全身の痛さに目が覚める。
筋肉痛だ。
昨日は首が筋肉痛だったけど今日は全身・・・。
昨日の空手と関節技教室が原因だな。
つくづく己の肉体の老いを感じる。

全身をカクカクさせながら登校。
今日も途中でコラリンに会う。
今日のコラリンはかわいい毛糸のベレー帽を被っていた。
この子、ベレーがとてもよく似合う。
フランス人だなぁと感じる一面。
私のイメージではフランス人はベレー帽を被っているので・・・。
コラリンはフランス人とポルトガル人のハーフなのでフランス人よりもう少し掘りが深い。
それがまたこの子の可愛さを増している。
やっぱハーフってカワイイよなぁ・・・。

今朝もやっぱり水族館の話をしながら一緒に学校へ行く。
そして今日もラウンジで授業開始ギリギリまで話をする。

午前中の授業が始まった。
今日も淡々・・・。
ロイキは昨日にも増して風邪がひどくなっているようだ。
鼻をズルズル言わせている。
可哀想に・・・。
しかしルイスの授業、本当にわからない。
ヒラリーがどれほど良い先生かわかるわぁ・・・。
でも最近の楽しみはロイキとファットマのやり取り。
ものすごく息の合った漫才みたい。
ロイキがボケでファットマがツッコミ。
ちょっと天然が入っているロイキに容赦なくツッコむファットマ。
今の授業中の楽しみといったらこれくらい。

ブレイクタイムにトレシャー(先生)に明日の水族館について聞きたいことがあったので質問した。
その時私はyesterday(昨日)とtomorrow(今日)を間違えた。
それを指摘される。
「私、どうもyesterdayとtomorrow、beforeとafterが混乱してわからなくなるんだよねー」
と言うと、そこにいた全員(先生含む)が声を揃えて
「I know~(知ってる)」
と言った。
ほんっとに全員でリハーサルした?ってくらい綺麗に・・・。
そうか、これは周知の事実だったんだ・・・。
まぁしょっちゅう間違えてるからね。
特にフランス人軍団はそれをよく知っているので、何か連絡事項なんかあると
「◯◯、これはtomorrowだから未来だよ。過去じゃないからね」
と確認作業を行ってくれる。
ついでは私は時間表現(half past three 3:30、quarter to four 3:45とか)がわからない。
だからこれもフランス人軍団がいつも
「◯◯、さっきのはthree thirty (3:30)だからね」
と教えてくれる。
これは日本の友達からも確認作業を行われる。
まぁとにかく「時間」に関係することが混乱するのだ。
そんな私を心配したのであろうトレシャーが、担任でもないのに
「これで勉強しなさい」
とプリントをくれた。
どーもどーもありがとーございますー。
そっからはオントナによるyesterday&tomorrowレッスン。
「day after yesterdayはいつ?」
みたいなのを延々やらされる。
最後にトレシャーが
「じゃぁ◯◯、yesterdayとtomorrowを使って文章を一個作ってみて」
と言うので
「私は昨日よりもハッピーです。なぜなら明日は水族館に行くからです」
と言ってみた。
間違えずに言えたのでみんなが拍手をしてくれた。
「サンキューメルシーグラシアス!」
と、とりあえずその場にいた人たちの国の言葉でお礼を言っておく。
トレシャーが
「◯◯はeverydayハッピーです」
と言うと再びみんなが
「I know~」
と言った。
ちょっと待て、それは無いぞ!
私だって辛い時もある!
毎日ハッピーに見えるってとてもノーテンキみたいじゃないか!
でもまぁ毎日辛そうに見えてるよりはいっか。

午前中の授業を終えてランチタイム。
キッチンでタイ料理のメニューを見る。
来週の金曜日に行く店のメニューだ。
予約するにあたり、予めオーダーをしておかないといけないということで、ハナ(先生)がメニューをプリントアウトしてくれた。
それを見ながら何がいいか考える。
ハナが説明してくれる。
私の中でタイと言えばカレーなのだが、なにやらヌードルが美味しいということなのでヌードルにトライしてみることに。
ヌードルと言ってもいろいろある。
たくさん悩んでなんとかかんとかに決めた!(覚えてない)

オントナとロイキは毎日ランチタイムに外に御飯を買いに行く。
フラット暮らしのロイキは自分で弁当を作らない限り誰も作ってくれないのでしかたないが、オントナはホストマザーが作ってくれる弁当があるけど、なんせ若いので足りないようでいっつも買いに出掛ける。
最近では彼らが帰ってきたら私が日本語で
「おかえり」
と言うとオントナは必ず
「タダイマ」
と言う。
私の教育の結果だ。
「おかえり」「ただいま」の意味を知らないロイキが不思議そうな顔をしているが、私が
「日本語の挨拶の一つだよ」
と言うと
「俺も言いたい!」
と言うので
「おかえり」
と言ってあげると
「ワタシ ハ ロイキ デス」
と、彼が唯一知っている日本語を得意気に言った。
全然わかってないなぁ・・・。
コラリンが爆笑しながらフランス語で会話の意味を教えてあげている。
「あぁそういうことかぁ・・・」
とやっと意味が解ったらしいロイキ。

今日はロイキは寿司を買ってきていた。
「俺は寿司が大好きなんだ!ワサビも好きなんだぜ!」
と言って嬉しそうに食べている。
が、見てみると巻き寿司の具はアボカド、そしてカリフォルニアロールと、ちょっと日本のものとは違う・・・。
おまけにワサビも色が褪せていて一見ガリかと思うような色。
もちろん鼻にツーンと抜ける爽やかな辛味も無い。
ちょうどそこへミック(先生)がやって来てロイキの寿司を見て
「あぁ、日本の寿司じゃなくてイギリスの寿司だね」
と言って去って行く。
ロイキが私に
「ミックは何を言ってるんだろう?◯◯、意味がわかるか?」
と聞いてくるので
「よーくわかるよ。だって、それイギリスの寿司だもん」
と笑いながら答えておいた。
意味がわからず不思議な顔をしているロイキ。
そのままほっといた。

私はコラリンと明日の水族館の話をしていて、色んな魚の名前をフランス語で教えてもらっていた。
フランス語って、下あごの下の首の筋肉をとてもよく使う。
そんなとこの筋肉を使い慣れない私はいつも顎を突き出して必死に顔を動かして喋っているようだ。
教えてもらった単語を必死に言っている私を見てオントナが
「◯◯はいっつもフランス語を話す時に顔が動いてる。顔を動かさずに言ってみろ」
と言って顔を固定される。
そのままの状態でフランス語を発音しようとするととても難しい。
「このままの状態ってすごい難しいよ。使う筋肉が英語とも日本語とも違うから」
と言うと
「俺、前にテレビで見たけど、日本人ってものすごく早口で喋るよね?それなのに顔の筋肉使い慣れてないのか?」
って言われた。
「それを言うならフランス人はもっと早口だと思うよ。パリに行った時に見たフランス人同士の会話はものすごく早口だったよ。日本人以上だよ」
と私が言うと
「パリジャンはちょっと違うからね・・・。まぁ◯◯からしてみたらフランス人は全員早口になるだろうけどね」
と言われた。
そう、実は私、英語を話すのがヒジョウにスローなのだ。
日本語は母国語だから早口だけどね。
そんな私から見てもフランス人はとても早口でお喋りだと思う。
とにかくフランス語を上手に発音するには下あごの下の首の筋肉を鍛えなければいけない・・・。

今日はロイキとゲームの話で盛り上がる。
日本でもお馴染み「ストリートファイター」シリーズはフランスでも人気みたい。
「昇龍拳」もフランスでも「ショーリューケン」らしい。
私が
「昇~龍拳!」
と言って昇龍拳のマネをすると、ロイキとオントナも一緒になってやり始めた。
まぁコラリンはそれを相変わらず「しょうもねぇなぁコイツら」って目で見てるんだけど・・・。
イギリスで日本人とフランス人による昇龍拳のコラボ。
インターナショナルな異文化交流で良いかと思うのですが・・・。
調子に乗ったロイキが私に向かって何かをフランス語で言った。
私はすかさず
「parler en anglais. s'il vous plait(英語で話してくれませんかねぇ?)」
とフランス語で言った。
しかし私のクセでやっぱり顔が動くようだ。
後ろからオントナに
「顔を動かすな!」(もちろん英語で)
と顔を固定される。
なんだこの空間?!英語だかフランス語だか日本語だかわからなくなってきた!!
今日はよく混乱する日だなぁ。

気が付いたらランチタイムが終わっていた。
今日は水曜日なので私は午後の授業はない。
「クッソー!羨ましいぞー!」
と言うロイキに
「ゴメンねー!午後の授業も頑張って♪」
と言って帰る。
実は私はコラリンと買い物の約束をしているので、午後の授業が終わる時間に再び学校に戻ってくる予定なんだけどね。

一旦家に戻り、荷物を置いて一休み。
それから再び学校へ行く。
午後の授業を終えたフレンチ軍団が出て来た。
「◯◯~!!」
と言いながら出て来るフレンチ軍団。
それぞれとハイタッチとハグで挨拶を交わす。
コラリンにおいては
「ヒサシブリ~!」
と日本語で挨拶される。
2時間半ぶりだけどね。

コラリンと一緒にスーパーへ向かう。
私も彼女も欲しいものがあるので一緒に買い込む。
英国硬貨財布にはまだ硬貨が残っている。
それを使いたかったのでセルフレジへ行く。
「私、今コインいくら持ってんだろ?足りるかなぁ?」
とかブツブツ言っているとコラリンに
「コイン投入口に一気に全部入れればいいんだよ。足らなけりゃその分札を追加で入れればいいんだし、多けりゃお釣りとして出てくるんだから」
と言われ
「あぁそうか!!」
って気付いて持っていたコインを全部投入した。
あと50pほど足りなかったのだけど、コラリンが払ってくれた。
「50pくらいで札入れてたらまたお釣りでコインが増えちゃうからね」
と・・・。
おかげで私の英国硬貨財布は綺麗に空になった。
「また◯◯が帰国するまでにコインが増えたらここで同じように使えばいいんだよ」
と言われて気が楽になった。
もうこれで重い重い硬貨の心配をしなくてもいいんだ!

コラリンと帰りながらまたまた水族館の話で盛り上がる。
別れ際には
「デジカメのバッテリーの充電忘れないようにね!」
と言い合って別れる。
明日は水族館!
楽しみ~♪
朝起きると首が筋肉痛だった。
それもそのはず。
昨夜寝る前になんとなーくyoutubeでいろいろ見ていたのだけど、ふと青春時代を思い出しXの映像を見たからだ。(私の時代にはJAPANは付いてなかった)
そうなりゃ自然にヘドバンしてしまうのはメタルっ子の性だ。
イギリスの田舎の家の一室で夜中にヘドバンする日本人。
ホストマザーが見たら怖がるだろうなぁ・・・。
あ、もちろんXジャンプも忘れないよ♪
いつまでも私の中では色褪せないバンドだ。
HIDEは伝説になったしね・・・。

まぁそんなことを深夜にしたおかげで朝に筋肉痛になったわけ。
首をカクカクさせながら朝食に下りるとホストマザーがどうしたのかと尋ねてきた。
まさか夜中にヘドバンしてましたとは言えないので
「寝違えちゃったかなぁ・・・」
と答える。

今日は早めに用意が出来たので家も早めに出る。
すると途中でコラリンに会った。
一緒に学校に行く。
そして学校のラウンジで授業開始までお喋りする。
今日から確かスパニッシュの男性が入ってくるって聞いていたけど、どうやらそれは明日へ持ち越したみたい。
あんまり夢中になって話しているとロイキが呼びに来た。
授業開始時間過ぎてる・・・。

今日も淡々と進むルイスの授業。
ロイキはまた寝ている。
そしてファットマに叱られる。
どうやら彼、風邪を引いてるみたい。
鼻をグスグス言わせてるしちょっと熱っぽい。
だからしんどいのだろう。

ブレイクタイムにキッチンへ行くと水族館の予定が発表される。
今週の木曜日に行くことが決定!
話のついでに
「動物園にも行きたい」
と言うと、土曜日辺りで計画を立ててくれるということになった。
でも天気予報では今週の土日は雨の予報。
「濡れた動物は臭いよね」
と私が言うと、なぜかオントナが大爆笑した。
なんで笑うのか聞いても
「だって・・・濡れた動物って・・・(爆笑)」
って笑うばかりではっきり理由がわからない。
なんかツボったのだろう、そのままほっとく。
あと、私が最後の日に私の好きなものを食べに連れてってくれるというのでタイ料理をリクエスト。
バービカンに美味しいタイ料理屋があると聞いていたのでそこへ行きたいと告げる。
明日にでもメニューをプリントアウトして持ってきてくれるとのこと。
やったー!タイ料理!

淡々とした午前中の授業が淡々と終わりランチタイム。
今日は常日頃から思っていたことの解決策を見出した。
私は朝昼晩、どの食事でも温かいものが食べたい人。(蕎麦とうどんを除く)
だからいつも冷たいパサパサしたサンドウィッチがどうも喉を通りにくい。
そこで、そのサンドウィッチをレンジでチンしてみることにした。
20秒ほど温めてみる。
それを不思議な顔で見ているコラリンとオントナ。
レンジから取り出してみると、ちょうどいい具合な柔らかさと温かさになっていた。
これなら美味しく食べられるぞ!
これからはこれだ!
一人で大声出して感動しているとオントナがボソリと
「日本人ってみんなそうやっていっつも一人で何か喋ってるの?誰か聞いてるの?」
と言う。
「んなこと知らないよ」
と答えると
「◯◯はいっつも一人で何か言ってるよね。」
と言われた。
そうかな?自分では気付かなかった。
でも人が言うのだからそうなのだろう。

温かい食事にありつけてご満悦の私。
コラリンと水族館の話で盛り上がる。
なんでも、プリマスの水族館は昨年末、あまりに寒くてサメが全滅したらしい。
サメ見たかったのに・・・。
コラリンが
「魚を見たら食べたくならない?」
と私に聞くので
「私はいっつも水族館でお腹がすくよ」
と言っておく。
そこで思いついた。
「私は水族館でお魚に会いたい(meet)。その後はお魚を食べたい(eat)」
と韻を踏んでみた。
それを聞いた先生が
「うまいこと言うわねぇ」
と褒めてくれた。
直後に
「それくらい文法もすんなり出てくればいいんだけどねぇ」
と言われ、コラリンとオントナが吹き出した。
黙れ・・・。

ランチタイムが終わると午後の授業。
ロイキと
「御飯食べたあとって眠さMAXだよねぇ」
「でも寝たら俺、またファットマに叱られるよ」
と言いながら教室に向かう。
授業中、なんでこんな話になったか忘れたけど、私が
「たくさんの愛が欲しい」
と発言したらミック(先生)に
「愛は一つにしておきなさい」
と言われた。
「たった一つの愛で安心できる?ミックは奥さんからの愛だけでいいの?子どもたちからの愛は?私は家族や友達、みんなからの愛が欲しいの」
と言うと
「あぁ、そういう意味ね。◯◯のことだからてっきりたくさんの男性からの愛が欲しいのかと思ったよ」
と言われた。
私はそんなに飢えているように見えるのか?

午後の授業を終えて階段を下りるとコラリンとオントナが待っていてくれた。
ロイキと4人で学校の庭で立ち話。
そこでなぜだかオントナと空手の組手をすることに。
荷物を置いてコートを脱いで向かい合う。
ロイキの
「ハジメ!」
の合図でバトル開始。
さすがに若いのでスピードがある。
一気に組敷かれ勝負あり。
するとロイキが次に挑戦してきた。
ロイキの構えはなぜだかブルース・リー。
空手経験の無いロイキに負けるはずが無い。
前蹴りを一発入れて終了。
そこからオントナと2人でロイキに空手指導が始まった。
そんな時コラリンはいつも座って私たちを見ている。
「コイツらしかたねぇなぁ・・・」
って顔して。
そこへミックが出て来た。
えいっ!とか言って足を上げたり回したりしている私たちを見て爆笑しながら
「キミたちは何をやってるんだ?!」
と。
「放課後の空手クラブです!」
と答えるオントナ。
笑いながら
「◯◯、無理をするなよ」
と言うミック。
うーん、これはどう受け取ればいいのかな?
女子が男子に混じってやっていることを心配してくれているジェントルメンの立場から言っているのか、それとも若いのに混じってオバサンが一人体を張って頑張っていることを危惧して言っているのか・・・???

そんなミックは置いといて、えいえいやってるうちに今度は2人掛かりで私にかかってくる。
ロイキは横蹴りで片付けといて、さてオントナをどうしようかと思った。
なぜなら、オントナは私のツインテールを持って私を
「やーいやーい!」
って言っているから・・・。
彼のリーチと私のリーチは差があり過ぎる。
身長差があり過ぎるので足を出しても彼には届かない。
そこでふと思いついた。
今私と彼の接点は私の髪と彼の腕。
ということは腕を攻めるしかない。
格闘技を見ていて一度やってみたかった技。
でもなかなか日常生活で試してみる機会はない。
やるなら今だ!
ってことで、私のツインテールを掴んでいる彼の腕に両手両足絡めて腕十字の体制に入り、そのまま彼の腕を伸ばして極めた。
プロレスに行って最前列で技の入り方を研究し、技本を買って家にあるぬいぐるみを使って練習した日々の成果が出た。
意外とすんなり極まった。
フランス語で何かをわめいているオントナ。
「フランス語じゃわかんねーよっ!英語か日本語で言ってみな!」
と言うと
「ゴメンなさいゴメンなさい!」
と英語で言いながらタップした。
「空手なのになんで途中から関節技になるんだよー」
とプリプリ怒るオントナ。
「アンタが最初に私の髪の毛掴んだんでしょ!それ自体空手じゃないじゃん!」
と、まさに子どものケンカ状態。
でもその後にオントナが
「俺にもその技教えてよ♪」
と言い出して、ロイキも入ってそっからは放課後関節技クラブ。
ハタから見たらヒジョーにくだらない図だと思うよ。
コラリンが終始そんな顔で見てたもん。

いちきりくだらない事をやり終えてやっと帰る気に。
コラリンと水族館の話をしながら帰る。
今夜は舞台観賞なので早く用意して早めに御飯を食べてシアターへ向かわなければ!

帰宅してシャワーを浴びて用意する。
今日の舞台は「SPAMALOT」。
映画「モンティパイソンアンドホーリーグレイル」を舞台化した話。
映画はずいぶん昔に見たことがあるけど、詳しい内容は忘れた。
ただ、私の大好きなエクスカリバーが出て来るキングアーサー伝説をおもいっきりパロった、それもかなりおバカな内容だったと思う。
そしてこの舞台で忘れちゃいけないのが「殺人ウサギ(Killer rabbit)」。
最後の方に出てくるんだけど、その名の通り凶暴なウサギ。
見た目はフワフワでカワイイんだけど、ものすげー凶暴。
「こんなウサギ一発で片付けてやるわ!」
って出て行った騎士が即食い殺される。
このウサギ、確かパペットなのだ。
もしかしたら殺人ウサギのパペットを物販で売ってるかもしれない!
売ってたら欲しい!
自分への英国土産が殺人ウサギのパペットって意味がわからない。

さてと問題は今夜の私の衣装。
おバカでポップな舞台なのでおバカな格好でも良かったけど、あまりにおバカだと本当のバカかと思われるのでよく考えようと思った。
ポップな舞台なのでポップに可愛く、と思い若干軽めのロリータファッションで。
でもおバカなエッセンスも加えたかったのでネコ耳を付けてツインテに。
うーん、充分おバカ要素たっぷりだ。
ホストマザーは私の格好を見て大喜び。
「モンティパイソンの雰囲気が出てるわぁ!」
って。
ってことはアレか、「おバカ」ってことか。
ま、いっか。

食事を済ませてシアターへ向かう。
今日は私とオントナとラモナだけ。
シアターへ向かう途中、前にオーバンが迷惑を掛けたパブの前を通った。
その時、一人のオジサンに声を掛けられた。
あ!このオジサン、この店の常連のオジサンだ!
そして私にヒドイことを言ったオーバンを叱り飛ばしてくれたオジサンだ。
「久しぶりだな!元気かい?!」
と言われ、挨拶を交わす。
「あのクレイジーなフレンチマンも元気なのか?確かアイツは国へ帰ったんだよな?」
と言われたが
「帰ったみたいだよ。生きてんじゃないのかな?今年の始めにニューイヤーのメールが来ただけであとは知らない」
と言うと
「そりゃ寂しいじゃないか。アンタそれでいいのかい?」
と、いらん心配をされる。
「いいよ別に。元気に生きてりゃそれでいい」
と、かっこ良く言ってみた。
「アンタがいいならそれでいいよ。ちょっと待ってな」
と言って店の中へ入って行くオジサン。
しばらくすると店の中から、オーバンがお世話になっていたホストファミリーの息子さんが出て来た。
「久しぶりーーー!」
と挨拶を交わす。
なんだかんだ言って私はあの日以来この店には来ていない。
私ももうすぐ日本へ帰ることなどを話す。
「またこの町へ帰って来た時には絶対に来いよ!」
と言ってもらって、オジサンと息子さんに別れを告げる。
ほんっとあったかい町だよ、この町は♪

あったかーい気分でシアターへ向かう。
店に寄り道したので集合時間をちょっと過ぎてしまった。
が、誰も来てなかった。
すぐにラモナからメールが入り、バスが遅れているので到着が少し遅くなるとのこと。
オントナもまだ来てない。
いつものフレンチタイム。
しばらくするとラモナが到着。
「ゴメンね~~!!」
と言って抱きついてくる。
「大丈夫だよー、まだ始まってないし♪」
と安心させ
「それに、まだ私だけなんだよ。オントナはまだなんだ」
と言うとものすごく驚いていた。
開幕5分前になってもオントナが来ない。
「彼の電話番号知ってる?掛けてみた方がいいと思う・・」
と言われ電話してみる。
オントナはすぐに出た。
「今どこ?」
「シアターの近く!もうすぐ着く!」
ということなので先に席に着いとくからと告げる。

今回の席はかなり前の席。
ラモナと
「すっげー近いじゃん!」
と興奮する。
自分では忘れていたが、周囲の席の人が私のネコ耳を見て
「カワイイわね♪」
と言ってくれる。
そうだ!私、ネコ耳付けてたんだ!とあらためて思い出す。

程なく舞台が始まった。
オントナはまだ来てない。
やっぱりポップな舞台。
そしてお下品でおバカ。
大好きこの世界!
伝説のキングアーサーもこの舞台では数を3つまで数えられないおバカな王様。
それも、王様と言えど本物の馬には乗ってなくて、乗ってる「フリ」だけ。
後ろからついてきている召使いが2つに割ったココナッツを使って馬の蹄の音を出している。
これだけでこの舞台のおバカな世界観が少しでもわかっていただけるだろうか?
最初から笑いっぱなしの舞台。
何度も日本語で
「くっだらね~!」
と連呼してしまった。

舞台開始から10分ほど経ったところでオントナがやっと到着。
私が電話した時に「シアターの近く」って言ってたけど、あれから裕に20分は経っている。
オントナの家からシアターまでは20分ほどの距離。
それを考えると・・・・・オマエはそば屋の出前か?!
とにかく無事に到着して座って息を整えている。
ちょっと落ち着いたのだろう、私のネコ耳に気付いたらしく笑いながらネコ耳を触っている。
私は舞台を見て大爆笑している。
変な図。

舞台は途中でキングアーサー一行がフランスのお城へ行く場面となる。
このフランス人の描かれ方がこれまたクレイジーで爆笑もの。
こんな描かれ方してフランス人は怒らないのか?と思ったら隣にいるフランス人のオントナは大喜び。
大喜び過ぎて私の手を持ってバンザイしながら
「We love France!!」
と叫んだ。
「We」って、私も入ってるんですね・・・。
私もバンザイしてるから否定できませんが・・・。
こういう時、恥ずかしいと思って恥ずかしそうにすると余計に恥ずかしい。
だからこういう時にはノっておくのが一番。
「ジュテーーーーム!」
と私も叫んでおく。
周りのイギリス人たちも大爆笑。
舞台のフランス人役の人たちも大喜び。
そりゃおかしかろう。
本物のフランス人とネコ耳付けたアジア人がバンザイして「愛してる」と叫んでいるんだからな。

そんな調子で爆笑舞台は続いた。
笑い過ぎてアイメイクが涙で溶けた。
途中にはトロイの木馬ならぬ木ウサギも出てきたし、もちろん殺人ウサギも出て来た。
情熱的過ぎるディーバも最高!
いろんなミュージカルをパロったシーンも出てきて大興奮。
オントナと2人ヒャーヒャーヒューヒュー言いながら観た。
そんな私たちにちょっと引きぎみのラモナ。

休憩時間には3人でミュージカルの話で盛り上がった。
私が
「殺人ウサギのパペットが欲しい」
と言うと、ラモナが
「なんでパペットなの?」
と言う。
休憩時間の時点ではまだ殺人ウサギは登場してきてない。
私とオントナで殺人ウサギの説明をする。
私が手で殺人ウサギのマネをしていると、後ろの席の老婦人が
「どこから来たの?ミュージカルは好きなの?」
と優しく聞いてきた。
「ミュージカル大好きです!私たちはそれぞれ・・・」
と、国籍紹介をしておく。
それを微笑ましく聞いてくれる老婦人。
「この舞台は初めて?」
と聞かれたので
「はい、舞台は初めてです。ただ、以前に映画の「モンティパイソン」は見ました。」
と答える。
そこからしばらく話をし、殺人ウサギが好きな事も言っておく。
そうこうしていると休憩時間が終わって後半が始まった・・・。

終始笑いっぱなしで最後にはAlways look on the bright side of life~♪とみんなで一緒に大合唱。
英語がかわらなくても大丈夫!
ちゃんと歌詞が上から降りてきた!
もう楽し過ぎるっ!!

興奮冷めやらぬまま会場を出た。
もちろん物販のチェックは忘れない。
しかし殺人ウサギのパペットは売ってなかった。
ってか殺人ウサギグッズが一切売っていなかった・・・。

バスの時間が迫っていたラモナとバイバイしてオントナと2人で帰る。
「久しぶりだね、ゆっくり2人で歩くの」
とオントナに言われて、それもそうだなと気付く。
こないだコラリンを送ってそっからの帰りに2人で歩いたけど、あの時は道に迷っていたのでまったりするどころの話じゃなかった。
「こうやって2人でこの町中を歩ける日って今後来るのかなぁ?」
と言うオントナの問いに一瞬言葉が詰まった。
この質問、オーバンと過ごした最後に日に彼に言われたのと一緒だ。
「こうやってオマエと一緒にパブの外でタバコ吸える日って次はいつなんだろうな」
「きっと来ない・・・」
これが私の心の中の答えだった。
オントナの質問への答えも一緒だ。
「きっと来ない」
今回は声に出して言った。
「なんでそんな事言うんだよ?」
と言うオントナに
「この町で会うことがあるかな?次はきっとフランスでだよ!」
と答える。
「そうだ!フランスでだな!」
遠くでフットボールの試合に歓声を上げるイングリッシュピーポーの声がする。
それに負けないくらいの声の大きさでオントナが
「Fucking Englaaaaaaaaand!!!!」
と叫ぶ。
理由はわからない(笑)
「きっと最後になるだろうイギリスでの2人の夜だからちょっと歩こうか?」
という提案を受け、腕を組んで夜のお散歩。
イギリスへ来てからのこと、これからのこと、色々話した。
もうこんな夜は二度と来ない・・・。
今日もいい天気だ。
朝から元気にシーガルが鳴いている。

今日からヒラリー(先生)が出張でいない。
代わりにルイス。
歳は私よりずーっと下だけど、かなーりシビアな先生。
っつーか話が盛り上がらない。
ヒラリーはそういうとことても上手。
だからこっちも一生懸命話そうとするし質問しようとする気にもなる。
こういう生徒のコントロールって先生としてはとても大切だと思うんだよねぇ。
淡々と教科書進めて行くだけなら自習でいいわけだし。
話が盛り上がると教科書に乗ってないことでも知ることができたりするしね。
それにこういう時に違う国の意外な文化や風習を知ることができるのでお得感もある。
ルイスのクラス・・・あぁ憂鬱・・・。

教室に入ると誰も来てなかった。
すぐにルイスが入って来たが何か話がいまいち続かない。
語学力云々じゃなくて人間として噛み合ないのだ。
ファットマはバスで来るのでいつも少し遅れてくることを伝えると
「どうしましょう?始めますか?」
と聞かれた。
始めますかと聞かれても困るわけで・・・。
「始めたくありません」と言ったらファットマが来るまでこの気まずい空間で気まずい雰囲気のまま過ごさなければならない。
それは嫌だ。
「始めて下さい」
とお願いする。
そこへロイキが入ってきた。
そうか、今日は月曜日だからロイキが来る日だった。
この男、ペラペラよくお喋りするのでとりあえずは気まずい雰囲気は打破できるだろう。
彼はルイスとはお初。
入ってくるなりルイスを見て
「やぁおはよう!俺の名前はロイキ。◯◯のことはよく知ってるけどキミは初めてだね。名前は?」
と、ものすごく軽いノリで聞いている。
この人、ルイスを新入生だと勘違いしているのだ。
ルイスも普通に
「私はルイスです。よろしくお願いします」
と返す。
そしてロイキは
「俺はフランスから来たんだけどキミはどこから来たの?」
と、かんっぺきに勘違いな質問を。
「私はプリマスです」
と、ルイスも淡々と答えている。
混乱するロイキ。
私が
「ロイキ、ルイスは先生だよ」
と言うと初めて状況が理解できたようで、フランス語で何か言いながら頭を抱えていた。
それでもルイスは淡々と授業を開始した。
あまりの淡々具合にロイキが途中で私に
「今日のこの雰囲気は何だ?!なんであの先生は笑いもしないんだ?」
と聞いてくる。
「私に聞かれても知らないよ。前もこんな感じだったよ。」
とコソコソ言っているとルイスに注意された。
まるで小中学生ではないか。
私においては一回り年下の先生から注意を受けて恥ずかしい・・・。
しばらくしてファットマがやって来た。
ファットマもルイスのことはよく知っているので適当に挨拶を交わして席に着く。

授業の中で、パーソナル情報を話すことがあったのだけど、こういう会話も盛り上がらないったらない。
あまりに盛り上がらないので途中からルイス抜きで生徒3人だけで盛り上がった。
それ自体は悪いことではないのでルイスも注意しないが、これから話がもっと盛り上がるぞ!ってとこで
「はい、では次に行きます」
と冷たく切られる。
その度にロイキが私に何か小声で言ってくるのだが、フランス語で言うもんだからわからない。
間に「シークヮーサー」と言っているので「何なんだよコレ?!」みたいな事を言っているのだろう。
コソコソ言ってるとまた注意されたら嫌なので無視しておく。

淡々と授業が進められて行く中、教科書を必死で読んでいる私をファットマがつつく。
何かと思ったら彼女がロイキを指差している。
ロイキの方を見ると・・・寝ていた。
グーグー寝ていた。
彼にしては珍しい。
いっつも質問ばっかしている彼もさすがにルイスの授業では質問もしない。
しないから眠たくなったのだろう。
その気持ちはよーくわかる。
ルイスはそれに気付かず授業を進めている。
狭い教室で寝ている生徒に気付かない先生も先生。
「起こしてあげた方がいいわよ」
と言う優しいファットマ。
しかたがないので起こしてやることに。
でもただでは起こさない。
バッグの中に入っていたビニール袋を取り出して膨らませ、ロイキの耳元でおもいっきり割ってやった。
ロイキはもちろん、ルイスも悲鳴をあげて驚く。
私とファットマは大爆笑。
ルイスは
「何が起こったの?!」
と目を白黒させている(性格には白青か?)
「ロイキが寝てたんで起こしてあげた」
と言うとルイスも爆笑。
ルイス、笑ったらとても可愛い女子なのに・・・。
ロイキは
「もうちょっと優しい起こし方してくれよ~」
と言って哀しい顔をしていた。
寝ているオマエが悪い。
「ゴメンね~。お詫びの印にコレあげるからコレで目を覚まして♪」
と、以前日本から友達が持って来てくれたおもいっきり辛いガムをあげる。
「やっぱり◯◯は優しいなぁ」
と言いながらそれを食べるロイキ。
その後に悶絶しながら「辛い!」らしきことをフランス語で言っていた。
もちろん「シークヮーサー!」も・・・。
これで目が覚めたろ?!

待ちに待ったブレイクタイム。
先生が出て行った教室でファットマが
「この授業、ホントに辛いわぁ・・。ロイキの気持ちもわからなくも無いわ」
と、彼女にしては珍しく弱音を吐いていた。
「だよねー。でもこれが一週間続くんだよ。キツいよねー」
と、2人でブツブツ言う。
ロイキは
「俺は目が覚めたぞ!オマエのせいだ!」
と私を指差す。
「寝てるの起こしてあげたのにその言い草は無いでしょ?!」
とリバースピース。
それを見たロイキは
「コノヤロー!ちょっと来い!」
と言って外に連れ出された。
階段を降りている途中に、別の教室から出て来たオントナと会う。
「あ、オントナおはよう!」
と言いながら連行される私。
外へ出るとロイキが
「俺を驚かせた罰として、ここでオマエは俺がタバコを吸うのを見てろ。欲しかったら1本あげてもいいぞ・・・」
と悪魔の笑い。
「くっだらねーこと言ってんじゃねーよ。その手に乗るかよ!」
と言っているところへオントナが追っかけて来た。
「◯◯!吸っちゃダメだぞ!」
正義のヒーロー登場。
「こんな人の誘いになんか乗るもんか。やめるって約束したんだから吸わないってば」
と言って安心させる。
が、オントナは
「でも△△(私の日本の友達)が言ってた。たぶん◯◯は日本に帰ったらまた吸い始めるだろうって・・・」
と、ちょっと哀しい顔で言う。
「大丈夫だから!絶対吸わないから!私はロイキとは違うから!」
と何度も言う。
そうやってやっと納得したオントナ。
私ってどんだけ信用無いんだ?!
「それより◯◯、体の調子はどうなんだ?治ったのか?」
と優しい言葉を掛けてくれるオントナ。
「もう治ったよ。昨日は買い物にも出掛けられたしね♪」
と言うとハグしながら
「それなら良かった・・」
と・・・。
ほんまにええ子やで、この子・・。
「ありがとねー。この優しさ、ロイキとは大違い。」
と言ってロイキに舌を出す。
ロイキは
「だったら俺の優しさと◯◯の優しさは一緒だな・・・」
とニヤニヤしながら言う。
そしてオントナにさっきの事を言っていた。
でもいい子のオントナは
「授業中に寝ているロイキが悪い」
と言い放つ。
いいぞ!オントナ!
「でもそんなことする◯◯も悪い」
と言われた・・・。
18歳の少年に「悪い」と言い放たれる23歳と3○歳・・・。
キッチンの中に入るとナゼかスペイン語が飛び交っていた。
今日から新しくスペインからの留学生が1人やって来たらしい。
ラウラと新入生の女性と、先週から入ったブラジル人女性でスペイン語で話しているが、スパニッシュを話す女性は声がやたらとデカい。
圧倒されるフランス勢と日本人1人。
トレシャー(先生)が新入生を紹介してくれる。
が、ガイジンの名前が一度で覚えられない私。(男前を除く)
もちろんのこと彼女の名前は覚えていない。
私たちも一人一人自己紹介をしていく。
明日からはあと2人スパニッシュの男性が入ってくるらしい。
ここへきてスパニッシュ勢が力を増してきたぞ・・・。

みんなでワイワイ話しているとトレシャーが
「みんな、どっか行きたい所がある?課外授業でどこかへ行こうと思うんだけど・・・」
と言うのですかさず「はいっ!」と右手をぴーんと挙げた。
これに大爆笑するガイジンたち。
そんなガイジンたちは無視して
「私、水族館に行きたい!」
と行った。
プリマスには水族館があるのだけど、ちょっと入場料が高いのだ。
学校で行くとなるとかなりお安く入場出来るはず。
するとフランス勢も
「ハイッ!!僕も(私も)行きたいです!」
と言って右手をぴーんと挙げた。
それに次いで他の子たちも次々「ハイッ!」と言いながら右手をぴーんと挙げる。
この光景、かなりおもしろかった。
で結局来週のどこかで行くことになった。
「◯◯が学校にいる間に行けるようにするから安心してね」
と言ってくれる。
そっか、私、来週一杯でこの学校と町とお別れなんだ・・。
学校のキッチンに掛けてあるカレンダーにも「◯◯last day」って書いてある。
ちょっぴり寂しくなったので、そのカレンダーにペンで「みんな寂しくて泣く日」と書いておいた。
後からそれを見た先生が
「こんなこと書いてたら◯◯が居なくなっても笑えるだけだわ」
と言って笑っていた。
でもコラリンは私に
「この日はみんなが泣くよりも◯◯が泣くんだろうなぁ・・」
と言って笑っていた。
うん、よく解ってるね。
きっとそうなるよ・・・。

そう言えば「はいっ!」で思い出したが(このパターン最近多いな)、先週末、ヒラリーがパリへ出張に行く前に
「パリのお土産は何がいいかしら?みんな欲しいものある?」
と聞くのですかさず「はいっ!」と手を挙げて
「若くてハンサムなフレンチマンがいいですっ!」
と発言した。
「俺がいるじゃないか!」
と言うオントナを制して
「10代は若過ぎるのでせめて20代がいいですっ!」
と言っておく。
「わかったわ。だったら相当大きいスーツケースが必要ね♪」
と言ってくれた。
若くてハンサムなフレンチマン・・・私にとってベストなフランス土産だ・・・。
ヒラリー、期待しておりますぞ・・・。

さて、午前中の授業を終えランチタイム。
なぜか数日前から私の頭の中でグルグル回っているL'Arc~en~Cielの歌。
それを熱唱しながらキッチンへの階段を降りていると、学校の修繕工事のオジサンに会った。
「どうした、ゴキゲンじゃないか?!何かいいことでもあったのかい?」
って聞かれたので
「私はいつもゴキゲンだよ!」
と再び歌い出す。
「確かにキミはいつでも幸せそうだね」
と言われる。
まぁいつも幸せなわけではないけど、イギリスでは比較的幸せ感じる時の方が多いかな。
それともオジサンから見ると私はノーテンキっぽいのかな。
ま、どっちでもいいや。
高らかに歌いながらキッチンへ入っていくとオントナもむちゃくちゃな日本語(っぽい言語)で一緒になってむちゃくちゃに歌い出す。
コラリンが爆笑しながら
「何の歌?日本の歌?」
と聞くので
「L'Arc~en~Ciel」
と、フランス語の発音で答えた。
「Rainbowって歌?」
と聞くオントナ。
L'Arc~en~Cielは言わずと知れたフランス語で「虹」の意。
「違うよ。L'Arc~en~Cielっていう日本のバンドの名前。曲名は知らない」
と言うと
「日本のバンド名にフランス語が使われてるんだ。おもしろいね!」
と喜んでいた。
日本通のコラリンはラルクを知っていて
「Hydeって人が歌ってるバンドだね!」
と言っていた。
さすが。

今日のランチボックスにはミカンが入っていたのでオントナにあげる。
この子はミカンをあげるととても喜ぶ。
オントナに背を向けてコラリンと話していると
「見て見て」
と言いながら背中を突っつくオントナ。
振り返ってみると、そこにはミカンが広がっていた。
「何これ?」
と聞くと
「花♪」
と嬉しそうに言う。
$QUEEN'S LIFE 「花」
本来なら「で?」と言いたいとこだけどカワイイので許す。
「わぁ~本当だ!お花だねぇ~♪・・・遊んでないでちゃんと食べなさいよ」
と言うと
「うん♪」
と言って美味しそうに食べていた。
$QUEEN'S LIFE
よし、いい子だ。

今週の午後の授業もミック。
今週は午前中がルイスで午後がミックというシリアスウィーク。
早くヒラリー帰ってきてくれないかなぁ・・・。
そんなことをファットマと言い合いながら午後の授業の開始を待つ。
ランチタイムに銀行へ行っていたロイキも帰って来た。

実は私も今日聞いたのだけど、彼、先週一杯で勤めていた会社を辞めたらしい。
今日から毎日学校へ通って英語の勉強して、カナダへ勉強に行くための試験を受けるらしい。
カナダへはマーケティングの勉強をしに行くとのこと。
「喜べ○○!キミが日本へ帰るまでの2週間、毎日会えるぞー!」
と言うロイキ。
「えー、毎日アンタの顔見なきゃならないの?疲れるわー」
と言うと
「そんなこと言うなよー」
と哀しい顔をする。
「噓だよ。でも毎日来るんならなんか美味しいもん作ってきて。私、美味しいもの食べたいから」
とフレンチシェフ・ロイキに言う。
つくづくイヤな人間だと思う。
「わかったわかった」
とヘラヘラ言っていたが、コイツ口だけなんでたぶん何も作って来ない。
あぁ・・・彼が作ったレモンタルト食べたい・・・。

午後の授業はひたすら書く作業。
ミックが授業中、中座して教室を出て行った。
その間、再びロイキが寝出した。
今度はそれを見たファットマが
「こらっ!起きなさい!また耳元で大きな音出されたいの?!」
と言ってロイキを叱っていた。
さすが肝っ玉母ちゃん!
ゴメンなさいと謝りながら起きるロイキ。
「怒られてやんのー」
と私が言うと定規で叩かれた。
それを見たファットマにまた叱られるロイキ。
ここでもリバースピースを彼に捧げる・・・。

午後の授業が終わり、今日もコラリンが待っていてくれた。
ロイキにバイバイする時、いつもは
「See you next Monday!」
だけど今日は
「See you ・・・・・tomorrow!!」
と、お互い少し考えて言った。

コラリンと、先週の金曜日に行こうと行っていたのに寒くて心が折れたので行くのをやめたフレンチベーカリーは今日が休みだということは昨日リサーチ済み。
また別の日にってことで。
今日も寒い中、分岐点で長いこと立ち話をしてバイバイする。

そうだ!今日は宿題が無いんだ!やったー!
そしてさっき思い出したが、明日は舞台を観に行く日だ。
明日は何を着て行こうかなぁ・・・。