エラリー・クイーンは、悲劇四部作、つまり、「ドルリー・レーンもの」を読んだ記憶があるが、確か、ギリシアなんとかという小説で二転三転して、ややこしくなって、「なんなんだ」と読むのをやめたんだが、今回、読んでみたら、凄かった。


 読み終わって、ネタバレに少し抵触するが、「そうか!つか、割と冒頭にヒントが隠されていたじゃねえか!」と驚いたものである。ほとんどギミックの内容が関係ないという凄さもあった。

 あと、コナンでもそうなんだけど、密室殺人って、ロープと、あと、ピアノ線などをうまく使えば、成立しうるんだなあって。そういえば、横溝正史もそうだった。

 エラリー・クイーンの凄さって、ミステリー怪獣みたいなところがある。お笑い界の明石家さんまみたいな、そんなミステリー一筋みたいな面白さがあるのだった。そこら辺、ディクスン・カーにも近い。これは癖になる面白さだ。

 今回は、冒頭にでっかい謎をぶち上げて、「どういう意味なんだ」と迷いに迷ったが、最後には、「ええ!!そんなんありかよ!」という回答だった。本格推理って、そんなの多そう。

 さて、クイーン、クリスティ、ディクスンという感じで読んでゆきたいが、因みに、クリスティーが自選で、ベスト5を挙げているので書いてみます。

1 そして誰もいなくなった
2 アクロイド殺害事件
3 予告殺人事件
4 オリエント急行
5 ミスマープルと13の謎

映画率の多さよ(笑)。マープルはテレビシリーズになるだけはありますね。