3月20日は福岡市の市民防災の日

 

2005.3.20は西方沖地震が起こった日

 

もう12年の年月が経ちましたね

 

あの頃から福岡に住み続けている人さえも

 

あの時感じた衝撃をきっと忘れてしまってますよね…

 

恥ずかしながら私もその一人です

 

 

 

私はあの頃まだ独身で

 

とても怖かったけれど

 

だからといって

 

何かに備えるなんて行動はひとつも起こさなかった

 

 

 

あれから時が経ち

 

結婚し母となり

 

いのちより大切な存在がいるけれど

 

もしもへの備えなど0に等しかった

 

 

 

今では防災士として

 

啓発活動をやっていますが

 

私の防災へのスイッチが本格的に入ったの

 

熊本地震がきっかけですからね。。。

 

まだ1年も経っていないのです

 

人は自分事として物事を捉えた時に初めて変われますね

 

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 さて前置きが長くなりましたが

 

市民防災の日の講演会を聞きに行ってきました

 

講師はあの『釜石の奇跡』の立役者とも言われている

 

群馬大学大学院理工学府教授の片田敏孝氏

 

気になった言葉を書き留めましたので

 

ご自身の防災に役立てていただければとおもいます

 

 

 

■安全だと思っている人が防災なんてできるわけない

安全→つまり備える必要がないと思っているということだから

 

■ハザードマップを見て色が付いていないから良かった~では意味がない

所詮人間が想定しているレベルで相手は自然です軽く超えてくる

 

■地球温暖化の影響による豪雨災害が心配

一度に降る降水量の増加、台風の巨大化、高い緯度での台風発生

→過去データによる予想が不可能となるということ

 

■災害基本法は国都道府県市町村には民を守る責務があるとしているが

何かあったとき「行政のせいだ...」と言ってあなたは死ぬのですか?

 

■気象庁も行政も命を守るため出来得る限りのことはしている

しかし、避難勧告1本で全住民に適切な対応行動は誘導できない

あなたにとって最適な行動はあなたにしかわからない

 

■釜石の奇跡

子どもであっても1人の人として自分の事として命に向かい合ったということ

自分で命を守る行動を起こしたということ

 

■3.11前の防災教育

脅しの防災教育→外圧的に形成される危機意識は長続きしない。ふるさとが嫌になる。

知識の防災教育→災害イメージの固定化を招き想定に囚われる→主体的な姿勢があって初めて有効となるもの

 

■姿勢の防災教育

「ぼく逃げるもん!」という内発的な行動意向の醸成をめざす

その地に住まうお作法の教育→ふるさと(この町)に住むにあたって一番大切な事は好きで誇らしく思う事、未来永劫この地に住まうためにする作法がある

自然の恵みを享受するというのは自然の災いに近づくということ

 

■家族・地域の絆

親(大人)は子の命が大切だから助けに戻ってしまう、君たちは自分で逃げるんだそれが親の命を守ることになる

必ず迎えに行く!だからその時を生きぬいて!自分の命を守って!という約束

わが子は逃げられる子だと信じる事←ここに繋がる取り組みが活きた防災

 

■防災ってハードだけじゃない

もちろんハードも大切だけどもっと大切なものがある

生き抜くという心構え

主体性が要。自分で考える。自分で行動する。

人として逃げられない事がある、人だから逃げられない事がある
→自分の命を守るということ=大切な人の命を守るということ

 

■環境(地域)が大切

大きな地震は繰り返し起こっている(約100年周期)のに、3世代時を隔てると語り継げない→教訓が活かされない→子どもの命を奪うのは大人

教室座学だけでなく、育む環境が大切

命を守る事を家庭や地域ぐるみで伝え、生き抜くという心を育む

 

 

 

釜石の奇跡の立役者とも言われる先生ですら

 

発災後、釜石の地に立った時

 

自分にやれることを本当にすべてやれたのか?と

 

自責の念にかられたそうです

 

 

 





いつか必ず来るその日

 

あなたは今から何をしますか








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防災講座って参加者のほとんどが

おじさんやおじいちゃん

いつもアウェイ感半端ないのです




もしもの時

小さなわが子を守るのは誰でしょうね?

それはきっと

地域のおじさんやおじいちゃんではないはずです




もしもの時に生き抜けるお母さん

そして

もしもの時を生き抜ける子どもを

1人でも増やしたいと

改めて

強く決意する1日となりました