今日はやっとこ金曜日。
長いホリデーが明けてからの1週間は長いわぁ・・・。

今朝も汗だくになりながら坂を登っての登校。
毎朝寒いはずなんだけど学校に着いたら汗だくという・・・。
登校してからのいつもの私のスタイルは教室の窓を全開にして新鮮な空気を取り入れつつ窓辺に座って扇子でパタパタあおいでクールダウン。
たいがい次に登校してくるオントナがいつもそれを見て笑う。
「It’s Japanese style!!」
って言いながら。
これは毎朝の恒例行事。

今日は授業中にハロウィンの話題になり、先生にハロウィンパーティーのパーティーの話をしていると、どうやら変装して行かなくてはいけないらしい。
ほんっとに日本からいつもの洋服を持ってくれば良かったと後悔。
でもどうにもならないので、今日サラと一緒にお買い物に行く事に。
サラなんか何着ても似合ってしまうんだろーなー。

その授業中、今日はちょっとムカついたことが。
イギリス人の先生が私に
「日本人はどの観光地に行ってもよく写真を撮るわねぇ。それもすごいポーズをとってねぇ」
と言って笑った。
それを聞いてちょっとカチーーンときた。
「言わせてもらいますが、すごいポーズをとって写真を撮っているのはほとんどが中国人です。それに写真をよく撮るのは日本人や中国人だけでなく、他の国の人々もかなり撮ってますよ。ものすごいポーズをとって何枚も何枚も写真を撮っている中国人が目立つから同じアジアの日本人がそれと間違えられて、また、写真ばっかり撮ってるって思われるんでしょうけどね」
と言った。
するとフランス人のサラとオントナも
「ポーズをとっているのは中国人だよ。日本人はわりと遠慮がちにささっと撮ってるよね。それに旅行に行けば写真をたくさん撮るのは当たり前のことだと思う」
って言ってくれて涙出そうになった。
そうなんだよな。
イギリス人って日本人と中国人の区別がつきにくいらしい。
でもフランスではほとんどの人が区別がつくようなのだ。
パリへ行った時もたいがい
「コンニチハ」
って声掛けられたし。
ただ一組の老夫婦はアジア全般がごっちゃになってたみたいで笑えたけど。
まぁ私も白人見てこの人はスウェーデンの人、この人はスコットランドの人、とか区別つかないけどね。
ただ最近はイギリス人とフランス人の区別はつくようになった。

午前中の授業が終わってサラと2人でお買い物。
その時にサラに聞いてみた。
「サラは彼氏いるの?」
って。
そしたら即答で
「いるよ♪」
って。
だろーねー。
「えーー、いいなーーー」
と言うと
「◯◯にも絶対ステキなフランス人の彼氏がすぐ見つかるよー!」
と、ちゃんとフォローをしてくれた。
ええ子や・・・。
すぐに見つかればこの歳で独り身でいませんから。

一緒に変身グッズを物色するが、何か急にアホらしく思えてきた。
もちろんこの時期なのでどこの店にも変身グッズはたくさんある。
衣装・ヅラ・その他アイテム一式が揃った変身セットも山ほどある。
が、これが一式日本円で4~5000円するのだ。
これを買ったところでどうせこの国で一夜限りしか着ないだろう。
いくら私が日本でコスプレイヤーと間違われるようなファッションだと言っても、こんな安っぽいペラペラの洋服を着るのは嫌だ。
それにこれだと本当のコスプレイヤーになってしまう。
そう思ったらこんな一夜限りのものにお金を掛けるのがアホらしくなってしまったのだ。
サラにはいろんなエロいコスプレ衣装を勧めてみたが、どれも顔を真っ赤にして
「いやーーー!こんなの無理————!」
と言ってバタバタしていた。
「仕事だと思って・・・」
って、エロ親父のようなことを言ってみたが
「こんな服は着た事ないよ!」
と言って驚愕していた。
そんな彼女も綺麗・・・。

結局何も買わぬまま彼女と町で別れた。
彼女はこのあとオントナとデート。
「◯◯も一緒に行こうよ!」
と誘ってくれたけど、オバチャンはKYじゃないからお断りしました(笑)
その後一人で町をウロついていたら、ふとアクセサリー屋さんのハロウィングッズに目がいった。
猫耳カチューシャと鈴付き首輪とシッポがセットで売っている。
私、日本に猫耳と首輪とシッポはあるのだが、この値段なら買ってもムダにはならんだろうと思いおもちゃのようなそのセットを購入。
そして町の安い洋服屋さんへ行って、これまた安いベルベット調の黒のワンピースを購入。
これに猫耳付けて首輪付けてシッポ付ければ一応黒猫に変装ってことになるだろう。
あとはメイクを施せばどうにかなるはず。
うーん、なかなかチープに済んだ。

満足しながら家へ帰ろうとしてふと思い出した。
そうだ!鍵が無い!
家の鍵はサラが持っているのだ!
この時間に帰宅してもたぶんホストマザーは外出中のはず・・・。
そう思ってサラを探して町を彷徨うことに。
こういう時に、この町が小さくて良かったぁ・・・って思う。
だいたいみんな行く所は決まっているのだ。
そう思って目星を付けた所をウロついていると、やっぱり見付けた!
たくさん人がいる中でもサラとオントナはやっぱり目立つ。
綺麗なお顔で2人とも背が高いから他の人たちより秀でている。
近所のオバサンが近所のお子さんを見付けたように
「サラちゃん!ちょっとちょっと」
と言いながら走って行く。
それを最初にオントナが見付け、私の真似をして
「チョットチョット」
と言いながら爆笑していた。

サラに事情を話して家の鍵を渡してもらう。
そして、うちのデカい弁当箱をバッグからはみ出させて持っているサラに
「弁当箱持って帰ってあげるからよこしなさいな」
と言って弁当箱を預かる。
そんな私にサラが
「お母さんありがとう~」
と言って抱きついてきた。
ちょっと嬉しい私。
「何言ってんの、2人とも可愛い私の娘と息子だよー」
と言うと、オントナまでもが
「ありがとうー!お母さーん!」
と言って抱きついてきて、ほっぺにチューをしてくれた。
生きてて良かった・・・とウットリ思う反面、お母さんか・・・と微妙な心境になった。
実際息子でもおかしくない歳だしね。
いいのよ、いいの・・・グスン。
でも今日はいい日だ。
綺麗なお顔のフランス人2人にハグされちゃった♪

ウキウ気分で帰宅。
部屋で黒猫グッズを試着してみた。
うーん、ボディラインが強調されるワンピースなだけに自分のボディラインの崩れが如実に現れていて悲しくなる。
明日のパーティーにも行きたくなくなった・・・。

夕食後、サラに今日買ったグッズを見せた。
すると
「オントナも黒猫になるって言ってたよ!Wキャッツだね♪楽しみ~!」
と言って喜んでいた。
が、オントナと一緒ではこれまた私には不利だ。
親子猫になってしまうではないか・・・。
まぁよかろう、こんなことできるのもここがイギリスで、同級生たちが若者ばかりだからできることであって日本じゃ絶対やらないもんなぁ。
思いっきり楽しもう!
そして飲もう!

夕食後はサラちゃんジムへお出掛け。
そしてその後はパブへお出掛け。
「オントナが◯◯も一緒に来ればいいのに、って言ってたから一緒に行こうよ」
とまた誘ってくれたけど、ジムなんかもってのほか。
そしてパブも明日飲みに行くんだからと今夜は遠慮する。
オントナが言ってくれたことはとてもありがたいが、やっぱりKYなオバチャンにはなりたくないので遠慮します♪
明日のお肌に響くしね・・・。