1秒と涙
相変わらずのオリンピックネタですみませんが、
やはり本日もオリンピックなTONOログです。笑
フェンシング団体の試合、観ました???
もうね、映画かドラマのワンシーンとしか思えないような展開ですよ。
残り1秒で同点に追いついて、延長戦の末に劇的な勝利。
ウソみたいなホントの話を目の当たりにしました。笑
なんかさぁ、ぶっちゃけ現実的に残り時間が数秒とかになったら
「あ~あ。。。」って応援しながらも思っちゃわないかい?
でも1秒でも残り時間があるということは、まだそこに
勝つチャンスがあるんだということを思い知りました。
もちろんこんなこと、生きている間にそうそう巡り合える
ものでは無いということは重々承知。
そしてもしそんな機会に巡り合えたとしても、その先に
『勝利』の二文字が待っている確率となると、ほぼゼロに
近い数字かもしれません。
それでも『あきらめない』ということが、どれほど大きな力や
意味を持つのかということを教えてもらいました。
選手にしてみれば、4年もの月日を費やして待ちに待った
オリンピックの晴れ舞台でしょうから、試合終了のブザーが
鳴っても戦う姿勢は崩さないってくらいに、最後の最後まで
カケラもあきらめるなんていう選択肢は無いのだと思いますが、
そういう姿を見て、それってスポーツの試合だけじゃなくて、
僕たちが生きている上でも大事なことだよなぁって。
残り1秒にメダルが獲れるか獲れないかがかかっているなんていう、
とんでもないプレッシャーの中での1秒に比べたら、僕の1秒、いや、
僕の1日はあまりにもぬるすぎる。。。。。
とはいえ、そんな姿を見て一瞬で人が変われるなら、
もうちょっとマシな大人になってたと思われますし。笑
こういう気持ちをなるべく忘れないようにして
生きて行けるように、心がけることから始めてみます^^;
僕は下馬評を覆して彗星のように現れるチャンピオンよりも、
予想通りにチャンピオンが圧倒的な強さをみせつけて勝つ
というシチュエーションのほうが好きです。
もちろん、日の丸を背負って戦う日本代表選手を
応援しているときみたいに、時と場合によりますけどね。
まぁそういうこと、TONOログではちょいちょい書いてますけど^^;
日本の文化というか民族的には、どちらかというと
力の弱いものが強いものを倒すシナリオのほうを
好み勝ちなんですけど、僕はあまり好みではないっす。
そして、勝者が試合後に浮かべる笑顔がとても好きです。
きっと嫌いな人なんていないと思いますが。笑
でも今回のオリンピックはねぇ、なぜだか試合に負けて
涙する選手たちに心を惹かれています。
年を取ると涙もろくなるなんて言いますけど、
ひょっとしてそういうこと?笑
なんかさ、その悔し涙の向こう側に費やしてきた
我慢と努力の積み重ねを想像すると、勝手な
想像でしかないのに胸が痛くなります^^;
誤解を恐れず書かせていただきますが、
敗者の背中や涙にグッとくる自分は好きじゃないんです。
負けるにはそれ相応の理由があると僕は思っていますし、
部活に励んでいた頃には仲間にもそう言ってきました。
頑張ったんだから、負けても胸を張ろう。
そんなことは仲間に一度も言ったことがありません。
頑張ったけど、俺たちの頑張ったはやっぱりまだまだ
『頑張ったつもり』だった。あいつら(負けた相手)が
やってきた練習は、きっと俺たちの練習を上回ってる。
だから負けたんだ。
僕はいつもそんな風に考える、どちらかというと
嫌なチームメイトだったと思います。
だから、負けて涙を流している選手には
「泣くな!!!!」
って言いたくなる嫌な奴です。
とはいえ、僕だって試合に負けて泣いたこともありますが。。。^^;
ただ、負けて泣くのは嫌いってだけでね。
出来ればオリンピック日本代表選手にも、
負けて泣いてほしくはなかったりします。
それがさ、
なんか今回は違うのだよねぇ。
負けて涙を流している選手の姿を見て、
この選手、きっとまだまだ強くなるんだろうな。
なんて思ったりしてる自分がいるのです。
学生時代にもしこんな風に思えたなら、僕はきっと
嫌なチームメイトではなかったと思うのですが。笑
時すでに遅しです。。。。
人間なんて、毎日毎日考えてることや気分、
置かれている状況が変化するものでしょ。
たまたま今の自分の心境とかがそういうのに
敏感に反応してるだけだとは思うんですけどね。
でもなんか、とっても新鮮な気持ちを味わってます。
生きていく上で、
歌を唄う上で、
きっと少しくらいは何かが変わるような気がしています。
オリンピックっていう無料セミナーはやっぱり凄いぜ。笑
涙を流した数だけ、人は強くなれるなんて言ったりしますよね。
あくまでも僕の個人的な見解でしかありませんし、
今日書いたTONOログとは矛盾してしまうのですが、
その涙ってのは、負けて流す涙だと僕は思っていません。
勝利を手にするために、その過程で何度トライしても
うまくいかなかったり、越えられない壁に遭遇して流す
悔し涙のことだと僕は考えます。
だからやっぱり、負けて泣くことだけはするまいと思いながら、
これからも生きていきたいなと思ってたりします。
ただ最後にひとつだけ。
勝者の微笑みに匹敵するくらい、
頑張った敗者の涙は美しい。
その涙は、きっと誰かに勇気を与えてることだと思います。
そんな涙を見せてくれた敗者に惜しみない拍手を。
そして次は必ず、勝利の涙を。
との