絶叫

著者:葉真中顕

出版社 ‎光文社 (2017/3/9)

発売日 ‎2017/3/9

言語 ‎ 日本語

文庫 ‎616ページ

本の概要

期待の大型新人が紡ぐ、ひとりの女の壮絶な物語。

平凡な女、鈴木陽子が死んだ。誰にも知られずに何カ月も経って……。

猫に喰われた死体となって見つかった女は、どんな人生を辿ってきたのだろうか?

社会から棄てられた女が、凶悪な犯罪に手を染め堕ちていく生き地獄、魂の叫びを描く!

多くのブロガーさまの記事に惹かれて図書館本。

初めましての作家さん。

私が借りられたのは文庫本でした。

鈴木陽子ｽｽﾞｷﾖｳｺの壮絶な生き方が怖すぎた。

陽子はいつも人を観察していた。自分で抑えられないほどの感情はなく、いたって冷静に状況を捉えていたと感じる。

なのに、なぜその道へいくの？？

間違いだと思ったら戻れるチャンスがあったと思ってしまう。

陽子は決して平凡ではないのだ。

狂気の悪魔だったのだと思う。

母親に嫌われていたと思いながら育った家庭環境は辛かったと思うが、それが殺人に繋がるとは思わない。

罪の意識など皆無のような神代ｺｳｼﾞﾛと、悪夢のような出会い方をしたのは、同じ狂気の悪魔の引き寄せのようだ。

狂気の世界にどっぷりと浸かってしまうと狂気が普通になっていくのだろうか？

いや、違うと思う。

陽子は、用意周到に計画を立てて人殺しをする神代から知識を得て、自分の思い通りにするために人殺しをする。

こんな恐ろし人が世の中にいるのかと、読み終えてグッタリした。

そして、アマプラでドラマを観た。

ラストが、えぇぇー！ってなった。

ドラマだから陽子の苦悩を描いたのか？

人として救われる部分をラストにしたのか？

原作の中に、陽子の苦悩が描かれていたのに、私が読み込めなかったのか？

どっちなの？？

って、どなたかにお尋ねしたい気持ちです。

絶叫@葉真中顕 読書後アマプラでドラマ観ちゃいました。

絶叫@葉真中顕読書後アマプラでドラマ観ちゃいました。