不妊治療を始める前は42歳までは
不妊治療をできる範囲で続けようと
自分の中で不妊治療を終えるゴールみたいな
ものをぼんやりと描いていた
実際は予定よりも1年早く不妊治療を
終えるなんて・・・
終 え ら れ る なんて
思ってもいなかった
何事もゴールが見えないまま突き進むのは
しんどいし、期待が絶望に変わる事が
何回も続くと心の一部にヘドロの様に
ドス黒い何かが少しずつ蓄積されていくのを
感じる様になった
きっとそれは嫉妬だったり妬みだったり
なんで自分だけがという自己憐憫のような
気持ちや、結果が出ない焦りや
自分に対する怒りだったり
色々な感情が渦を巻いて
少しずつ大きくなっていった
なんだか色んな事がしんどくなり
仕事している日より仕事していない日が
圧倒的に多くなり、家でグダグダする事に
最初は焦りも感じていたが
そのうち焦りも感じなくなり
引きこもりが出来上がった
自分の中で頑張るハードルが
どんどん下がっていったし
頑張れなくなっていったのだ
引きこもりでも常に気は張っていて
体は休んでいても心は一寸たりとも
休んでいない状態が続き、慢性の腰痛
肩こりで疲れやすいし
毎日体がだるかったな〜
そんな引きこもり生活中に
ひょんな事から里親を考えている人との
出会いがあり、色々話すうちに養子縁組
という制度に興味を持ち初め
私の熱量は不妊治療から養子縁組に
一気にシフトしていった
不妊治療で自分を見失っていた私には
未来が保証されてない不妊治療を続けるより
血の繋がりは無いが子供を育てる事ができる
養子縁組という選択肢の方が
明るい未来が待っているに違いないと感じ
荒んでいた私の心に養子縁組は１筋の
希望の光の様に映ったのだった
ただ、
この時は不妊治療を辞める選択をした事が
思った以上に自分の心にストレスが
かかっていた事に気が付かなかったし
不妊治療を振り返る事もしなかった
とにかく今までと何か違う事に
挑戦したいという突っ走った気持ちが
思考を停止させ、焦っていた
↑当時は焦っているという感覚も全くなかった
不妊治療を辞めるという答えを出しつつも
自分の気持ちに
しっかり向き合わなかった事が
自分自身を後々苦しめる事になるのだった