血液検査。


血液を使って、いろんな疾病の抗体があがっているか、病気によってはPCR法で検査することがあります。



国家試験とかにも出てくるかもしれないので

だいたい調べてもらう検査は


AD(オーエスキー病)

PRRS(豚繁殖呼吸器症候群)

APP(胸膜肺炎)

MPS(マイコプラズマ)

豚丹毒

日本脳炎

豚パルボ

豚インフルエンザ



ざっとこんなところでしょうか。



最近は、PCV2(豚サ-コウイルス2型)というウイルスが悪さをして

事故率50%ということもありました。


で、このウイルスの検査は


抗体検査だと、過去に感染があったことしかわからないので


リアルタイムPCRという方法を使います~


ようやく、いろいろわかってきたところです。。。(つづく)





検査するには、血液を抜かなければなりません。



豚の血液検査は、


抗体価上昇から、○○日齢で、この疾病が感染している。

だから、ワクチンは感染が起こる前に効果が出る××日齢にしましょう。



ということを伝えるために必要なので


農場にいる豚の日齢、各ステージにわけて


繁殖豚(まだ子供を産んでない豚、1産、2産、3産・・・と)産歴ごと

子豚 哺乳豚、離乳子豚(30日齢)、 60日齢、肥育豚90日齢、120日齢、150日齢


という感じで


1ステージ4~5頭くらい採血します。



すごいね~~~


一回、通算50頭くらいいくことになります。






採血ですが


頚静脈から抜くのですが、豚は、血管が浮き上がりません。(T_T)



なので、最初慣れないうちは、


保定器で抑えてもらって(もちろん自分で保定することもあります)


めくらうちです。






慣れるまで、時間がかかりますが、


最初失敗しても落ち込む必要はありません。


お隣でやってくれているベテランさんも、必ず同じ経験や失敗をしています。

(不名誉だと思って教えてくれないかもしれませんから、無理に聴こうとしないこと)


ようは、いかに気にしないで、マイペースで、豚とコミュニケーションが取れているかです。




あんまりぶすぶす刺すと、


子豚があとで内出血をして


死亡することがありますので、ご注意を。


私は、わかっているだけで、一頭死亡させてしまいました。


農場の方からそれを聴いて、頭が凍りました。


心から謝罪し、


それ以降は、今のところありません。(私に入ってくる情報ではね)




特に、暴れる豚の場合は


無理やり押さえずに


豚を取り換えてやりましょうねっ




自分が危険です。





慣れてくると、


すいすいすいっと出来るようになってきます~(^-^)


こうなると、豚さんもストレスが少なくなってきます。





まあ、これも、ハードルのひとつです。


でも、採血が出来るだけで、大きく農場に貢献できるのです。


抗体価がわからないと、ワクチンプログラム決められないしね。



やればやるほど、役に立ちますねえ☆