私は駐妻(駐在員の妻)に憧れてた。
なぜなら、「母」という駐妻の存在が身近にあったから。
私は父の仕事の関係で、一時期海外で暮らしていたのだけど
その間の母の暮らしぶりときたら、
日本で暮らすより良い住居に住むことができ、
運転手さんやお手伝いさんがいて、
当地の料理教室などの習い事に通ったり、
洋服の仕立て代が安いからオーダーメイドの服をたくさん持ち、
食器やインテリアグッズなどもたくさん買い込み、
とにかく毎日ショッピング三昧で…
駐在国によるところはあるけれど、
とにかく毎日、まあ楽しそうでした。
実際、母も「楽しかったわよ〜」とよく話していたし。
そんな母の背中(笑)を見て育ったものだから、
「私も海外駐在するような人と結婚して、駐妻になりたいな〜♪」
なんてことを思ったりしてた。
そして時は流れ…
私は相当に婚活には苦労したけど、やっと結婚して。
「駐妻になりたい」なんていう願望を持っていたことすら
忘れかけていたけど、
今現在、その駐妻になれています。
本当に狙っていたわけではありません。
髪振り乱して(?)婚活していて、そんなアホみたいな条件忘れてた。
なのに、なのに…
駐妻生活、全然楽しくない!!!
いや、全然楽しくないと言ったら語弊がある。
いろんなところに旅行に行ったり、美味しいものを食べたりして、
働いていないのに金銭的に窮屈な思いをすることもなく過ごせていて
十分幸せなんだけど…
なんというか、、、つまらない。
駐妻って、この世の天国なんじゃないの〜
なんて思ってたけど、そんなことない
なんでなんだろう…と考えてみた。
まず、私たちにはまだ子供がいない
(現在不妊治療中でもあります。この辺については追々)
私自身、11年とちょっと、会社員としてそれなりに一生懸命働いてきた
この辺りが起因しているかな、と思いました。
もし子供がすぐに出来ていたら、初めての妊娠/出産/育児で「つまらない」なんて
考える暇もなく日々を過ごしていただろうし。
だから、変な話だけど「不妊」で自分の人生を考え直す時間が持てて
良かったとも思ってる。
そして、「働く」ことの楽しさ。
それを知らなければ、毎日「こんなもんかな〜」と思いながら
なんとなくやり過ごせていただろうなと思う。
正直、会社に勤めていた頃は
少し体調を崩すほどに、心身をすり減らしながら働いていたけど
それでも、何かに貢献できていると実感できることって
やっぱり人生の張り合いになっていたのだよなぁと思う。
もちろん、家事も尊い労働なんだけど
なんと言うか、やって当たり前的な感じで張り合いにはならない…かな。
駐妻になれば「この世の天国」だと思っていたけど、
私にとっての天国は別にあるみたい(笑)。
そんなわけで、当ブログは「駐妻になる」という願望を叶えた主婦が
次なる人生の展開を模索するために綴るブログです。
みなさま、どうぞよろしくお願いします