池井戸潤さんのデビュー作にして、第44回江戸川乱歩賞受賞作「果つる底なき」を、読みました。





半沢直樹から、今OAされている、花咲舞やルーズベルトなどドラマ化されている池井戸さんの作品は、「下町ロケット」に続き、2作品目ですが、百田尚樹さんの作品同様、とても読みやすく、ぐいぐい引き込まれる展開に、心地よさを感じます。


http://ameblo.jp/tonkatumarutoshi/day-20140416.html


http://ameblo.jp/tonkatumarutoshi/day-20130820.html


http://ameblo.jp/tonkatumarutoshi/day-20130828.html


http://ameblo.jp/tonkatumarutoshi/day-20140101.html


http://ameblo.jp/tonkatumarutoshi/day-20140116.html


今作は、三菱銀行で法人向け融資を担当していたという経歴の池井戸さんだからこそ書けた、子どもの頃から乱歩賞をとって、推理作家になるのが夢だったそうですが、そのご本人の夢でもある、推理小説のサブジャンル、銀行ミステリーの最初の作品。


複数の殺人事件から、銀行内部の不正行為を暴くストーリー、解説の郷原さんによると、作品の題名は、邪悪と正義が果つる底なき魂の深淵で対峙するところに、この作品の小説としての奥ゆきの深さがあると指摘していますが、僕も同感です。


謎が謎を呼び、その謎に敢然と立ち向かって行く主人公、それを周りで支える人々、そして、最後に爽快な結末、池井戸作品の原点を、読み終わり、確認した気持ちになりました。