ヤフーニュースで家電量販店のコジマの太陽ロゴの看板の店があと1店舗になったというニュースを見て、そういやベスト電器とかいう家電量販店もあったなあと思い出した。
以前にも書いた事があるかもしれないが、業界トップだった企業が実質なくなり競合であった他社に飲み込まれるという事態に陥ったのか?
色々と耳に入ってきていた情報からこの会社あかんやろなと思っていた。
ベスト電器だが社員教育がさっぱり。技術技能とかの教育ではなく躾やモラルのところだ。
ここのアカンエピソードは、コンサルタントをしている知人がここの本社に訪問した時の事だが、オフィスの入口の受付のところに着いたが誰も対応してくれない。気付いているのに挨拶はおろかしばらく放置されたらしい。それですみませんと声をかけると面倒くさそうに対応されたらしい。
またこの知人とは別業界の知人が、これと全く同じ事をされたという話を聞いた事がある。
この事からなんらかの事情で先のような対応になったのではなく、常にそういう対応がこの会社のデフォであった事がうかがえる。
対してダイソーは来客を迎える際に、会社のエントランスの道の両脇に歓迎のノボリが立てられていて驚いたというエピソードを聞いた事がある。
次にダイエーだが、ここも業界トップを走っていた時色んな面で酷かった。
典型的な優越的地位の濫用だ。
建築や備品、商品などの仕入れ発注でそれぞれバイヤーや担当者がいるのだが、こいつら虎の威を借る狐だ。
要求を断ると切るぞと脅す。だから取引先の担当者は涙ながらに飲まざるを得ない。
そういう事が当たり前になってきて、その度合いがエスカレートしていた。
私も昔商品の仕入れを担当していた時に、色んな企業から悪評を聞いていた。
ある担当者は、この時期商談に行くの嫌なんですよ。と言うのだが、理由は天候などから商品の売れ行きが芳しくない時は、次の仕入れの商談ではなく今の在庫をどうするかというところから始まるそうだ。
席に着くとすぐに赤伝を机の上に置かれる。
赤伝というのは返品伝票の事だ。実際に商品を返すのが普通の赤伝の使い方だが、値引きという処理をするのにも使われる。
今でも値引きという商習慣はあるが、公取委からの強い指導で商談時に予め合意したものに対してそれらができるというように改められている。
それがその当時は事後でそういうことを要求するのが普通であった。
しかし、大半の会社は担当者や相手会社の状況を踏まえ両社合意できるところで商談によって値引きを引き出していた。
それがダイエーの場合は商談ではなく一方的に赤伝を置かれるだけ。
そこで当たり前のように今月これ処理しといてくれよ。断るという選択肢がないような言い方で渡されたそうだ。
それも金額が数万円とかじゃなく数百万の単位だ。当然担当者の権限をはるかに超えていているので会社に持ち帰って上司に決裁をもらうというような流れが何年も続いていた。
そういう事が続くと仕入れの規模は大きいから、生産のマスメリットを活かす為にダイエーとの取引を重要視していた企業が値引き等を処理した後の対ダイエーの最終損益が完全に赤字になる事が続いていて、その酷さが増してきていたのでダイエーとの取引を縮小しようとする動きが各社で見られた。
売上だけ大きくても毎年大損しているので距離を取りながらダイエーの構成比を下げていきいという意向の会社ばかりであった。
これに対してイトーヨーカドーは完全買取商売みたいな事を宣言してはいたが、事実は・・・
この当時しまむらの評判がすこぶるよかった。
実際に完全買取だったし他社より高い仕入れ値の事も多々あったようだ。
しまむらは値入れ率設定が30%、他の量販店などは40〜50%なので、店頭売価2900円の商品だと原価はしまむらは2030円、量販店は1450〜1740円となり、しまむらの方が高く仕入れてくれるというわけだ。全ての商品ではないが
それと残り全量買取、いわゆるオールという奴で残り全部買取するから安くしてというやり方で原価を低減させるという手法もよくとっていた。
へんぴや値引きが絶対ないからギリギリの原価を出せる。
今は違う仕入れ手法になってきてはいるが、成長した要因は綺麗な商売のやり方にあったのh間違いない。
ベスト電器、ダイエーともに、
社員が自分が偉いわけでもないのに、勘違いして驕り偉ぶった結果が会社を潰したのだと確信する。
まあこうならないようにという反面教師としていかなければならない。