こんにちは、管理人です。
いつもフィギュアや散歩の記事ばかり上げてますが、今回は語らせてください。


その作品とは



「仮面ライダーBLACK SUN」です!

発表された時から期待を大にして待っておりました!

やっと見終わったので感想を書かせてもらおうと思います。


普段こう言った感想記事を書いてないので、不慣れな点もありますが、是非読んでいただけると嬉しいです。


今回はストーリー、演出、アクション、総評と4つのポイントを10点満点で評価してみようと思います。




まずストーリーから



ストーリー…6点


〈原点からのスカし〉

差別問題とかは散々他の方が論じられているので、今回は他の要素から書きたいと思います。

まず初めに感じたのは、原点のBlackを見ている人ほどストーリーでスカしを喰らうという点です。


1話で葵が持つキングストーンを見て、光太郎は驚き、信彦は手枷を壊します。(おそらくキングストーンの力を感じてパワーが戻ったと解釈してます)

2人ともまだバッタ怪人だったので視聴者はこの時点で、キングストーンが仮面ライダーへの変身に必要なのかな?と期待をしますが…



実はまったく関係無し‼︎


変身には覚悟が必要‼︎



(´⊙ω⊙`)

いや、キングストーンが身体に戻って50年ぶりに変身!のパターンじゃないのかよ!!



あと、5話で葵がカマキリに改造されるまで変身しなかったのは、変身に何か相当のリスク(寿命が縮むなど)があるからとか勝手に考えてたけど、そんなことも無かったぜ!


という感じで、キングストーンに創生王を生み出すのアイテム以外の要素が入ってないのがかなりスカされたと感じました。

そもそもなんで光太郎と信彦だけキングストーン持ってんだよ!

他の怪人も石があるって言ってたけど、それとどういう違いがあるんだよなど、細かいところがまったく詰められていない印象でした…



せっかくなら2人だけに石が埋め込まれ、変身できる設定にすれば、変身できるようになるまでのドラマを描けるのに、勿体ないですね。



そしてもう一つは光太郎と信彦のドラマがほとんど描写されていなかったことです。

原点もあまり描かれなかった2人の友情からの対立の流れをリブート作品である「BLACKSUN」で期待していたのですが、人間と怪人の対立にドラマの重点を置きすぎて、あまり描写が見られませんでした。

光太郎は中盤まで口数すらも少なく、信彦は「創生王を殺す」の一点張りという展開でした。

葵がゴルゴムに拉致された時くらいは共闘しても良かったのかな(キングストーンも揃ってなかったので)

それで創生王にボコボコにされて、決別!の展開が見たかったです。




そして3神官のしょぼさがとにかく残念でした。

ビシュムはともかく、バラオムはシャドームーンとの壮絶なリベンジマッチを繰り広げて欲しかったです。

原点だとすごくかっこいいキャラクターで、今作も中々味のあるキャラだと感じていたので、あの最後は不憫でした。(原点でクジラ怪人にやったオマージュを意識しているっぽいですが)


全体で淡々と物語が進むので、

とにかくカタルシスのある展開が薄かったという印象です。


ここまで散々不満ばかりぶちまけていましたが、もちろん良い点もあります!


1番感じたのが、光太郎と葵の奇妙な関係性です。

最初は始末する対象だった葵を、最終的には命をかけてまで守る存在に認識するようになった光太郎。

対して自分のせいで周りの人々がどんどんいなくなってしまった葵。光太郎はそんな葵の「心の支え」になっていました。

この関係性にグッときていたので、2人のラストシーンはもう…最高でした。

その後の展開は賛否両論ありますが、「正義のために行き過ぎた行動を取ると、それはもはや悪である」という作品全体のテーマにはぴったり一致しているので、私は「賛」のほうですね。

むしろ葵が作った組織こそが、「自分の主張を聞かない奴には暴力で訴える」、原点でのゴルゴムのようゆ思えました。こんなんになっちゃ、ダメだよ!という

メッセージも感じられましたし。



そしてビルゲニア、彼は原点より好きなキャラになりました。創生王に対する忠誠心が高いために次々と卑劣な行為をしていく彼の姿は、悪役の鑑でしたね。

そして最後に自分が苦しめた葵を守って散る姿、決して許されない彼に痺れました。

大方のキャラも良かったと思います。

クジラやコウモリ、ニックやノミなどのサブキャラも個性が出ていましたし、

堂波総理の小物感が素晴らしかった(ルー大柴さんの演技力にビビる)



残念な点もありましたが、配信ならではの重いテーマを最後まで描き切る姿勢は高評価です。

なので6点



演出…9点

これは高評価です。

1番の魅力としては、余分なグロ描写が無いことです。わかりやすく言うと、スプラッター映画でよくある血が必要以上に出る描写ではなく、シンプルにグロいだけなのが本当に良かったです。

アマゾンズのシーズン2はそこがノイズで冷めちゃった記憶があったので、任侠映画をよく撮られてる白石監督で良かったと感じました。

一つだけ気になったのが



シャドームーン、なんで肩の剣両方刺さってないのよ‼︎


劇中でこの姿になることはありませんでした…

バッタ怪人の時になんで剣使っちゃったのよ!

てっきりキングストーンをお腹に入れたら再生するのかなぁ〜って考えてたけどそんなことも無かったよ!

これだけはとにかく残念だったので9点で!



アクション…5点


うーん、全体的にもっさりしてて、スカッとしないアクションでした。

スーツも動かなそうだし、キレキレのアクションは難しかな〜と思っていましたが、それを下回ってきました。

特に創生王との戦いはもっさりし過ぎてちょっと笑っちゃいましたw

同じく大人向けの「仮面ライダーTHE FIRST」「仮面ライダー THE NEXT」のアクションが素晴らしかったので、横山監督に担当して欲しかったなぁと思いました。



総評…7点!


不満点もあるものの、配信限定でしか描くことのできない“差別”を徹底的に描くこの作品は間違いなく「存在することに価値がある作品」だと思います。

うまく言葉に表せませんが、なんかクセになるんですよ、この作品。

好きな人はとことん好きな作品になるのかなぁって、

絶賛ハマって2週目を観ている自分がいますw




初めてこんなに記事を書いたので、非常に疲れました。

アマプラの無料期間ギリギリまで見返したいと思います!(せこい)

それでは〜