ブルームーンの涙 | TONOオフィシャルブログ「TONOログ」Powered by Ameba

ブルームーンの涙

被爆70周年。


なーんかこの言葉の響きに違和感を感じてしまうのは

僕だけでしょうかね?


とにもかくにも、あれから70年が経過したわけであります。


51年であろうが、68年であろうが、70年であろうが、

そんなのぶっちゃけ関係なく全部同じ。


キリのよい数字だからといって、何か特別であるわけでもないのですよ。


願わくば、世界中が1日たりともこの日を忘れることなく

過ごしてくれたらいいなって思います。



日本だけに限らず、あれから世界が歩んできた道が

正しかったのか間違っていたのかは、遠い遠い未来に

歴史が語ってくれるのを待つしかありません。


今を生きている僕たちにとっての70年という歳月の長さは、

人ひとりの人生に匹敵する長さです。


ので、おそらく70年という歳月は70年『も』経ったと

表現して良いのではないかと思われます。


しかしながら残念なことに、人ひとりの人生に匹敵する

この長さでは、70年前の出来事に対する見解を世界で

統一することが難しいのが現状です。


立場が違えば、その主張も違うわけです。


仕方ないよね。


人類の歴史と比較すれば、70年という時間は

「もう70年」ではなく「まだ70年」なんすよね。


地動説と唱えたことによって有罪判決を受けたガリレオに、

ヨハネ・パウロ2世が裁判の誤りを認めて謝罪したのは、

ガリレオの死去から350年後。。。。。。


ひとつの歴史的事象に対する見解が世界共通となるには、

僕たちの常識では考えられないくらいの時間を要するわけです。



原爆投下という悲劇もおそらく同じなのでしょう。


その惨状に関しては、世界のどの国もが2度と

繰り返したくないという気持ちになるほどのもの

であったということは、おそらく共通認識なのでは

ないかと。


しかし投下の是非という点では、国によって

見解が分かれるものであります。



きっとね、日本の国内で戦争に賛成という意見なんて、

ほぼほぼ無いに等しいのではないかと思うのです。


少なくとも、誰もが戦争には反対のはずだと信じたいものですよね。


でもさ、それなのにさ、安保法制みたく、戦争をしないために

選択する手段というものは、日本国内であっても様々な意見が

あるのが現実。


選挙等々で僕なりの意見を主張する機会があれば、

その時点で自分が最善だと思う主張をするつもりでは

いますが、正直なところ、何が正しいかどうかなんて、

まったくわかりませんです。。。。


戦争は良くないってこと以外はね。。。




戦争を知らない僕にとっては、戦争も原爆も

過去の出来事でしかなかったりします。


昔そういうことがあったんだと。


でもまだ日本、そして世界中に、僕にとっては過去の

出来事である戦争を経験した方が生きています。


国内には被爆された方が生きています。


そのみなさんにとっては、ある意味現在進行形なんですよね。


まったく知らない過去のことと、経験したその後の人生とでは、

同じ時間を生きているのだけど、それはまったく別の時間

だったりするわけです。


立場が違う中でも共通の認識を得られるのが一番なのでしょうけど、

70年という長い時間も、人類の歴史としては短いんだなってことが、

目まぐるしく変化する日進月歩の現代においては、そのことも僕には

悲劇に思えてなりません。




僕も男子なんで、子供のころは友達ともよくケンカしました。


勝っただの負けただの、しょーもないことを繰り返していたように思います。


大人になって、ふと思うんですよね。


それでもまた仲良く遊んだのは、負けたほうが

勝ったほうを許してやる大人な対応が出来た

からなんじゃないかなーって。


負けたら悔しいっすよ。


子供ながらにめちゃめちゃ悔しかったもんです。


でも一番大事なのは、勝った奴が負けた奴に差し出す手ではなく、

その差し出された手を素直に受け入れることだったんじゃないかと。


強い者が弱い者を守ってやれるのはとってもステキな社会です。


負けた上に優しくなれなんて、言葉にすると

とんでもない話に聞こえたりもします。


でもやっぱ、負けて一番悔しいときに、差し出された手を

素直に握り返す勇気と寛容さが、子供のころを振り返ると、

それが人としての真価のような気がします。



僕らが生きてる『今』にも、いずれ歴史の審判が下る日がくるでしょう。


その日を自分自身で確認することは叶いませんが、

せめてそれぞれの『今』に悔いのない日々を。


平和を願って選択する道が、誤りでないことを心から願います。






そこにいたのがアナタだったのではないのです


アナタにそこにいてほしかったんです




との








P.S.


LIVE SCHEDULE

Brand new classic
8月21日 @Scarlet Vanilla
19時00分開場 19時30分開演 \2500(D別)

TONO(Vo)
荒幡亮平(Pf)




Twitter : @11a_TONO

instagram : https://instagram.com/11a_tono/