循環器内科医の自分が最も遠くにいると思った終末期医療ですが、大学の師長さんにこんなことを言われてはっとしたことがあります。
”心不全で死ぬ人が沢山いるのに何で循環器の医者が終末期を見ることができないんですか!?”
最近になりようやくその機運は出てきましたが、私がレジデントとして働いていた時はそんな概念はなく最初はぽかんとしたことをおぼえています。
上智大学の先生でアルフォンスディーケン先生は死の哲学の先生です。
私が聞いて感動した講演会の内容とほぼ同じ内容の記事がありましたのでご紹介します。
http://www.alpha-chiba.com/tusin/tusin18.html
医学部に入る前の浪人時代にに母が教えてくれた講演会に行きました。
癌のホスピスの話をしていました。
ただ、人はがんだけで死ぬわけではないのでがん以外のホスピスはないのかと質問をしたことを覚えています。
そのときにそういうホスピスも必要だ、ぜひ作ってくださいねと言われたことを覚えています。
未だ心疾患のホスピスは作れていませんが、この人の話は私の終末期医療の考え方のバックボーンです。
相手のことを一生懸命考えたい時どのようにしたらいいのか、指し示してくれる一つの指標になります。
一生懸命相手のことを考えることはすごく素敵なことですよね。
それが愛かもしれません。
でもどうしていいかわからないと手詰まりになって苦しくなってしまいます。
そんな時、この人の考え方を知るとかなり楽になることがあります。
是非皆さんに知っていただきたいと思います。
”ALL YOU NEED IS LOVE"