地の底と雲の上の間

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地の底と雲の上を彷徨った時に投稿します。

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 民進党の山尾議員の不倫記事が週刊誌に掲載されて大騒ぎになっている。「議員辞職か」などの憶測が飛びかった末に、議員が民進党へ離党届を提出した。その記者会見では、不倫疑惑に対して、「男女の関係はない」と話したにも拘らず、「本当にそうなら、離党しなくてもいいのでは」という市民の声を取り上げたりして、マスコミは依然、この問題を深く追及していく構えを示している。

 一方で、今井議員、豊田議員の問題はマスコミ的にはすっかり過去の話になってしまった。今井議員も豊田議員も病院に逃げ込むなどしているが、いまだに議員辞職はしていない。彼女らにはマスコミの「議員辞職すべき」という言葉は届かなかった。今頃、自民党の重鎮議員は、今井議員や豊田議員に対して、「山尾議員を辞職させるためにも、まずはお前が議員辞職する必要がある」と説得をしているのだろうか。

 ここで、山尾議員の立場になって考えてみる。

 まず、本当に不倫などしていなかったとすれば、議員辞職という選択肢は考えられない。しかし、民進党に対しては、今回の報道に対して自分をまったく守ってくれないばかりか、幹事長内定の後に、党内に反対意見が沸き起こった。結局、自分は民進党にとって、看板として使える時は使い、こうした騒動が起きれば早々に切り離される、そんな存在であり、そんな政党である。民進党の公認があって議員となり、また国会質問など活躍の場も与えられた。そのことに恩義は感じるものの、今となっては、こんな政党にいつまでも義理を尽くす必要もない。ついては、離党しよう。となるのは至極当然の判断であり、離党届とは要するに、山尾議員から民進党への三行半、離縁状ではないのか。

 一方、不倫が事実であったとすれば、どうだろう。その場合には、民進党に迷惑をかけたのは事実だから、その責任をとって離党するというのは当然の選択だ。

 しかし、「不倫をしたら議員辞職すべき」というのは、特定の倫理観を押し付けているだけで、必然性はない。むしろ、「不倫をする人間」の弱さを引き受けた上で、議員活動を継続してもらった方が、不倫をしてしまった多くの弱い国民の代表として意味があるのかもしれない。不倫をした議員として、残りの任期を全うすればいい。ましてや、「離党をするなら議員辞職しろ」というのは全く筋の通らない話で、ただ辞めてほしいという思いだけが先走っている。

 しかし私としては、不倫はなかったと信じたい。そこで山尾議員にはぜひ週刊文春を名誉棄損等で訴えてもらいたい。不倫相手と言われた倉持弁護士も「必要なら法的な対処」という趣旨のことを言っている。ぜひそうした対応を期待したい。今回の不倫報道はタイミングといい、内容といい、ものすごく不自然な感じがしてならない。いったい誰が仕掛けたことなのだろうか。