この前の日曜日、長女の結婚式があった。
入籍自体は既に済ませており一緒に生活していたのだが、コロナ禍で結婚式は出来ておらず、ようやく式を行う運びとなった。
私が結婚したのは遠い昔の事になるし、同級生や同僚もその時期を既に越しており、部下が結婚するというタイミングもなかったので、最後に出席した結婚式は20年くらい前に成るんではなかろうか。
そんな状況なので、初体験に近いものがあった。w
日取りが決まったら、衣装等の詳細を決めていくわけだが、自分達の時はと思い出してみると、親は略礼服だったように思う。
娘たちもキリシタンではないが、教会式の結婚式ということで、モーニングを着るのがデフォらしい。
私は自覚しているのだが、自分が興味のないことについては全く無関心、知ろうとしない傾向がある。
だから冠婚葬祭等のしきたりや慣例等もほとんど知らない。
ただモーニングってのは正装であるというくらいは知っている。
このあと次女の結婚式の予定もあるが、今のところ勲章を授章される予定もなく、モーニングって持っていてもムヨウノ長物となるだけなのでレンタルというのは選択肢となるわけだが、高い。
しかし、買うという選択肢はないのでレンタルしたのだが、9月というのにごっつい生地のものであった。
またウィングカラーのシャツやサスペンダー等は販売備品で買い取りだったのだが、原価が大体分かる私にはボッタクリやんけというような価格設定であった。
まあ、そんなことはいいとして、
式や披露宴はつつがなく執り行われ、晴れて夫婦として旅立った。
これまで、娘が生まれてからの思い出が一気によみがえってきた。
丁度、娘が小さい頃は仕事も土日祝祭日が休みのポジションにいたので、日曜日や休みの時はいろんなところへ行った。
ワンコとドッグランや実家への里帰りなどビデオに残っているものも多数。
しかし、成長するにつれ反抗期、親父嫌いモードの時期もあった。
大学の進学も意中の大学に行けず、学部移転等の環境変化もあり中退し情報系の専門学校に行ったのだが、心の弱さを常に心配していた。
専門学校を卒業してSEとして就職し、都会で独り暮らしを始めたわけだが、その仕事関係で知り合ったようだ。
本当によかった。
このまま独りで抱えたままいると、壊れてしまうのではないかと心配していたのだが、善き人生の伴侶に出会う事が出来て本当によかった。
夫となった人の経歴は、ここでは詳しく書かないが、昨年初めてリアルで顔を会わせた時に感じた事は、自分に自信を持っているなあという印象だった。
その自信が単に自意識過剰なら鼻につくだけだが、そのための努力や具体的な準備に感心した記憶がある。
仕事のスタンスが、完全に就社ではなく就職なのだ。
今は世界的な大手企業に就職しているものの、自分のスキルやポジションを高められるのなら、いつでも転職しますよ。ってスタンス。
これは私が、30代、40代に常に心の中に思ってきたことだ。
しかし、今は定年間近でそういう冒険を出来ない自分がいる。
30代の仕事の中では、PMや交渉術を身につけ、40代では労務管理、人材採用の知識、スキルを身につけてきたのだが、ジブンヲ高く評価してくれる企業への転職とか独立という選択肢には一歩踏み出せずにいた。
私自身自覚はしているが、
石橋を叩いても渡らないというところが、最大の短所だと思う。
以前ある上司にそれだけきちんと事業計画出来て検証出来るなら、お前独立としたら絶対やっていけるやろと言われた事があるが、今の自分を壊したくない。殻を破れない自分がいた。
もしかしたら、失敗するかもしれない。
けど、私のように後で後悔してほしくない。
もし失敗しても伴侶が助けてくれるという安心感があれば、大胆にチャレンジできるかもしれない。
そんなこんな感じで、色んな想いが入り交じった中で、無事結婚式を終えました。
はああ疲れた。が、正直な感想。