大丸は、今も昔も変わらず
涼しかった。
私が小学生の頃は、
屋上にテニスコートがあった。
食堂にて食券を買って、
親にご飯を食べさせてもらった思い出。
子供ながらに、
めちゃくちゃセレブな気分になった。
大人になった現実は、
いま貧困層の部類に入る私。
けれども
久々に入った大丸神戸店はー
やっぱり昔と変わらず
セレブな雰囲気であった。
そして私は今日、
その涼しさだけは変わらずに、
享受させてもらう。
少しの買い物をした。
レジの店員さんは、
私よりも一回り上の年齢の方だった。
一緒に行った◯にも、
とても丁寧な接客をしてくださった。
子供の夢を壊さない、傷付けない
熟練の接客だ。
それが、スッと出てくる。
販売員の経験値と、年の功。
素敵だった。
こういう接客態度が、
後に◯も大人になった時に感じるであろう
「顧客として丁寧に扱われた」= 優越感
=セレブ的? = 大丸神戸店
そんな記憶に
変わっていくんじゃないかな。
子供のころは、大人にされるように扱われた優越感。
でもそれは、
子供でも いっぱしの「人間として」
大切に扱われたたことの記憶になるんだ。
店員さんは差別することなく、
子供でも大人でも買い物をする人の
心に丁寧に向きあってくれた。
ここには真っ当、
もしくは一つ上の接客をする
そんな、店員さんがいる。
色々な店で何でもディスカウントで
買える時代だけれど。
それでも百貨店で買い物をする理由は、
こんな販売員さんの
細部に宿った丁寧なその仕事ぶりがあるから。
百貨店は、子供から大人になっても
変わらず 本当の意味での
夢のある場所であってほしい。
夢のある場所を作っているのは、
やっぱり 人間だと
今日は思った。