関東に出て来て、一番嬉しかったのは好きなお芝居を観れる事だった。
たまたまその日、始まる前のフロアーでニナガワさんを見つけた私は興奮した。野田秀樹さんや大竹しのぶさんも見かけたが、不思議とそこはテンションが上がらない。
田舎者の私はお上りさん状態で、厚かましくずかずかと近より・・
「ニナガワさん、サインして下さい。」
とパンフレットを差し出していた。
『いや~、私はいいよ。』
こんな形で今までにサインを求めた人は居ない。今思うと、よく声を掛けたもんだ。恥ずかしい。
私はニナガワさんの演出が好きだ。役者さん以外の舞台セット等にも毎回驚かされてしまう。役者さん見てセット見てで忙しい。その為に、落ち着いてもう一度観たいと思うが、それは身の丈が許さない。
あの演出がもう観れないと思うと寂しい。
これからは、思い出話しの中に生き続けるんだね。ニナガワさん、ありがとうございました。