こんにちは、D-SPORT Racing 監督の 殿村裕一 です。
このブログは、
軽自動車の「コペン」が、
世界ラリー選手権(WRC)の日本ラウンド「Rally Japan」で、クラス優勝するまでの軌跡を記すものです。
軌跡を記しますが、その挑戦は継続中で現在進行形なものです。
ですので、軌跡を記しつつも、足下の挑戦(ラリー参戦)の様子もイベントがある毎にお知らせいたします。
つい先日、三菱自動車時代の大先輩にお会いしました。
お会いするのは恐らく20年振りくらいです。
僕が、三菱自動車出社の最後の日、帰宅しようとして正門向かって歩いていたら、この方から電話が掛かって来て
「一緒にスズキでWRCをやろう!」
と、お誘いいただきました^^)
何も決まっていなければ「ハイ!」と言ってお誘いにお応えしたでしょうが、ダイハツに行くコトが決まっていたので残念ながらお断りしてしまいました。
その電話からは16年と6ヶ月が経過しましたが、また思いがけずお声掛けいただき、お会いすることができたのです。
その方とは、ラリー車を創らせたら世界最強のこの方です。
Wikipediaに掲載されているなんてヤハリ凄いなぁ~
ラリーエンジンを設計させたらピカイチなお方と共に3人でとても楽しい時間を過ごすことができました(^^♪
いやぁ~僕より22歳も年上な稲垣さんは僕よりも遥かにパワフルで元気で。
愛と勇気を頂きました!
このお二人が設計したその当時世界最強だったマシーン^^)
コペンでのラリー参戦が加速
さて、コペンでラリー参戦を始めた2018年の全日本ラリー(新城ラリー)
2019年はその活動が加速して行きます!
2018年にHALF WAYさんのデモカーをラリー車に仕上げていただき、コペンでのラリー参戦が始まりました。
2019年のD-SPORT CUPの場を活用させていただいて、参戦前の車両のセットアップから開始しました。
筑波サーキット1000での調整です。
せっかく関東方面に行ったのですから、帰阪する途中で鎌倉にあるコペンのお店に寄ったりして、コペンでのラリー参戦を知っていただいて、コペンオーナーさん達に応援いただきたい!
という宣伝活動です^^)
2019年の先ず最初の参戦の場は「久万高原ラリー」でした。
これは全日本ラリーの中で、世界ラリー選手権にも通ずるコース = 20km前後のスペシャルステージがあるラリーなため、コペンのポテンシャルを試すには最適なラリーのひとつです。
ステージはターマック=舗装路です。
サービスパークの様子です。
スペシャルステージ走行の様子はこちらからご覧いただくことができます(^^♪
多種多様なラリー車が駆け抜ける様は、観ていて楽しいですね~
このラリーはトラブルがあり、残念ながら1日目が終了した時点でリタイヤとなりました。
(故に、上記リンク先にはコペンの走行動画がございません)
これもひとつの経験ということで、ひとつ知見が積み上がりました。
2019年、次のお試しの場は「丹後半島ラリー」
2019年の次の舞台は丹後半島ラリーでした。
こちらもターマックの高速ワインディングステージがあり、世界ラリー選手権にも通ずるコペンのポテンシャルを試すには最適なラリーのひとつということで出場しました。
結果はこちらで見ることができます。
参戦の様子です。
高速ターマックステージで、尚且つ軽自動車で登録車相手に戦いますから、勝負は下り坂なのです。
コペンの強みである、
・低慣性
・4輪接地
・4隅まで手が届く一体感
を最大限に発揮し、上位に喰い込むには、ストッピングパワーが必要です。
ということで投入したのが上記写真にあるブレーキになります。
これは、ラリーで試し、鍛え上げ、現在では商品化されております。
その商品はこちらになります。
モータースポーツを起点に、クルマをもっと良くして行く=より安心安全に走らせることができるよう試行錯誤する、という活動の始まりだった訳です。
2019年は、これらラリーでの現場経験の積み上げを重ね、いよいよ世界ラリー選手権ラリージャパンのプレイベントである、セントラルラリーに挑むことになります!
この活動になくてはならないお世話になっている方々のご紹介です。
◇ SPK株式会社が運営するダイハツ車専門カスタマイズパーツ「D-SPORT」
◇ ラリーカーのメンテナンスを担っていただいている「HALF WAY」
◇ 主に空力でご協力いただいている「NIFCO」