビニール被覆線を使いましたが今少し太いものが良いかも知れません。

 

水道用の塩ビパイプで作るコンデンサー

まずはコンデンサーですが厚手の水道用の塩ビパイプで外径38mm、内径31mmのVP菅という物でホームセンターで普通に購入できます。私の場合移動用に考えているので全長640mmとしました。この長さであればスーツケースに入るからです。

 

 

     中心部にギャップ、左右の銅箔面には銅線を半田付け 

 

 

                 

         銅箔を張る                 固定用のマジックテープ

 

一本の塩ビパイプに銅箔テープを貼り付、中心部を10㎜位の銅箔テープを剥がして左右を分離させその中に外径30mm長さ640mmのアルミパイプを差し込み銅箔とのあいだで静電容量を持たせコンデンサーとして働かせます。左右に分離された銅箔面とアルミパイプとの間にできたC成分はそのアルミパイプによって直列接続される事になります。容量は半分になりますが耐電圧は2倍になります。ですから

100Wにも耐えられるアンテナが出来たのです。アルミパイプを出し入れして静電容量を調節してこのアンテナを所定の周波数に調整します。マジックテープを中心部にビニールテープで固定しこのコンデンサー部を釣り竿ポールに固定出来る様にします。

 

                    

                                    コンデンサーの構造

 

私が使ったのは銅箔テープはNITTO製の幅38mmの裏粘着のテープでやはりホームセンターで購入しました。すごく薄いので3重に張りました。巻きながら張るのではなく長手方向にはります。

裏にノリがついていてもそれを貫いて導通するので重ねて貼れれば電気抵抗を下げる事が出来ます。

100Wとなるとかなりの電流がそこを通過するわけで一重では足りません。念の為左右の銅箔面に一本ずつ銅線を半田付けしています。全て100Wまで使えるようにする為です。

 

これ便利です

両端にはアンテナループとつなぐ端子を付けますが写真の様なビニールホース等を固定するパーツで銅線を銅箔に圧着して端子とします。これもホームセンターです。その上にビニールテープを巻いて完成です。

                      

 

太さの違う4種類のアルミパイプ

アルミパイプを塩ビパイプの中を出し入れして静電容量を変化させ周波数を合わせるのですが多バンドにする為、写真の様に4種類にの太さのアルミパイプを使います。各々のアルミパイプにはスペーサーを取り付けて塩ビパイプとの距離を一定にしながらしかもスムーズに出し入れが出来る様にします。

 

   

      4本のアルミパイプで7バンドカバー

 

これらのアルミパイプで7バンドカバーすることになります。表1がその詳細です。コンデンサーは全て共通です。

私の近所のホームセンターには直径30㎜、厚み1㎜以外のパイプは」1mに切った物が売っていましたが直径30㎜のパイプはネットでの購入となりました。できれば2mm厚みの物の方が良いかも知れません。合わせてアンテナループの長さ(ワイヤー長)もご参照ください。

                  表1

 

 

アンテナループは移動用に途中で切って写真の様につなぎ合わせています。      

 

    

 

       

                                             全体的な構造 

 

   

キャパシタースリーブとは

表にはキャパシタースリーブとありますがこれはこのコンデンサーの容量を微調整する為の物でその周波数にあった太さのアルミパイプをバンドごとに用意出来れば不要です。

アルミパイプをあまり引き抜き過ぎると片側だけの静電容量が小さくなってしまいパイプの発熱の原因になります。目安としては640mmのアルミパイプを120mm以上引抜かない様にしています。それを微調して沢山のアルミパイプがなくても全てのバンドに対応可能にするのがキャパシタースリーブです。これは100Wを想定した考え方であり、QRPではあまり関係ありません。

その場合120㎜以上引き抜いても大丈夫です。

 

    

                コンデンサー部の断面

 

キャパシタースリーブはやはりホームセンターで購入したOHM社のプロテクター0号という家庭内の電灯線を隠すための物です。それに銅箔テープを同様に張り付けてそれを塩ビパイプコンデンサーの外側に取り付けてアルミパイプ以外のもう一つの固定コンデンサーを追加することによりアルミパイプだけでは出来なかった微調整をします。

 

キャパシタースリーブはプロテクター0号など使わなくても要は塩ビパイプと少しスキマを開けて銅箔の様な導通する物が左右銅箔面にまたがって取り付けられれば良いわけで難しく考えることはありません。ただし塩ビパイプに張った銅箔テープとキャパシタースリーブに張った銅箔の間隔3~4㎜位開けないと火花放電します。両端をマジックテープで固定します。

 

                         
             プロテクター0号             520mmのキャパシタースリーブ

 

 

  

                    150㎜のキャパシタースリーブ

 

FFW QUADⅡでは塩ビパイプで作ったコンデンサーにアルミパイプの出し入れで周波数を決めてから、SWRは上部に付いている給電ループを操作してSWRをおいこみます。

 

 

ここが最も大切なところです。

MLAのSWR値はアンテナループと給電ループの電気的な結合の度合いで決まるのです。

FFW QUADⅡでは給電ループ最上部の中心部を紐で引っ張って上下させてアンテナループ、この場合最上部のアルミパイプとの結合の度合いを調整してSWRを最低値に調整します。これはアンテナの真下で紐の引き具合で調整する事が出来ます。よって調整の為にアンテナの上げ下ろしは不要です。

当初、確かにSWRは下がるがそれがこのアンテナの最良の状態で働く為の調整方法なのか??でした。でも周波数を合わせてこの方法でSWRが下がれば飛びます。このやりかたは正しいし、マグネチックループアンテナはこの様な方法で調整出来れば実戦に耐える素晴らしいアンテナなのです。

 

輪ゴムを使った逆さΩマッチ

ブログで発表したFFW QUADのSWR の調整のやりかたは正しいのですがパイプの加工に多少テクニックが必要な為、今回は輪ゴムを使って簡易に作れる様にしました。

この場合アンテナ最上部に640㎜長(直径12mm)のアルミパイプにビニールテープでアンテナループと給電ループを固定するだけで出来てしまいます。

輪ゴムは結束バンドを外すだけでいつでも簡単に交換可能ですので心配ありません。これであれば難しい加工は不要でビニールテープと結束バンドだけで作れます。紐を引っ張ればアルミパイプとの距離が開きますし、緩めればゴムの力で上にもどります。逆さΩマッチの写真の状態、つまりアンテナループが緩んで最上部の状態で少しだけ輪ゴムが張った状態でセットするのがコツです。

 

                   

                 アンテナ上部                     逆さΩマッチ

 

最上部にはT字型のやはり水道用のパイプを使います。支柱に使う釣り竿の先端がうまく差し込めるサイズを選んでアルミパイプとビスで固定します。

逆さΩマッチとはゴムの力で給電ループの最上部をアルミパイプに近ずける為だけの為で電気的な意味は全くありません。

 

給電ループは同じケーブルで作ります。長さはそれほどシビアではありません。今回は1700mmです。M型コネクターへの半田付けの部分の長さは含んでいません。

あまり長過ぎるとアンテナループとの結合が強すぎてしまい紐をいくら強力に引っ張てもSWRが下がりません。短すぎて逆に結合が足ない為やはりSWRは下がりません。その時は目玉クリップで結合を強くする方法もありますが私の作ったサイズでは全バンド目玉クリップは不要でした。

 

 

        

                          クリップで結合を強くする

 

給電部は50オウムのケーブルを直接給電ループに繋いでいます。

  

 

              

         

                                    給電部

 

 

            

            アンテナアナライザーを繋ぐ

 

私はアンテナアナライザーを使っています。すばらしい道具です。

アンテナ切換えスイッチを繋いでおくと便利です。

 

送信時にアンテナに触れると危険ですので気を付けて下さい。

また、送信時にはあまりアンテナに近ずかない方が良いと思います。

  

ずいぶん作りました。

とりあえず今までの結果を書きましたがとにかく全てが試行錯誤の連続でここまで来ました。

失敗作も沢山あります。

 

 

塩ビパイプでなはなくアルミパイプの中に適度なギャップを開けてアルミパイプを差し込んでCをつくることにも再三チャレンジしました。驚くことに空気のコンデンサーより塩ビパイプのコンデンサーの方が良い結果でした。空気によるコンデンサーは100W時にパイプが発熱してしまい断念しました。

 

今までの結果からして私はこのアンテナには大きな可能性を感じています。

また更なる改良する余地が沢山残っていると考えています。これからも改良を続けてその結果をご報告するつもりですが皆様のご意見そして改良案をお待ちしております。

 

巨大なアンテナではなくこの小さな室内アンテナで誰でも部屋の中からDXが楽しめるようになることを期待しております。FT8だけではなくSSBでもQSOしましたが国内は普通に飛んでいます。

このアンテナを使ってDXCCにチャレンジしたいと思っています。

解ってきたのは多少指向性があること。普通のキュビカルクアッドアンテナとは90度違っていて2本のエレメントを結んだ方向に電波が強めに出るようです。それほど強い指向性ではありません

糸巻

これって意外と重要です。紐で給電ループ引っ張ってSWR値をチェックし、足りなければもう一度といった感じですがその間この糸巻で一時固定しておいてSWR の良いところを探して固定します。コンデンサーによる周波数がずれる事もあるのでの交互に調整し最良の状態にします。

                

                     糸巻                同軸ケーブル固定

 

今回、試しに会社の4階の屋上でこのアンテナでQRVしてみました。

さすがにそこにある現行の3エレトライバンダーと同じとはいきませんが自宅の私の部屋とは随分違います。30分くらいで結構やれました。

 

          FFW QUADⅡでの交信

 

JH1FFW(日本) 

T88RC(パラオ) パラオラジオクラブ会員

V63TI(ミクロネシア) 

3D2TI(フィジー)                          

 

市川隆司   tony@tonyichikawa.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、ハイパワーFFWクアッド9が発表されました。
これから試作をお考えの場合FFWクアッド9をお勧めします。

かなり作りやすくなりましたし、性能はFFWクアッド8と同等です。

 

 

 

FFW QUAD2  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12701772818.html

FFW QUAD3  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12714768831.html

FFW QUAD4  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12729672929.html

FFW QUAD5  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12729842597.htm

FFW QUAD6

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12730753342.html

FFW QUAD7  

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12730921686.html

FFW QUAD8

tps://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12783761645.html

FFW QUAD9

FFW QUAD 7ロスアンゼルスで運用

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12767476830.html

FFW QUAD 7パラオで運用

FFW QUAD 7オーストラリアで運用

FFW QUAD7 ミクロネシアでの運用

https://ameblo.jp/tonyichikawa/entry-12864345744.htm

 

マグネチックループアンテナFFW QUAD8 ハイパワータイプ 4set 頒布 

私の試作品をお譲りします。 

 
 
 
これが FFW QUAD です。
 

 

マグネチックループアンテナは苦戦の連続でした。そこで上の写真の様な FFW QUAD に到達しました。

サイズは64cm幅 134cm高さです。自宅の部屋の中からHFで100WでQRVできます。

ホテルのベランダで、屋上なら最高です。自宅の部屋の中でも移動中にでもオーバーシーDXが可能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

移動時、特に海外移動時に使えて携帯できるHF用のアンテナとして上記の様なマグネチックループアンテナを6種類ほど試作しましたが私の納得できる物はできませんでした。 

上の写真が悪戦苦闘した残骸です。

下記の様な問題点ですがほとんど解決できました。

 

1.自分が望む周波数、そしてその時のSWRを調整するのにすごい手間を要する。

     アルミパイプの出し入れして周波数を決め、デルターループに繋がっている水糸で

     アンテナループとデルターループの結合を調節することによりSWRを最適値にする。

     アンテナの上げおろしは不要です。

 

2.14メガ以上の周波数は何とかなっても私が望む7メガ帯などでは受信はできても

  送信用としては使いものにならなかった。

     7メガでDX が沢山やれています。

 

3.高耐圧のコンデンサーが必須で高価でしかも大きい。よってQRP専用になってしまい

  私の望む50W以上のパワーでの運用は難しい。

     今回は水道用の塩ビパイプでコンデンサーを作りましたが100W 以上で

     使えています。安価です。

 

4.給電用のループとアンテナループとの結合がとにかく微妙でSWRを下げるのに一苦労

  する。バンドを変えるたびにやり直しの為アンテナを上げ下ろししなければならずQSO

  するまでに大変な手間と時間を要する。

     アンテナループ、給電ループは基本的に固定されているので割と簡単に

     調節できます。

 

5.パイプを曲げてループを作るのに一苦労、また大きくて携帯用としては難しい。

  フィーダーケーブルで作ったアンテナループも試してみましたが丸い形を維持するのに

  一苦労する。

     基本的に塩ビパイプとワイヤーだけなので加工は簡単です。全てのパーツは

     スーツケースに入れて持ち運び出来るサイズ(64CM以下)にしました。

     ほとんどの部材はホームセンターで購入可能です。

 

下の写真の物が FFW QUAD です。私のコールサイン JH1FFW からこの様な名前に

しました。

 

下の写真のアンテナを木造平屋の私の部屋の中で国内は当然、海外はロシア、中国、オーストラリア、アメリカ、インドネシア、韓国などと交信出来ました。7メガが大半で一部14メガです。FT8 で100W出力、国内は10W で充分です。SSB でも国内はだいたいつながります。

 

これがとりあえずの最終形。

 

屋上は最高に良いコンデションですが寒いので、、、、

これは7メガ用です。

 

10メガ様です。 まだ開発途上です。

 

これもまだ開発途上です。

 

初期の物。7メガ用です。これでもこの部屋で海外とつながりました。

 

FFW QUAD の電気的構造です。

アンテナループにはコンデンサーが給電ループには50オームのケーブルがつながります。

 

 

次に100W 以上のパワーに耐えられるコンデンサーの作り方です。

大体の物はホームセンターで購入出来ます。

水道用の塩ビパイプを使います。外径38mm、内径30.8㎜のものです。私の場合移動用に考えている為 640mm長さにしました。これならスーツケースにはいります。これより長ければアンテナループを短くできます。細いパイプを使うと髙い周波数に合いやすくなります。

これに銅箔テープ(0.03mm厚み38mm幅の物)を張ります。テープとテープの継ぎ目は念の為半田をもっておきます。

中心部は10mmほどの隙間を開けておきます。これで左右の電極が完成です。この隙間が狭すぎると100W 以上のパワーを入れた場合放電してしまう事もあるので要注意です。100W時はものすごい高電圧がかかってきます。

 

 

アンテナループを固定する端子を付けます。1.6mmの銅線を巻き付けてその先端に4mmのビスを取り付け半田で固定します。両先端は水糸固定用、中心部はアンテナループ用です。下側の端子は追加のコンデンサーを付ける為です。購入した高耐圧のコンデンサーではうまく動作しませんでした。同軸ケーブルを使うのがベストです。

 

 

 

 

中心部にはマジックテープを両側からテープで固定します。アンテナ支柱に固定する為です。

 

このコンデンサーの仕組みは

 

 

 

左右の銅箔で作られた電極と内側のアルミパイプの間の静電容量がFFW QUADのコンデンサーとして働きます。2つのコンデンサーはアルミパイプを介して直列につながっていて、その片側の静電容量はアルミパイプの出し入れによって変化します。これによってこのアンテナの同調周波数が決まります。2つのコンデンサーが直列につながっているので容量は半分以下になりますがこのコンデンサーの耐圧は2倍近くになります。ここが大切なところで塩ビパイプの厚み4mm弱あるのと相まって100W 以上のパワーにも耐えられるアンテナになっているのかと思います。

塩ビパイプの内径は30.8㎜でアルミパイプは30mmです。アルミパイプが細いと容量が小さくなり高いバンドに対応できます。

 

 

アンテナループを中心近くにつないでいますが両端につないでも使えます。ただし100Wとか入れるとパイプが温かくなります。またアルミパイプは上の写真位に出ている状態がベストです。あまり抜きすぎると熱を持つ時があります。100W 位のパワーの場合でローパワーの場合は関係ありません。

 

最上部の構造

 

 

 

やはり塩ビのパイプを使います。直径18mmのパイプとTの字連結パイプです。

アンテナループと給電ループ両方共パイプの中を通して途中の穴から一度出してまたその先の穴からまたパイプに通して反対側から出します。給電ループは途中からVの字におろしそこを水糸で上下させアンテナループとの結合を調整します。アンテナループはパイプの下側をはわせてテープで固定します。給電ループが上昇してきた時結合が良くなる所にします。

 

穴の位置は640mmのパイプの両端から145mm内側入った所から約30mm位の穴あけます。ワイヤーの太さによって穴の位置と給電ループ調整のやり方が変わります。電気的結合の度合いが変わるからです。私の場合アンテナループには直径3.5mmの太いビニール被覆線、給電ループには2.5mmのビニール被覆線をつかいました。

 

給電ループを水糸を引っ張って上下出来るのでアンテナループとの結合の度合いを調節できます。調整してSWR最適値を見つけます。その前に下側のコンデンサーのアルミパイプを出し入れして好みの周波数に合わせてからです。全て電動にする事も可能ですが私の場合移動用に考えていますのであえてしていません。

パイプの両端の内側にはRを付けておくとスムーズになります。

 

移動用にアンテナループは短く外れるようになっています。

 

給電部は50オウムのケーブルを直接給電ループに繋いでいます。

 

 

 

マジックテープで支柱に固定します。

 

裏側は水糸で給電ループを上下させアンテナループとの結合を調節してSWR最適値においこめる様になっています。移動する時の為水糸も分離出来るようにしました。

 

 

改良型デルターマッチについて

 

マグネチックループアンテナではSWR を下げる為苦労しました。 わかったのは要はアンテナループと給電ループとの結合の度合いをいかに調整出来るかなのです。それだけでSWRは簡単に調整出来ます。以前CQ誌上で見たデルターマッチは給電ループが丸くないのがインパクトありました。今回はそれを一歩すすめて初めから少し結合させておいてその結合の度合いをアンテナループと給電ループ間隔を調整することのよってSWRを微調整出来るようにしました。水糸で給電ループを引っ張って間隔を調整します。2本の水糸で上下コントロールできます。この方法によってアンテナ最上部のデルターループを手元で調整可能です。

 

尚 給電ループのワイヤーの長さは色々試してみましたが長さにはあまり関係ないようで写真の様な形になれば多少変わっても問題ないようです。

 

 

ケーブルは取り外しが簡単に出来るように写真のように加工してあります。

接合部にはヒシチューブで補強しました。

 

 

コンデンサーに使うアルミパイプです。一番太いパイプは7メガ、10メガ用。細いものは高い周波数用です。それらは大きな隙間になるので200W位でもOK?? でも怖いのでやっていません。21メガ以上には一番細いパイプをつかいます。

 

 

容量追加用のキャパシターです。10D2Vの同軸ケーブルで作りました。

2本の同軸を背中合わすにつなぎます。つまり外皮どうしをつなぎます。この場合耐圧は倍になるのですが容量は半分になってしまいます。よってもう一本ずつ計4本にしました。

これをつなぐと7メガでも使えるようになります。

 

 

 

 

下記がこのアンテナの寸法です。

 

 

 

 

アンテナループを延長した場合は追加のキャパシター無しで7Mhz用になります。

 

調整方法は

まずはアンテナをセットしてからアルミパイプを出し入れして目的の周波数に合わせます。

上のバンドの場合は細いアルミパイプを使います。

周波数が合えば2本の水糸を調整してSWR最低値に合わせます。その時少し周波数がずれる時があるので再度調整して終了です。水糸が緩まないように写真の様なストッパーで固定します。

私はアンテナアナライザーを使っています。すばらしい道具です。

送信時にアンテナに触れると危険ですので気を付けて下さい。

 

 

とりあえず今までの結果を書きましたがとにかく全てが試行錯誤の連続でここまで来ました。

失敗作も数えきれないほどあります。

今までの結果からして私はこのアンテナには大きな可能性を感じています。

また更なる改良する余地が沢山残っていると考えています。これからも改良を続けてその結果をご報告するつもりです皆様のご意見そして改良案をお待ちしております。

巨大なアンテナではなくこの小さな室内アンテナで誰でもDXが楽しめるようになることを期待しております。訂正、更なる改良の方法など随時アップデートいたします。

次は使える3.5Mhz用のFFW QUAD にチャレンジいたします。

 

送受信のテストを繰り返しています。

解ったのは多少指向性があること。普通のキュビカルクアッドアンテナとは90度違っていて2本のエレメントを結んだ方向に電波が強めに出るようです。それほど強い指向性ではありません。

また7メガで追加のキャパシターを追加したスタンダードタイプのアンテナよりアンテナループを延長してキャパシター無しの方が少しだけ強く電波が出る様です。以前の私のMLAにたくさんキャパシターを追加して無理やり7メガに合わせてもうまく電波が出なかったのもそういう事でアンテナの長さとキャパシターの大きさのちょうど良いバランスの様な物があるようです。もしかして今回の物もアンテナループをもう少し長くして7メガに合わせた方がもっと良い結果になるのかも知れません。

どなたかテストしてみて下さい。


 

 

JH1FFW T88RC(パラオ) V63TI(ミクロネシア) 市川隆司

tonyichikawa0@gmail.com