サザエさん「長谷川町子美術館」へ行ってきました! | 三太・ケンチク・日記

サザエさん「長谷川町子美術館」へ行ってきました!


来た電車に慌てて飛び乗ったらそれが急行で、桜新町を通り越して二子玉川まで行ってしまいました。やむなく階段を上り下りして渋谷行きのホームへ移動、今度は間違いなく普通電車に乗り、桜新町まで戻りました。田園都市線桜新町駅から「サザエさん通り」を歩いて7分、「長谷川町子美術館」へ行ってきました。長谷川町子美術館は「サザエさんの作者として知られる長谷川町子を初代館長として、1985年11月3日に開館しました。漫画原画や自作の陶人形絵画ほか、執筆活動のかたわら姉の毬子とともに蒐集していた美術作品を収蔵し、年4~5回に分けて公開展示します。」とあります。



このブログで「子どもたちは夏休み!」という記事を書きましたが、その中で「生誕60年記念ゆかいなサザエさん展」が開かれていることを書きました。書いてばかりで、自分で行ってないのは片手落ちなので、暑い日に急遽「長谷川町子美術館」へ行ってきました。商店街をちょっと過ぎると、閑静な住宅地です。家族連れらでにぎわっているかと思いきや、あまりにも暑いせいか、ほとんど観客はいなくて、ガラガラの状態でした。思ったより小さな美術館で、2階の吹き抜けの周囲が展示スペースでした。1階は子どもたちを集めて授業をする教室風のしつらえがしてありました。今回はサザエさんの塗り絵をやっていたようです。その横の小部屋では、アニメの原画づくりを実演していました。



僕は「サザエさん」の漫画は読まない方なので、あまり感激はしませんでしたが、それでも、「サザエさん」や「いじわるばあさん」の原画を前にすると、ついつい食い入るように見入ってしまいますね。みんな手書きですよ、手書き!長谷川町子の若い頃の写真も展示してありましたが、サザエさんにそっくりなのが可笑しかったです。いつもは館内の売店で売ってるんでしょうが、特別展示のせいなのか、「サザエさんグッズ」は玄関横のプレハブ小屋で売っていました。サザエさんの好きな人にはたまらないグッズの逸品ばかりありましたね。



朝日新聞の土曜日朝刊「be on Saturday」に、「サザエさんをさがして」という連載記事があります。サザエさんの4コマ漫画をひとつ取り上げて、漫画が書かれた頃は一般的だったものが、今はなくなっているようなものを解説しています。ちなみに今回はテーマが「ハエ捕り紙」で1954年8月16日の朝刊の漫画です。前回はテーマが「タクシー」、これだけじゃ分かりませんね、「神風タクシー」とか「雲助タクシー」のことで、「乗車拒否」を取り上げた1962年8月16日の朝刊の4コマ漫画です。これを見ますともうほとんど使われていない、あるいは忘れ去られた、そういった「もの」や「こと」が、サザエさんの漫画に数多く描かれているんですね。単なる「ノスタルジー」としてだけではなく、まあ、ちょっと大げさに言えば、サザエさんの漫画は「歴史の証人」ですね。


長谷川町子美術館: http://www.hasegawamachiko.jp/