卒業式が行われた。
式の間、いろいろな思いが頭の中を駆け巡った。
子どもたちの様子を見ながら、いろいろ考えた。
立派に堂々とした姿を見せてくれる子どもたちを見ながら
暖かい気持ちン、ほっとした気持ち、うれしい気持ちでいっぱいになった。
でも、心の奥底で、
何か心が冷めていく気持ちを感じた。
迷い続けた2年間。
申し訳ないという気持ち。
反省と後悔。
式の後、元気に楽しそうに巣立っていく子どもたちを見て、
複雑な気持ちになった。
自分で整理がつかない気持ち。
うまく言葉で表すことができない。
そんな私のもとに、言葉をかけに来てくれるおうちの人たち。
「先生の顔見たら泣くねん。だから、見んようにしてたんやで。」
「先生、ありがとう。来年もここにおるやんな。次は弟がおるし・・。」
「先生、ありがとう。お姉の時から長かったな~。」
「先生、写真撮ろう。」
そう言ってくれる子どもたちやおうちの人たち。
こんな思いにさせてもらってありがたいのに、
私の気持ちはずっと複雑だった。
卒業させた後ってどんな気持ちになったんだっけ?
もっと晴れ晴れとした気持ちじゃなかったっけ?
もっとすがすがしい気持ちじゃなかったっけ?
もっとやれやれって気持ちじゃなかったっけ?
式後、先生たちの前でお礼の言葉を伝えた時、
思わず私の今の正直な気持ちを伝えてしまった。
2年間、迷いながらもここまでこれたことのお礼を言いたかったから。
自分の今の思いを伝えることで、
気持ちを切り替えて前を向きたかったから。
でも、伝えるべきだったのかどうか・・
一晩だった今も、わからない。
複雑な思いのまま。
でも、この気持ちを見ないように、ごまかして逃げたら
次に進めない。
今の私の気持ちとしてしっかりと受け止め、
次の私のやるべきことが決まるまでの間に
気持ちを切り替え、前を向きたい。
ここで一区切り。
次へ進もう。