2019年9月12日
脳出血で緊急入院
その時の回顧録です
2019年9月12日、木曜日。
朝起きたら、相変わらずの頭痛。7月から頭痛に悩まされていた。
それに加えて、今日は吐き気がする。
ーー 吐き気がするなんて、なんかおかしい。 ーー
後日、入院中に看護師に聞かされたが、吐き気がしていたのは
脳ですでに出血が起こっていて、脳内の圧が変わったので吐き気を催していたとのこと
体の異常を感じた。
今までは市販の鎮痛剤で過ごしていたが、今朝は尋常じゃない頭の痛さ。
ーー 大きな総合病院に頭痛薬をもらいに行こう。大きな病院なら効く薬を出してくるだろう ーー
フラフラになりながら、電車に乗って病院へ。
診察の時、この状態で歩いて病院にきたことを医者に驚かれる。
でもなぜが、この時は「絶対にあの総合病院に行く」と強く決めていた。
これは、宇宙の采配というか〜のちに入院中に神秘体験をすることになる
待合室で、脂汗が出てきて、額には熱も出てきたみたい。ペットボトルの水で頭を冷やす。近くで人が大声で話すと頭に響く。
ー〜 お願い、静かにして、頭に響く ーー
やっと診察の順番がきた。医者は、私の顔を全く見ずに
「まずはCT撮ってきて」と、CT室へまわされた。
かなり待たされて私の番。
「横になると気持ち悪いです〜」と言いながら寝かせられCTをとる。
今でも忘れられない。その時の部屋の様子。
私の頭のCTを撮ったら、部屋が一瞬、シーンと静まり、それからスタッフがざわつき始めた。
「今でも気持ち悪いですか?」
「自分で起き上がらないでください!!」
「今、看護師が車椅子持ってきますから!!」とスタッフが口々に言う。
ーー なんだ?何が起こったのだ? ーーー
診察室に連れて行かれると、医者が淡々と言う。
「あなた、脳から血が出てるよ。
このままでいたら後遺症が出て大変なことになる。
家に返すわけには行かない。緊急入院ね」
ー〜 え?入院。なんで?頭痛薬もらって帰りたいんだけど、帰りに美味しいランチ食べる予定だったんだけど ー〜
その時は脳出血とか脳卒中とか、そんな言葉も知らなかった。
そのご、気がついたら集中治療室にいた。
若い医者数人に囲まれていた。
治療としてカテーテルを入れたいのだが、家族の承諾書がいるらしい。
私の家族は高齢の母のみ。その日はお友達と出かけていて病院にはきていない。看護師が母のスマホに電話をしているが出ないと言う。
ー〜 そりやそうだ。スマホは持っているが、出方がわかってないもん。 ー〜ー
見栄なのか?スマホを持っていると自慢をするが、まったく操作はできない人だった。
高齢の親しかいない、重症患者である私は、これからの入院中、色々苦労することになる
処置ができないまま時間が過ぎていく。
医者「困ったな、家族の承諾がなかれば治療できないんだよな。
そうだ!(後輩医師へ)お前、承諾書読め!本人の承諾貰えばいい。
イシイさん、承諾の返事くださいね」
後輩医師、たどたどしく承諾書を私の耳元で読み始める。
内容は、この治療により何かあっても死んでも反論しないで、的な内容だと記憶している。
頭が痛くて仕方ない私は、何もかも嫌になってきた。
ここでごねてしまう。
私「ここで何かあったら、私は高齢を親をひとりで見ているので、困ります。イヤです」
若い医師たち「はぁ?オイどうしたらいいんだよ」と、固まっていた。
頭が痛い。もう何もかもイヤになってきた。
ーー もう、このまま死んでもいいや ーー
と、思い始めていた。
すると、のちに私の主治医となるのベテラン医師が入ってきて
「何やってんだ!!」と怒鳴る。
私の頭の上から大声で
「あなたね!!脳から血が出てるの!早く治療しないと大変なことになるの!」
私「頭イタイんだから〜うるさい〜〜」
「もういい!(承諾書なくても)やって!」と若い医師たちに指示して集中治療室を出て行った。
私の最初の悪態。この後も頭が痛過ぎて、主治医に悪態をつきまくることとなる‥
で、カテーテルを入れることになったんだけど、
私は血管が細くて医師たちは悪戦苦闘。
医師たちは、汗びっしょりになって頑張ってくれた。
何度も失敗したのか?腕はものすごい内出血に。退院しても数ヶ月、跡が消えなかった。
意識は朦朧、
気がつくとナースステーションのすぐ近くの病室に寝ていた。
“危険な人“はナースステーションのそばの部屋に集められてたみたい。私のベットは廊下側で、自然光は入らないし、ナースコールの音など物音がうるさかった。
私にとっては劣悪な環境。
緊急入院1日目は過ぎた。
突然、病室に閉じ込められ、痛みと闘う日々が始まった。
今日の後書き
5年前のことを思い出して書いています。奇しくも今年は5年前と日付けと曜日が同じなんですね。
意識がはっきりしない時の記憶です。医療的に違ってたらご容赦ください。
こーゆー雲にUFOが隠れてる、って言う人いるけどー〜まじかっ??
今は後遺症もなく過ごしています。お世話になった医師、看護師の皆様のおかげです。
ありがとうございました。