クロワッサンの夢を見る。 | pacoの日記

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小さな港町
からの
ひとりごと
















笑われるかもしれないけど貧困層の私にとって、

「クロワッサン」が 

富や優雅さの象徴だ。



パッと頭に浮かぶのは

札束や金塊や宝飾品ではなく、

あのパンの、クロワッサン、だ。



だいたいスーパーの100円代の食パンで過ごす私も、

たまに「ドンク」や「ビゴの店」のクロワッサンを買う。

一番のお気に入りは、ビゴの店のクロワッサンだ。

ビゴの店は大きいのと小さいのと2種類のクロワッサンがあって、

私の好きなのは 大きい方のクロワッサンだ。

ビゴの店のはバターの塩味や 甘くないところ、

食感が日本のパンとは違うようなところが好きだ。

ドンクのクロワッサンもほのかな甘みが欲しいときは買う。

だけど、よりフランス感を味わいたいとき

(フランスには行ったことないが^_^;)

そんなときは、やっぱりビゴの店!!





そして、クロワッサンを食べるときは

決っして他のパンは食べない。



私にとってオンリー・ワンはクロワッサンだから、

それだけでいい。


それだけが、幸せの源だから。




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フランス映画はかったるくて

あまり好きでないけれど、

その映画にクロワッサンが出てきただけで

どうも食いついて観てしまう。


フランス映画で観れるのは、

カトリーヌ・ドヌーヴと

クロワッサンが出てくるやつだけだ。


カトリーヌ・ドヌーヴの美しさたるや。

それとクロワッサンは私には、同等で。



そしてジャンヌ・モローが85歳で主演の映画

「クロワッサンで朝食を」の中でも、

『あぁ、そうそう!』と

クロワッサン好きの私も同感のシーンがあった。


お金持ちブルジョワの偏屈な老女の家に、

クロワッサンのことを知らない

他国・エストニアからメイドさんがやって来る。



「朝食はクロワッサンと紅茶にしてちょうだい」。


そう告げたその女主人にー

次の朝、

彼女はスーパーで売られていた

ビニール袋詰めの冷めたクロワッサンを出すのね。


そして女主人に、怒られる。

「あなた、このクロワッサンは何なの?!

どこで買ってきたの?

もしかして、

あなた クロワッサンの買い方も知らないの?!」と。



そんなやりとりから、

物語は始まる。



そう、クロワッサンは朝イチのパン屋で

焼きたてを買って食べるのが

一番美味しいし、贅沢なんです。


フランスから遠く離れた異国人の私でも…

その流儀は自然と分かっていたような。



今だから思うけれど、

それはきっと

神戸という土地で生まれた所以なのかもしれない。






私はクロワッサンを食べると、

いっとき 夢の世界で旅に出る。

本当に、本当に、

それは 至福のひとときで。




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ところで今日 テレビで、

クロワッサンの知らなかった情報を得た。


クロワッサンはオーストリアとオスマントルコの戦争から生まれたーという説で。



戦いに勝利したオーストリアが、

トルコの国旗にあった三日月型をまねて

「トルコを食いつくそう!」みたいに

三日月型のパンを焼いて食べたそうだ。



そののちオーストリアからマリーアントワネットが

フランスに嫁いだ際に、

そのクロワッサンをフランスで作らせたという。




クロワッサンとはフランス語で、

「三日月」という意味だそう。




そして、クロワッサンの型!


フランスではクロワッサンの型で、

バターかマーガリンのどちらを使用しているか

区別する店もあるそう。


曲がったものはマーガリンを使用し、

まっすぐな型はバターを使用しているとのこと。





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頭の中に 



細ーい 三日月の浮いた夜が。







…さ。






今夜も 三日月の夢を見るとする か。