今日は一日家族3人で過ごした。

ラーメンを食べに行き、その後は買い物へ。
それからはずっと自宅で過ごしている。

多動も多弁も目立たない。

3DSをしたりテレビを見たり、ペス漫画を描いたり。
今は『トムとジェリー』を観ている。

息子は小さいときから欧米系のアニメが好きでよく観ている。

『トムとジェリー』をはじめ『フィニアスとファーブ』『ピングー』『スポンジボブ』『マダガスカル』……

これらのアニメには共通点がある

テンポが早いことである

息子に日本のテンポがゆっくりなアニメを見せたところ、退屈そうで途中で観るのを止めてしまった。

実は私もテンポのゆっくりなアニメや映画が苦手で、ジブリ映画のような情緒のある映画はほとんど観たことがない。

昔話題となったフランス映画『アメリ』は最後まで観きれなかった。

私も息子もたいへん『せっかち』である。

例えば我が家で「出掛けるよ~」の声が掛かると、数秒後には息子は玄関でスタンバイしている。

このように準備が早いのは助かるが、何かしたいことがあるときに『ちょっとした時間』も待つことが困難であるのは困りものである。

私自身も小さい頃から非常にせっかちで、母からはよく注意されていた。

「そんなにせっかちだと事故を起こすよ!」
「もうちょっとゆっくりしなさい。」
「ぎょそぎょそしてんな」

私にしてみたら普通の早さなのに、注意されるのは納得がいかず
「母さんがトロいんだ!」
と思っていた。


いつも一緒に遊んでいる息子と甥っ子を比べると非常に対照的である。

甥っ子は非常にのんびり屋で、「出掛けるよ」と言われても動くそぶりはない。
何度か「行くよ!」と言われて10分以上かかってやっと動き出すのだ。

そんな甥っ子を見て、息子はいつもイライラしている。
同じくせっかちなじいじもイライラしている。

その様子を見て
『息子と甥っ子は時間の感じ方が違うんだ』
といつも思う。

おそらく甥っ子の1分は息子にとっては2分にも感じてしまうのだろう。

ではそれは何故なのか。

私の話になるが、母から『せっかち』と言われ続けた原因が、あることでほぼ解明したのだ。

3年前、息子の発達クリニックで私自身も発達検査を受けた。
その結果、『処理速度』が異様に早かったのだ。

処理速度の下位検査2項目が両方とも【19】であった。

下位検査は1~19の数値で表され、数値が大きいほど処理速度が早く・正確であるということ。

母から『せっかち』に見えて当然なのだ。

知能は遺伝が5割とのこと。

私の処理速度の早さもじいじからの遺伝だろう。

そしてそれは息子にも遺伝しているはずだ。
6歳時の発達検査ではやはり処理速度の下位検査が19であった。

処理速度に関係があるかはわからないが、私も息子も一度に複数同時処理をする。

息子は3DSをしながらタブレットで調べものをし、さらに私たち親が観ているテレビの内容を聞いている。
ときどき『聖徳太子か‼』の突っ込みをいれたくなる。

しかし、同時にいくつものことをするのはシナプス形成によくないらしい。
シナプスの衰退を引き起こすとかなんとか……。

さてさて
処理速度が速い。
これはつまり少ない時間でたくさんの情報を処理できるということ。

ゆっくりペースのアニメより、テンポの速いアニメを好むのは、退屈な時間が短くてすむから。
なのだと思う。

ならば『せっかち』は悪いことではない。

しかし、せっかちゆえに他人にイライラしてしまうのは喜ばしくない。

人はそれぞれ時間感覚が違うということを理解できれば、息子のイライラも減るのかもしれない。