弱き者 | TONOオフィシャルブログ「TONOログ」Powered by Ameba

弱き者

先日のこと、無性に牛丼が食べたくなって

牛丼屋さんに行きました。


女子はどうかわかりませんが、男子なら

この衝動をわかってもらえるはずです。笑


注文した牛丼が目の前に運ばれ、いざ食べようと


「いただきます。」


と言ったところ、隣の人にクスッと笑われました。。。


これ、笑われるとこなのか?


ひょっとして、恥ずかしいのか???


なんだか釈然としない牛丼となりましたが、

目的は達成したので良し^^;


どんな時でも「いただきます。」は言ったほうがいいと思うのですがねぇ。。。




では、本日のTONOログにまいりましょう。


『一票の格差』


こんな言葉を耳にしたことありませんか?


政治や社会に無頓着でも、なんとなーく聞いたことあるって人が

多いのではないかと思います。


去年は最高裁でも現在の格差は違憲状態にあるとの判決、

野田総理も衆議院の一票の格差の是正について、最優先だと

国会で述べられております。


ま、それくらいに現状の一票の格差は大問題であるということです。


で、


肝心の


一票の格差って何?


ってことなんですが、いつものごとくざっくりと説明しておきます。


ざっくりなんで、ちゃんと知りたい人はきとんと自分で調べましょう。


いつものごとく、TONOログでは一切の責任を負えませんので。笑



これを読んでるみなさんは、どこかしらの学校に

通っていた経験があると思います。


その学校で、運動会や体育祭、文化祭や学園祭

なんてのがあったでしょう?


別にそれじゃなくてもかまいません、とにかく、所属する

クラス単位で何かの出し物をする機会が一度や二度は

あったと思います。


たとえば、何かの曲に合わせてダンスを披露する

ことになったとしましょう。


どの曲でダンスをするか、クラスのみんなで話し合いますよね?


色々な曲の案が出そろったところで、決定するには

「多数決」という手法を取ることが一番多かったと思います。


簡単に言うと、一番みんなからの人気が

高かった曲になるということです。


ま、これが民主主義の基本。


より多数の意見で物事が決められ進行していくわけです。


ここで、アナタが所属するクラスには全部で

30人の生徒がいたとします。


ということは、アナタの意見は30人分の意見のうちのひとつ。


30分の1の重みというわけです。


しかし、隣のクラスを除いてみると、

そこには生徒が10人しかいません。


もしもアナタがそのクラスの一員だとすると、

アナタの意見は10人分のひとつ。


10分の1の重みってことになります。


クラスに10人しかいなければ、アナタの好きな曲に

決めるにはあと5人賛成してくれれば良いだけですが、

クラスに30人も人がいると、5人が賛成してくれても

まったく歯が立ちません。


30人のクラスでアナタの好きな曲に決定するためには、

15人の賛成が必要になるわけです。


これが、


一票の格差ってやつ。



日本全土となると100%の一致ってのは不可能に近いですけど、

基本的にはどの都道府県、市区町村に住んでいようと、それぞれが

投じる一票の重みは限りなく同じでなければ不公平ですよね。


意見が通りやすかったり通りにくかったりすることが、

国政においては大きな問題です。



これを踏まえて、ここで少し考えてください。


利害というのは、人によって千差万別です。


たとえばアナタの家の前に新しくバス停が出来ることになったとします。


バス停まで歩く時間が大幅に短縮されるため、

アナタは大賛成。


しかしながら、夜勤のお仕事をして朝方帰ってきて

寝るというお隣さんは、眠りにつくころに自分の家の前に

たくさんの人が集結するのはいまひとつな感じ。


こんな風に、アナタが便利だと思うことと他の誰かが

便利だと思うことは、お隣同士でも違うもの。


立場が違えば意見は180度違います。


さて、一票の格差が是正されたとしましょう。


国民ひとりひとりの一票の重みはみんな同じ。


多数決でも公平な結果が得られるようになりました。


ここでちょっと話はそれますが、だからと言って

少数意見はどうでもいいのかというと、そうではありません。


弱き者が切り捨てられることのないように、

政治というものは存在しなくてはならないと思います。


そこで、弱者というとみんなはどういう人を思い浮かべますか?


お年寄りや小さな子供たち、男性女性でいうと女性でしょうかね。


僕もそう思います。


お年寄りが安心して暮らせるようにとか、何か身体に

異変があれば、いつでも病院に行けるようにだとか、

誰でもそんな風に思うと思うんです。


しかし、


もう今はどんどん子供が少なくなっていっている時代。


一票の格差がまったく無い状態で選挙が行われ、

投票率が100%だと仮定します。

(有権者すべてが投票したということです)


そうすると実は、数の多いお年寄りの意見が大多数で、

これからの日本の未来を背負って立つ20代30代の若者の

意見は少数意見なのですよ。


精神的・体力的には充実している、本来は決して

弱者ではない若者たちが、選挙になると弱者だと

いう衝撃的な現実と僕らは対峙せねばならないのが

今の日本の現実なのです。


国民全員が優しく正直で思いやりのある人間ならいいのですが、


もしお年寄りのみなさんが、


「若者はまだこれから好きなことたくさん出来るんだから、

年寄りを優遇する政策にしなさい。」


ってことになったら、多数決の制度上そうしなくてはならないということです。


もちろんこれはめちゃめちゃ極端な仮定のお話で、

現実的にこんなことが起こるとは思ってませんよ^^;


なぜこんなことを書いたのかというと、TONOログを

読んでるみなさんはおそらく、お年寄りも若者世代の

ほうがはるかに多いと思われるので、


これを読んでるアナタは、


実は政治的にはマイノリティー(少数派)

なんだということをもっと自覚してほしいんです。


政治や社会のことに無頓着だと、どんどん置いて

行かれるかもしれないんです。


今はまだインターネットで選挙運動も出来ないのが日本の仕組み。


投票所に行くのが面倒なら、家でインターネットで

投票出来るようにしてほしいって声を上げなくてはです。


少なくともそれが実現するまでは投票所へ行ってほしいものですが。。。


日常生活において、お年寄りや小さな子供たちは

明らかに弱者です。


座席を譲ったり、交通量の多い道路では目を配ったり、

当然のように僕たちがそうしなくてはいけないと思います。


しかし、立場が違えば利害が違うのと同じで、

誰しもが常に弱者になってしまう可能性が

あるのも事実。


誰もがみんな、立場が弱い者への心遣いが出来る

ようにありたいものです。



若い世代であればあるほど、アナタの一票はとっても

重い一票だということ、ぜひ忘れないでください。




東京には間もなく梅雨がやってくるようです。


風邪などひかぬよう、祝日が1日も無い残念な6月を(笑)

一緒に乗り切りましょう^^


今日も最後まで読んでくれてありがとう。



TONO