ネコバスに揺られて | TONOオフィシャルブログ「TONOログ」Powered by Ameba

ネコバスに揺られて

今夜はとっても涼しい東京です。


秋の到来を感じさせる風が少し肌寒いくらい。


窓をあけっぱなしにしちゃって、うっかり

風ひいちゃったなんてことのないようにね。


って言われても、


これを書いてる今、みんなはもうすっかり

寝ちゃってると思いますが。。。^^;




スタジオジブリの宮崎駿監督が、引退会見をしましたね。


ニュース等々でご覧になった方がたくさんいると思います。


僕はジブリ作品に馴染み深くはないのですが、

そんな僕でも、どのタイトルも聞き覚えがある

くらいです。


その世界観の虜になった人たちが世界中にいます。


世界の宮崎駿と称して過言ではない監督です。


現に会見場には、世界中からメディアが集まったそうですからね。


ファンの人たちからしてみれば、惜しいなんていう

言葉では消化出来ない大事件かもしれません。


ジブリファン、特に子供たちのことはとても大切にするという

宮崎監督のことですから、自身が引退するという事の重大さは

本人が一番認識しているのではと想像します。


その上での決断。


一度しかない人生ですから、次のステップへ

進むための区切りなのかもね。


世界広しといえども、引退会見を行える

アニメーターはそうそういないと思われますし、

しかもその会見が世界中から注目される

わけですから、本当にスゴイ人です。


世界に誇る日本人のひとりですよね。


先日、日米通算4000本安打を達成したイチロー選手同様、

何かを成し遂げた人の言葉には重みがあります。


今回の宮崎駿監督もしかり。


面白おかしく、冗談を交えながらの会見でしたが、

クリエイティブな世界とはどういうものかということを、

随所にずしーんと感じるものがありました。



僕と同じ感想を持ってる方がたくさんいると思うのですけど、

今回の会見で一番胸に刺さったのが、


『この世は生きるに値する』



監督は児童文学に影響を受けてアニメーションの世界に入ったそうで、

基本的に子供たちに「この世は生きるに値する」ということを伝えるのが、

全ての作品の根幹だそうです。


そしてこうもおっしゃっています。


自分のメッセージを込めようと思って映画って作れないんですよね。


って。




結局さ、


『生き様』 


なんですよ。



こう思って欲しいと思って何かを作ったって、

それはメッセージじゃないんですよね。


本当のメッセージは、その人自身。


そういうものがある人が作るから、


そういうものがある人が言うから、


人はそこに感動を覚え、心を揺さぶられるわけです。



こういう想いで作りました。


こういう気持ちで書きました。



伝わらないんじゃないかという不安が、


誤解されるかもしれないなっていう不安が、


そういう言葉を生み出すのかもしれません。



監督だったらこういうことはきっと言わないだろうな。


そんな勝手な想像を大切にしていこう。


ただの勝手な思い込みです。


言い訳をしそうになったら、まだまだ自分自身に

足りないのだという戒めになればそれでいいんです。



宮崎駿監督の言う


『限界ギリギリ』


死ぬまでにもしそれを垣間見ることが出来たら、

人生の通知表に、よくできましたのスタンプを

ひとつ押してやろう。




この世は生きるに値する


これを否定したい人もいることでしょう。


うまくいかないことだらけ。


ひとつ越えたらまた次の壁。


自分自身がこの世に存在している意義すら

見失いそうになるときだってあるものです。


でもね、たとえそれがどんなにマイナスであっても、

そういう気持ちが芽生えるということが、この世が

生きるに値するということなんじゃないかな。


あんまり良くないことではあるけれど、

僕らは何かや誰かと比べてしまいがち。


比べるから、残念な気持ちになったりもします。


僕はそれを全否定はしません。


比べることで、それがモチベーションになる

ことだってありますからね。


ただ、


目の前の壁を乗り越えられなかったとき、


乗り越えるのをあきらめたとき、


出来ない自分を責めるのと同時に、チャレンジした

自分を褒めてやってもいいんじゃない?


生きるに値する世界なのかどうかと疑問を抱いたら、

それは自分が身勝手に作り出したフィルターを通して

見てるからそう見えてるだけのこと。


そのフィルターの向こうには、

命を燃やすに値する今日がきっとある。


こうやって言いながら、僕だって半信半疑。


ほんとかよって思いながら、そうであって欲しいと願ってるだけ。




だから、




一緒に確かめにいこうよ。




TONO




PS.


LIVE SCHEDULE


Brand new classic

9月11日 @LIVEBAR 2531

19時開場 19時30分開演 \3000(D込)


10月11日 @渋谷BURROW

*詳細未定


10月24日 @LIVEBAR 2531

19時開場 19時30分開演 \3000(D込)


詳細はツイッターアカウント:@LIVEBAR2531にて。


ツイッターのアカウントをお持ちで無い方は、


LIVEBAR2531@gmail.com  へお問い合わせください。