監督・製作・脚本ハイロ・ブスタマンテ「火の山のマリア」を観た! | とんとん・にっき

とんとん・にっき

来るもの拒まず去る者追わず、
日々、駄文を重ねております。

hino1


「火の山のマリア」、岩波ホールで「木靴の樹」の前、2月頃に上映していた作品、見逃していたので、下高井戸シネマで上映していたので観てきました。


下高井戸シネマの「上映スケジュール」には、以下のようにあります。

グアテマラ、火山の麓で両親と畑を耕し暮らすマリア。地主に嫁ぐことが決まるが、農園で働く青年の子を身ごもり…。マヤ文明の伝統文化と現代文明の狭間で、力強く生きる先住民の母娘の物語。


グアテマラ、と聞くと、コーヒーの原産地、くらいしか思い浮かびませんが、さてどんな国なんでしょう?調べてみました。


南米メキシコの南に位置し、国土面積は北海道と四国を合わせた広さより少し大きい108,889㎢。日本と同じ火山国で、地震も多く、温泉もある。気候は暑くも寒くもなく、一年中過ごしやすいため「常春の国」と呼ばれる。人口は約1547万人(2013年)。そのうち46%を本作の主人公でもあるマヤ系先住民が占めているが、社会の末端に追いやられ、教育や保健医療といった基本サービスの利用も制限され、貧困率は80%にも上る。また、国民の約1割(150万人以上)が米国に移住し、海外送金が貧困地域の家計を支える。日本とは伝統的に友好関係を築き、2015年には外交関係樹立80周年を迎えた。

「Lucky Now 映画を見る前に知っておきたいこと」

「火の山のマリア」、過去の物語ではなく、もちろん現代の物語です。チラシには、以下のようにあります。


グアマテラの神秘的な自然、太古から継承してきた伝統文化と現代文明の狭間に生きる、先住民の現実。

映画の舞台はかつてマヤ文明の繁栄したグアマテラの高地である。火山のふもとで畑を耕し、土地の神への感謝と畏怖を忘れない先住民たちは、昔ながらの習慣や伝統を守りながら慎ましく生きる。だが、その若い世代はアメリカ文化に憧れ、生活にも現代社会の影響が見え隠れする。スペイン語を理解できない主人公一家は十分な福祉を受けることができず、予期せぬ出来事へと巻き込まれていく。


グアテマラ出身のハイロ・ブスタマンテ監督の長編デビュー作。自身もマヤ文明の地で幼少期を過ごしたこと、役者に現地の先住民を起用したことが、グアテマラが抱える社会問題をドキュメンタリーのようなリアリティで浮き彫りにし、それを背景に力強い母娘の物語を作り上げた。第65回ベルリン国際映画際銀熊賞(アルフレッド・バウアー賞)受賞作品。またグアテマラ映画として史上初の米国アカデミー賞外国語映画賞へのエントリーを果たしている


以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。


チェック:グアテマラ出身のハイロ・ブスタマンテが長編デビューを飾り、アメリカ大陸の先住民族であるマヤ人にまなざしを向けた人間ドラマ。なかなか貧困から抜け出せない一家の娘である主人公と、彼女を取り巻く人々の姿をグアテマラの社会問題も交えて描く。幼いころ、ブスタマンテ監督が過ごしたマヤ文明が息づく土地で暮らす現地の人々を俳優として採用。土着の文化はもとより、現代社会が内包するさまざまな矛盾を浮き彫りにする物語に舌を巻く。


ストーリー:17歳のマヤ人マリア(マリア・メルセデス・コロイ)は、グアテマラの活火山のそばで農業に従事する父母と一緒に生活をしていた。困窮にあえぐ一家はその解決策として、地主イグナシオ(フスト・ロレンツォ)にマリアを嫁に出そうとする。だが、マリアの心はコーヒー農園で働くペペ(マーヴィン・コロイ)にあり、彼の子供を身ごもってしまう。


vol4

vol3

vol2

vol1

「火の山のマリア」公式サイト