建築の本ー9 | とんとん・にっき

とんとん・にっき

来るもの拒まず去る者追わず、
日々、駄文を重ねております。

「環境としての建築」
著者:レイナーバンハム
訳者:堀江悟郎
発行:昭和56年5月6日
発行所:鹿島出版会

レイナー・バンハムの著作は「第一機械時代の理論とデザイン」に次いで2冊目。
この本は、これまでに類を見ないユニークな内容をもっており、既成の近代建築史・近代建築論に対する明らさまなな挑戦でもあるので、刊行されて以来、その反響とともに名著としての評判も高い、と、訳者は「訳者あとがき」で言う。
本書で言う環境制御技術史は、その後、サスティナブル・デザインが唱えられるようになった現在でも未だに書かれていない。近代建築の可能性が環境制御技術の進展によっていかに拡大されてきたかが詳細に書かれている。