あれ、、、批判コメが無い。これは、、、忘れさられロードまっしぐら。。。





刺激的な見出しで、なるべく読んでもらうという技を使わせていただきました。

今日の営業、ユッケが無くなって、専用の箱を置かなくていい分、冷蔵庫の中が広くなりました。


そして、メニュー表は、ユッケに気を取られていて、他のやらなければいけない変更を忘れてました。

今日も、自家製にんにく注射ドリンク飲んで作成頑張ります。


そろそろ生肉料理の実際のところについて総括使しようと思います。



今までのブログで、

「生肉自体は元々保菌していない」

「調理過程で菌が付く」
(4月の事件は、東京で汚染された調理器具で調理した肉を富山に運び、無駄に経費がかかり、不衛生、味も抜けきった状態で、歩留まりも悪くなった後、少なくとも四日後くらいに洗浄も焼きもしないでただ切って出すというトチ狂った仕入れと調理が原因。)


「生肉自体のリスクは他の生野菜や生魚と変わらない」(厚労省の食中毒データで証明済み)

「厚労省の出した基準は誰も通れない、規制にみせかけた、とりつぶし条例である。」

「安全だろうが、信頼されていようが、お客様がリスクを覚悟しようが(当店ではする必要ないですが)生肉料理を食べることはできない」

「今の基準で無理に生肉料理を作ると、リスクは以前と変わらず、茹でた後、肉に穴を25カ所開けるので、ひどい味になる上、売値は9月までの3倍くらいになる」


ということが分かっていただけたかと思いますが、軽く補足しておくと、厚労省の役人は生肉料理を作ったことが生涯一度もないので、実際にはどこをどうすれば食中毒が防げるかなど全くわかりません。



勘違いされている方が多いですが実は素人そのものです。私は、店にやってくる職員に「ここをこうすれば、現場での食中毒は完璧に防げる」と毎回説明します。「専門家」がなるほど、と目を丸くして帰っていきます。

バットを振ったことが無い人間がなぜ審判を務められるでしょうか。



「仕事も減るし問題が起きた時に責任を取らされることも無いから」と、「生肉料理を作れない生肉料理の基準を作ろう」という結論になったのも料理をしたことがないからです。

そして、10年以上前から、「生肉は危険です、100%の安全な生肉は存在しません」と大雑把なアナウンスをし続けました。データに基づかないただの新興宗教です。


しかし、サブリミナルが効いて「生肉は危険に決まってるじゃないか」と刷り込まれる人がたくさん増えました。


今回の事件はまさに厚労省にとって絶好の好機であったと言えます。事件が起こってから、「禁止」への対応は恐ろしく早かったです。

東電と経産省の仕事ぶりを見ていれば、今回の生肉禁止がいかに、準備されたものであったかが分かるでしょう。流れに一切の無駄がありません。



ちなみに、当店では、早い段階に九州産の和牛(和牛は検査が厳しいのと、国産の場合おいしい肉ほど妙な育てられ方をしてないため)に切り替えてましたが、東日本のセシウムが検出された牛はすでに各営業所に行ってました。


そこに来た担当の役人と肉屋とのやりとりは衝撃だったのですが、


「あなたのところのこの番号の牛(和牛のみ追跡できる)が規制値を超えました。」

「数値は変動する可能性もあるかもしれないのでそのまま流通させておいてください(←意味不明)」


その後、肉屋が血相変えて、あちこち回って自腹で肉を回収したのは言うまでもありません。



そもそも放射能の暫定基準値もそうですが、何を食べるかは国民が決めるべきことなのに一度も国民に意見を聞いてません。
「100%安全とは言えない」という事件件数のデータに基づかないデマを流して、それを理由に生肉を禁止にした以上、厚労省は「セシウム入っても100%安全です」と言い切らなければいけません。

「食べ続けなければ大丈夫」なんて言い方は中学生以上には通用しないでしょう。


以前も、ブログで書きましたが低量放射能を摂取し続けた人間のデータはほとんど無いので、「いいとも悪いとも証明出来ない」だけです。(ちなみに低量でなければどうかというと、実際にもちろん猛毒です。)


「わからないもの」に対して「安全」だといい、かたや、良く見ればわかるものに「危険」だという。



生肉に関しても、汚染された食物に関しても、厚労省の言うのはデータに基づかない「神話」です。
ネットに流れる風評と大差ないと冷めた目で見ている国民が大多数でしょう。


国家公務員という名刺は立派ですが「国民の生活を守る」という点においては高校の風紀委員会程度の仕事です。


もちろん、それならそれでいいのです。
だったら、給与を半分にして、無駄な法律を作って天下り先を作るのを禁止すればいいだけです。(規制を一個つくると、「」委員会という天下り先が作れる)

私は同級生に官僚がいます。「みんな必死で頑張っている」と意見があることも知っています。

しかし私は「味はまずいけど、よく頑張ってるね!」と褒めてくれるお客様に人生で出会ったことがありません。

政治家でも官僚でも焼き肉屋の店主でも「一生懸命頑張っているのに批判ばかりするのはおかしい!」などと言い出したら良識ある人の失笑を買うだけです。高校生じゃないのだから。



さて、島根県では、レバ刺しの禁止条例が簡単に否決されましたが、レバ刺し好きが、県民の過半数を占めていた、というのは考えにくいので、
「食べたい人が食べたいものを食べる権利を国が奪うのはおかしい」という考えただけでしょう。当たりまえではないでしょうか。


厚労省は生肉のことが全くわからないので、世界中で普通に食べられている「生ハム」も異常なくらい警戒しています。

日本の畜産農家やハムやソーセージなどの大手食肉加工業者を手厚く保護する意味もあって、イタリアやスペインの高級生ハムが日本には輸入できないよう、わざわざコストをかけて日本向けのパッケージラインを作る義務を作ったり、規格を国際基準とずらしたりなど、スケールの小さいことを繰り返し、最終的には日本の食品業界の競争力を奪いました。


日本の技術が国際基準でまともに育っていれば、東アジアや東南アジアでの食肉市場を席巻することなど容易だったはずです。(特に牛肉のおいしいものは向こうには無い)


最後に、理論的に書いてもそれだけでは心に響かない人も多いと思いますので、少し感覚的に書きます。




この問題の発端は東京で病原性大腸菌に汚染された器具で調理された「食材」を菌が異常なまでに増殖するであろうに四日も経ってから富山で「生」で提供したことです。


5歳の子供。10歳の子供。70歳の高齢者。40歳の女性が亡くなりました。

日本中で「食材」の危険性が声高に叫ばれました。

「あんなもの食べるなんて普通じゃない」
「焼いて食べないなんておかしい」
「生は危ないに決まってる」


半年後「食材」は生での提供を禁じられました。


、、、ただのお願いなのですが、想像して欲しいのです。もし、その「食材」が「マグロ」だったならと。


病原性大腸菌は食材に関わらず、威力を発揮します。マグロを食べて死亡事件が起きたら、「マグロの生食は危険だったんだ!」と誰が思うでしょうか。
病原性大腸菌はもやしや漬物でも惨事を引き起こす凶悪な細菌です。本来であればその菌の分析と付着した過程の改善に力が注がれなければいけないはずでした。


今回の事件で巻き起こった危険性を指摘する声は、海外の人が日本の寿司に対して、向ける反応そのままです。(寿司屋の食中毒事件は報道されないが実は結構多い)

「自分は食べたいと思わないから」「なんとなく危ない」という理由で寿司が禁止されていいはずがありません。
では「食べたい人が寿司ほど多くなければ禁止してもいい」のでしょうか。確かに食べない人にとっては痛くもかゆくもありません。

だからこそ、「自分は別に食べたいと思わないがこの法案は間違ってる」と言ってもらいたいのです。行政にとって訴訟など怖くありません。暫定基準値と、空間線量の件でもそうでしたが政府、行政に対して武器になるのは世論だけなのです。


4日間、長文を書き続けましたが、「別に禁止されたっていいじゃん」という方の気持ちが少しでも揺らぐなら幸いです。




しまった、、、外が明るい。すいません。6時回ってました。急いで仕事に戻ります。

しかし、今回の法律が出来て、私は仮にこのままユッケを出し続けたら最悪、刑務所に入らなければいけないのですが、完全に安全なユッケを出して、刑務所に入れられる理由とは何でしょうか。