今年初夏から、Gilman's Bazaar(機利文新街)では、時間を決めて徐々に古い煉瓦を外して、新しい煉瓦に変える作業をしていました。

煉瓦畳は、車両の往来が少ない通りに適していますね。見た目が綺麗なのは、石畳や煉瓦畳の道です。

けれど毎日、大型トラックの往来が激しい通りだとアスファルトかもしれないです。
天然アスファルト自体は古代エジプトミイラの防腐剤として使用されていました。バベルの塔の建設時には接着剤として利用していたという文献を読んだこともあり案外、長い間、利用されていた素材です。

Gilman's Bazaarという狭い通りは、昔ながらのお粥屋さん、香港人がよく使う定食屋「楽香園」、ラクサをだすKing Laksaなど、飲食を扱うお店が主流です。
だから、食べ物の汁や食べかすが煉瓦に染み込んで、全体的に薄汚い色合いになっていました。

オフィスが多い地区で、平日のランチタイムは土日より、混雑しています。それで、全部古い煉瓦をはがし、新しいのと変える作業を一気にできなかったのだろうと思います。


画像では見えませんが、煉瓦を真っ直ぐに並べるため、右側の2段重ねた煉瓦のうち、下にある赤茶色煉瓦には細い糸が巻かれており、見えていない左側にある煉瓦に巻き付け、直線に煉瓦を並べるようになっていました。




↑↑Green Islandブランドは、香港のセメント製造会社です。
毎年、250万トンのセメントを生産しています。


上の画像は煉瓦の入れ替えが、既に数日前に終了した部分です。
夫がたまにお昼行く、定食屋"To Good(陶館)"が右手に見えます。
英語の店名が謎です。笑

このTo Goodでは香港風の洋食が食べられるのですが日本の洋食とは大分違う味です。
ここは美味しさより、量が多いから、若い人、運送や建築現場で働く力仕事をする人がテイクアウトを待つ姿を見かけます。

下の画像2つは、同じ通りの既に煉瓦の張り替えが終了した場所です。

現在、オランダなどからは労働者の腰痛を軽減するため、煉瓦を大型の機械で素早く敷き詰められるものができています。
香港もそのうちそんな賢い機械が導入されるのかもしれないです。





↑↑以前も画像をあげた楽香園ですが新しい煉瓦畳に変わって、お店は少し古くてなっても、なんとなく綺麗に見えます。
楽香園が2009年、テナント料高騰で、Wellington StreetとD'Aguilar Streetの角付近にあった店を閉業。あの頃は、店内に、香港人が好きなボックス席もあったはず。
新しい場所へ8年ほど前に移転してからは、丸テーブルと長いテーブルしかありません。狭い店内だから仕方がないです。

私達が香港駅に近いFour Seasons Placeから引っ越して上環(Sheung Wan)へ来た時期と似ているため、親近感を抱く店の一つです。

道路や歩道というのは、毎日利用するから普段、当たり前に存在します。
労働者や管理をする人たちのお蔭で、普通に歩けるのだなと感じる毎日です。感謝しています!


最後に以前から、何度も書いているように、煉瓦と煉瓦の間にヒールが入り込みやすいから、香港で歩くなら細いヒールは非常に危険です。
それでも毎年、何人かの観光客が、事前に何回注意してもヒールを履いて、転んで怪我なんてことがあります。(涙)