国立新美術館で「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」を観てきました。観に行ったのは2月8日、もう1カ月以上も前のことです。観ちゃうとなぜか安心しちゃって、ブログに書くのが面倒になっちゃう、そんな感じで遅れ遅れになってしまいました。
大原美術館へは何度か観に行ったことがありますが、最近では2013年、閉館ギリギリで、展覧会場には結局入れず、ミュージアムショップで図録だけを買って帰ってきたことがありました。それは、出雲大社へ行くツアーだったので、倉敷の川沿いの美観地区だけを見るだけで、美術館へ入って観る時間がありませんでした。
随分前のこと、浮世絵を観に千葉市美術館へ行ったら「大原美術館展」を開催していました。次の日、隈研吾が設計したというので、その頃はなんといったか、栃木県の那賀川町馬頭広重美術館へ行ったら「千葉市美術館展」をやっていました。いま調べたら、 2003年8月19日(火)から9月28日(日)まで開催された「大原美術館所蔵名品展 」でした。
大原美術館は、1930(昭和5)年、江戸時代の面影が色濃く残る倉敷の町に、西洋美術を公開展示する日本で最初の美術館として誕生した。当初その収蔵品の選択と購入にあたったのは、児島虎次郎である。以後美術館は、75年を超える長い歴史のあいだ、絶えず発展し、成長しながら今日に至っている。(大原美術館長 高階秀爾)
ここでは「第2章 西洋の近代美術」の画像を選んで以下に載せておきます。後日、時間があれば「第3章 日本の近代美術」の画像も載せたいと思っています。
展覧会の構成は、以下の通りです。
第1章 古代への憧憬
第2章 西洋の近代美術
第3章 日本の近代美術
第4章 民芸運動ゆかりの作家たち
第5章 戦中期の美術
第6章 戦後の美術
第7章 21世紀へ
第2章 西洋の近代近代美術
「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」
岡山県倉敷市の大実業家であり、社会貢献や福祉の分野にも多大な足跡を残した大原孫三郎(1880-1943年)は、西洋美術を紹介する日本初の本格的な美術館を、1930年に倉敷に創設しました。その優れたコレクションに世界が瞠目した、大原美術館の誕生です。開館の礎となったのは、同じく岡山県出身の画家である児島虎次郎(1881-1929年)が、孫三郎の支援と理解を得てヨーロッパで収集した美術品の数々でした。その後も大原美術館は、孫三郎の思想を引き継いでコレクションを拡充し、日本を代表する美術館として多くの美術愛好家の心を捉え続けてきました。大原美術館のコレクションは、西洋近代美術のほかにも、日本近代洋画、民芸運動ゆかりの作家たちの作品、エジプトやオリエント、東洋の古代美術、そして戦後美術から、いま第一線で活躍している現代美術家の作品まで、きわめて多岐にわたります。本展覧会には、そのすべての部門から選ばれた数々の逸品が一堂に会します。そして、約1世紀にわたって時代とともに歩んできた大原美術館の活動を、珠玉の名品とともに紹介します。
西洋の近代絵画と彫刻」
30数年前の図録
JTBキャンブックス
発行所:JTBパブリッシング
2006年9月1日初版発行
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