●なんだか高くなったな

 

貧乏くさい話ですが、S&Bのテーブルコショーが、ちょっと前まで税別98円で買えました。

今は、248円で驚異的な価格上昇です。

 

デジタルカメラは単純に比較できないのですが、

 

ミラーレス Z6III の最安値が、336000円~

 

一眼レフ  D780 の最安値が、210000円~

 

約126000円の差額ですが、、特にD780は事実上の値上げ後の価格なので余計比較しにくいです。

しかもD780は、まだ現行モデル。

 

●もう少し感覚的に

 

レンズで考えましょう。

これも直接比較しやすいレンズがないのですが、

 

ミラーレスの NIKKOR Z 50mmf1.4 は67000円~

 

一眼レフの AF-S NIKKOR 50mmf1.4G が実売価格 54000円前後だった。

 

差額は13000円。

 

高くないように感じるかもしれませんが、そもそも低価格帯のレンズなのでピンとこないでしょう。

 

ミラーレスの NIKKOR Z 85mmf1.2Sが350000円~

 

一眼レフの AF-S NIKKOR 85mmf1.4Gが20万円ほど

 

消費税も違うのですが、差額は約150000にもなります。

もちろん口径やEDレンズ、非球面レンズ、モーターなど異なり、単純比較はできません。

 

ただ、一眼レフ時代の高級大口径単焦点レンズは、24mm~105mmまで、20万円前半の価格で揃えられました。

もしニコンがf1.2シリーズで展開するとなると、すべて購入するのは大変です。

 

●ここまで書いて、ああと思ったのがズームレンズ

 

ミラーレス用 NIKKOR Z 24-70mmf2.8S II これは323000円~

 

一眼レフ用 AF-S NIKKOR 24-70mmf2.8 E ED VR  これは241000円ほど。

 

82000円くらいの差額。

 

うーむ。

 

工場生産をほぼタイにしたのに安くはない。

 

#ミラーレスの機材とD780は、価格ドットコムの最安値(消費税10%)を参考。一眼レフレンズは希望小売価格の20%OFFに消費税5%で算出。

 

●工場は海外へ

 

私が働き始める前から日本企業は安い労働者の中国に移転したのでかなり昔です。

 

今では国内の工場がめっきり少なくなり、試作品を作るにも国内では難しいという声も聞きます。

そして、日本では給料が上がらず、景気も悪く、人口減少と、経済面だけで言うと良い事がないです。

 

ショックだったのが、タイの観光客に「日本は良いものが安い」と言われてしまったことです。

特にセレブでもない観光客にですよ。

ちょっと前まで、私は、「タイは良いものが安い」と、ほざいていたのが逆転です。

そして日本企業は給料が安く、魅力が低いとタイでの就職で人気がないそうです。

 

いろいろあるとは思いますが、国内の生産力がここまで空洞化していいのでしょうか。

これは日本人が安さを追求した結果でしょうか。それともグローバル化で?

 

技術流出と経営ノウハウがコピーされた現在、ますます大変。

でも、どこまで大変な事態なのかは、メーカーに勤務したことがないので想像すらできません。

 

●高くなってもいいんですね?

 

カメラだけではないのですが、ショボイ商品のパーツを何とかしてくれとサポートとかサービスに言うと、必ず「高くなってもいいんですね」と付け加えられます。

 

簡単に壊れては困るパーツに関しては、「高くても良いものを作ってくれ」と、毎回強く念を押しました。

 

でも、収入が減ってしまうと、このセリフは強気で言えなくなりました。

たぶん、多くの日本人はこんな感じなのかもしれません。

 

そして安くて便利な中国製品があふれました。(個人的には未だに不信感が強いですが、若者を中心に抵抗がないです)

 

●技術立国日本は過去の栄光

 

もはや、技術立国日本とは呼べないことが多いです。

 

若い人は知らないと思いますが当時、「日本初」は「世界初」であることが多く、欧米人は日本人技術者、研究者の聞きにくい英語を聞いて勉強していました。

日本人の研究を学ばなければ、どうすることもできない、そんな時代もありました。

 

私みたいな素人が、工場の空洞化だとか、開発力が落ちたとか簡単には批評出来ません。

ただ、結果的に素人から見ても凄い時代になっています。

 

「プロジェクトX」の2をNHKでやっていますが、最初の放送に比べ、「技術立国日本」「日本人の信念や道徳」のようなものが少なく見ていて面白くありません。

まるで「おちぶれた日本」を見ているようです。

 

●ショッキングな黒字経営会社のリストラ?

 

これ、黒字なのに給料は増やさないし、それだけでなく社員を早期希望退職させるのです。

うーん、大手がこれかと驚きました。

 

リストラだけでいうと、非正規雇用が真っ先に切られてきましたが、非正規雇用が始まったころ非正規の労働者は喜んでいました。

正社員に比べ、給料がいいとか。

ただ、社会保障は自分でやらなくてはいけないとなると決して給料が高いわけではないです。それでも資格がある人は求人情報が多いです。

 

●悪循環

 

私の収入は減りましたが、「正直良いものは高い」が本当のところだと思っています。

 

私は貧乏性なので、贅沢は出来ませんがたまにやるなら、使うべきところにお金を使う主義でした。

ただ、お金がなくなるとそうも言えなくなるのが格差社会で根が深いです。

 

格差は益々広がると思ってます。

 

●日本人は昔から貧乏?

 

日本が貧乏なのは、最近のように思う人も多いと思いますが、江戸時代や明治を別にすれば昭和になってもずっと貧乏でした。

でも、長時間労働は異常なレベルだし、子供は多く生んだし、家事子育てが嫌だとか深刻な問題はそれほど表面化しませんでした。(問題がなかったわけではない)

 

もちろん、時代そのものが違い過ぎて、祖父母のバックアップがあったからとか、多くが違うので単純比較はできません。

でも好景気に沸いて豊かかを実感できたのって1950年代半ば~のとか1980代後半のバブルとかなんです。(きっかけは朝鮮特需だっかかもしれませんが)

 

でも、現実的に昭和30年代の貧乏には戻れないでしょう。

昭和30年代は、となりのトトロが描かれた時代ですが、映画では「貧乏」ではなく「小さな幸せ」とか「豊かな自然」などが「ファンタジー」を通して描かれています。

 

日本が貧乏とは言ってみても、かなりのお金持ちはいて格差は凄いです。

でも本来、稼げるように夢を見るって良い事なんですが。

 

●海外の高収入

 

外国では給料が上がっていますが、物価高も凄いので日本とは単純に比較できません。

でもスキルのある職人とか商売が上手な人は、かなり稼げるようです。

 

それでも家賃ひとつとっても高くて、それを払って余裕がある人はセレブでなくても金持ちですが日本人以上の給料でも、その国では低賃金だったりします。

だから、単純に給料のいい外国をうらやましがれません。

 

●労働者不足って言うけど

 

これ、企業などが必要としている人材は主に20~30代です。少子高齢化なのにです。

40代でもシビアで、50代は不要に近く、60代以上で高収入労働者は稀です。

 

私としてもハイスペックなPCやデジタルカメラなど設備投資は怠りませんでしたが、この辺がダメなカメラマンは真っ先に切られました。銀塩時代にはあり得ないことなんです。

最近でこそ、スマホで間に合う人は多いですが、商業レベルでは相変わらずです。

 

でもIT化に関してはお金だけでは解決しません。

 

個人事業主の場合、身体が動き問題なければいつまでも仕事が出来そうですが、正当な理由がなくてもある日突然切られます。

正社員でなければ、契約書がすべてです。

なので儲かっているときに、老後の対策を怠ると悲惨です。

 

会社勤めの友人に、会社では10万円の備品でも書類を通すのは大変で、私の設備投資には驚いていました。

自営業だと設備投資は最低限欠かせません。

 

●景気が良い事と豊かさ

 

豊かな生活は金持ちであることとは違うという本質は、時代が変わっても普遍的なことでしょう。

昭和で言うと、豊かになっても公害が酷く引き換えに失った健康や自然は多かったです。

 

ただ、そうは言っても私の場合、本当は3本のレンズが買いたいのに、1本買うのも悩んだあげくになっています。

それでも、この辺はまだ貧乏というレベルに値しないかもしれません。

 

しかし視点を変え、光熱費や食費に目を向けると大変なことになっています。

日々どれだけ節約しても光熱費は節約できませんし、食費を削るための節約は正直過酷になってきています。

 

しかも低所得者は食料品購入の節約術を知らないといい、ますます格差に拍車をかけています。

 

資産を増やそうと欲深くなるのは人間の本性かもしれませんが詐欺集団の格好の餌食となっています。

見ず知らずの人に、数千万円や数億だまし取られても、あまり懲りた感じにみえない人もいます。お人よしかこれだけ被害が出ても余裕があるのか。(相手の顔も見ずに、なぜ大金を振り込めるのかは謎です)

 

ただ日本人は騙されやすいと言われ、海外からも集中的に狙われています。騙した方が悪いのですが、騙されやすい人も害です。

騙されやすいと国内で大小に関わらず被害が拡大します。

 

●豊かなデジタルカメラライフとは

 

趣味としてカメラを持つ場合、フィルムカメラであれば豪華一点主義が通用しましたが、デジタルカメラは家電になってしまいました。

 

高額なカメラを買っても、資産価値の下がり方は尋常ではありません。

 

お得な使い方は、慎重に選んだカメラを長く使うことです。特にレンズはボディより寿命が長いので、より納得できるレンズを購入しておくと、飽きにくいだけでなく新型カメラが出ても問題なく使えます。

 

ライカとかローライフレックスが、どーのこーの、なんて言われた時代は今よりのんびりしています。

感材が高額になってしまい、デジタルで気軽に楽しむには、カタログスペックを無視した考え方もあり、矛盾する話ばかりです。

 

デジタルカメラは、ずいぶん高くなりましたが昔よりカメラ好きが減ったような気がしなくもないです。

 

ぬ:やまぽんちゃんの不景気対策とは?

 

や:ほうじゃのう、なるべくお金を使うことかのう。

 

ぬ:つまり浪費家かにゃ?

 

や:うーん、若かったころはそれでも良かったけど、今はそこまではできない。

 

ぬ:じゃあ、貯金かにゃ。

 

や:貯金も大切だけど、それは長期的な予算配分があるにゃ。

 

ぬ:つまりアタチの出産祝いとか?

 

や:違うよ、ぬこ様の医療費は貯金しておかないと払えないでしょ。

 

ぬ:そ、それでレンズは1本しか買わなかったのかにゃ?

 

や:まあ、そういうことにゃ。

 

ぬ:やまぽんちゃんも、ちゃんと考えてるニョロね。

 

や:ま、あと10円しかないにゃ。

 

ぬ:ズコっ💦