北海道から帰って一週間が経った
山口宇部空港に立った瞬間の
あの空気の重たさは
いったいなんだったんだろう
何をするでもなく
食べて寝るを繰り返したこの一週間
もう暮も間近なのに
私はどうしたんだ・・・と問いかける
誰かの役に立つ事が
これだけ私の中で重要であったかと
今更ながら振り返る
一つ家の中に誰かが居る
そんな大事なことをお座成りにしてきた
この3年間
自由の裏には寂しさがあるが
気ままな一人暮らしを
悦としてきた
やっと
北に居た時の衣類など整理し始めた
その中に
小さい玉葱の袋が出てきた
標津の図書館で借りた
『ペコロス』 2冊
認知症を患ったお母様とのエピソードが綴られた漫画である
ペコロス、、とはと
娘がお土産に選んでくれたもの
小さい玉葱の事であった
主人公の息子さんの頭がペコロス似なのである
<暮に紛れペコロス眺め高む独り身>