珍しく、妻が、映画を観たいというので、昨日のお昼過ぎの落ち着いた時間、店を閉めて、午後3時上映の「この世界の片隅に」を、観ました。

 

 

戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女すずが、戦禍の激しくなる中で、懸命に、生きていこうとする姿を、描いた作品。

 

得意な絵を、時に描きながら、配給での限られた食材を、創意工夫を凝らしながら、お料理をして、毎日の食卓を繋いでいく、当時の日常を描いた、すずの姿や家族それぞれの生きざま。

 

そして、忠実に再現された、当時の風景は、時に穏やかで、時に痛々しい有り様など、その穏やかなシーンでは、まるで、妻と2人で、当時の呉を旅行している心持ち、そんな錯覚をするような景色の精巧さでした。

 

今作に、これ以上、多くの言葉を費やすのは野暮ですので、妻が、「子供たちや母にも見せてあげたい」と、鑑賞後、言っていた言葉に尽きると思いました。