成城五丁目猪俣庭園「旧猪俣邸」その1外部編 | 三太・ケンチク・日記

成城五丁目猪俣庭園「旧猪俣邸」その1外部編

道路側外観

猪俣邸門

6月の始めに、成城にある「旧猪俣邸」を見学してきました。大変遅くなりましたが、ここに画像を掲載します。猪俣邸は我が国の木造住宅建築の最高の到達点です。設計者は吉田五十八です。吉田については過去に記事にしましたので、詳細はそちらをご参照ください。過去の記事は吉田の紹介も併せて、二宮の「吉田邸」について紹介したものですが、それに対して専門家の方から何通かメールをいただきました。また、貴重なご意見も頂戴しました。今回の「旧猪俣邸」は、できるだけ私見を交えず、手に入る資料をそのまま掲載いたします。よろしくお願いいたします。


アプローチ

客用玄関

旧猪俣邸は、(財)労務行政研究所の理事長を務めた故・猪俣猛氏ご夫妻の邸宅として、昭和42(1967)年に建てられたものです。主屋は、文化勲章受章者の建築家・吉田五十八の設計によるもので、武家屋敷風の趣がある数寄屋造りの木造平屋建ての建物です。敷地面積は約1861㎡(562坪)、延床面積は371㎡(112坪)です。施工は本屋は水沢工務店、茶室は丸富工務店です。邸内には、アカマツやモミジをはじめとする多くの樹木や、居間に面した一帯にはスギゴケを植えて、一部に水路を配し、その廻りに園路を巡らせた回遊式の日本庭園となっています。


南側外観

杉苔

南側外観

南側軒下を見る

この邸宅を猛氏の長男・猪俣靖氏が「貴重な文化財として末永く残したい」との意向から、平成8年11月に(財)せたがやトラスト協会と「保全協定地契約」を締結、平成10年10月からせたがやトラスト協会の管理運営により、一般公開が始まりました。文化的資産価値の高い邸宅と、四季折々に移ろう日本庭園の美しさを楽しめます。
以上、(財)せたがやトラスト協会資料より


世田谷トラスト協会HP:
http://www.setagayatrust.or.jp/mijkana.htm

過去の関連記事:「新興数寄屋の教祖・吉田五十八」
http://tonton1234.ameblo.jp/entry-b1b90b275d2ffac9748ba83b40824918.html


茶室アプローチ・外観

茶室南側外観