というのが今話題になっているようだ。日本に居ないからか、どの程度大きな話題になっているのか検討もつかないけれども。
この条例は簡単に言ってしまえば「都が”不健全な(暴力的、性的な表現)作品”と認定した書籍は規制していく」という条例で、都が自分基準で検閲を入れて行きますよ、と言うことだ。こいつの問題点は、規制の範囲が極めて不明瞭な点で(何をもって不健全かが明確でない)、何でもかんでも取り締まられる可能性があるらしい。ドラえもんの静香ちゃんの入浴シーンからゴルゴ13のスナイプまで。
これには断固反対したい。これは言論の統制に他ならない。
まぁ、ややこしいことは言わず本音で言えば、ゴルゴもエロ本もホラー文庫も読めない世界なんてつまらない!大石圭も貴志祐介も大っぴらに読めなくなっちゃうわけでしょ?勘弁してくれ。
環境犯罪誘因説に基づいてこんなこと言ってるんだろうが、社団法人 日本図書館協会が2001年に出した見解には「「有害」図書類に接することが逸脱行動の原因であるという結果は得られていません。(一部抜粋)」とある。実際、俺は中学校からエロ本読者な訳だが当然レイプなんてしたことないし、高校時代から父親の書棚の中から勝手にホラー文庫シリーズを読み漁っていた訳だが犯罪欲に取りつかれたことも無い。
逆に自分の経験からいえば、多分有害図書に指定されないであろう(心理学の本だから)FBI心理捜査官によるシリアルキラーのプロファイリング物は、淡々と異常な内容が書かれているため、読んでいるうちに段々と何が正しいのか判断がつかなくなるので危険。
話を戻すと、子供を持つ親として、当然娘には真っ当な子に育ってほしいと思っている。でも、それは誤った知識を与えないようにする「臭いものには蓋」方式ではなく、正しい知識を与え「臭いものは臭いもの」として育てるべきと思う。温室育ちでぬくぬく育ってもいつかは大人になり「臭いもの」と向き合う日が来る。その時に判断を過たないように。「臭いもの」は時に魅力的だ。それに取りこまれてしまわないように。
怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。
フリードリヒ・ニーチェ