TOB(株式公開買い付け)とは?初心者にもわかりやすく解説! | 社会人大学生の日常。

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TOBとは?初心者にもわかりやすく解説!

 

資産運用を始めると、いろいろな専門用語に出会います。その中でも「TOB」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。今回は、TOBについて初心者の方にもわかりやすく解説します。

 

 

 

 

 

 

TOBとは?

 

TOB(Takeover Bid)は、日本語で「公開買付け」と呼ばれます。これは、企業が他の企業の株式を市場外で買い付けることを指します。通常、特定の企業の株式を大量に取得する場合に用いられ、買収や経営権の取得を目的としています。

 

 

TOBの仕組み

 

TOBは以下のようなプロセスで行われます。

 

 1. 買付けの公表

TOBを実施する企業(買付者)が、株式を取得したい企業(対象企業)の株主に対して、買付け価格と期間を公表します。

 

 2. 応募期間

公表された期間中に、対象企業の株主は自分の株式を買付者に売るかどうかを判断します。

 

 3. 買付けの完了

買付者が必要な株式数を取得した場合、TOBは成功となり、買付者はその企業の経営権を取得します。

 

 

友好的TOBとは?

 

TOBには、企業間の関係性によって「友好的TOB」と「敵対的TOB」の2種類があります。ここでは友好的TOBについて説明します。

 

友好的TOBは、買付者と対象企業の経営陣が協力し合い、双方の合意の下で行われるTOBです。以下が友好的TOBの特徴です。

 

 協力関係

買付者と対象企業の経営陣が協力し、円滑な買収が進められます。

 

 相互利益

両社が合併や統合によって得られる利益を共有し、シナジー効果を期待します。

 

 株主の支持

対象企業の経営陣がTOBを支持するため、株主も賛同しやすくなります。

 

 

敵対的TOBとは?

 

一方、敵対的TOBは、対象企業の経営陣の同意を得ずに行われるTOBです。買付者が対象企業を強制的に買収しようとする場合に使われます。以下が敵対的TOBの特徴です。

 

 抵抗

対象企業の経営陣が買収に反対し、抵抗することが多いです。

 

 防衛策

対象企業は防衛策を講じて、買収を阻止しようとすることがあります(例:ポイズンピル、ホワイトナイト)。

 

 株主の選択

株主は、経営陣の意向に反して株式を売却するかどうかを判断する必要があります。

 

 

TOBの目的

 

TOBは、以下のような目的で行われます。

 

 経営権の取得

買付者は対象企業の経営権を取得するためにTOBを実施します。

 

 企業再編

買付者は対象企業を買収して統合し、企業再編を行うことがあります。

 

 株主価値の向上

買付者は対象企業の価値を高めるために経営改善を図ることがあります。

 

 

TOBのメリットとデメリット

 

 メリット

- 株主は公開市場で売却するよりも高い価格で株式を売却できることが多いです。

- 買付者は大量の株式を一度に取得できるため、効率的に経営権を取得できます。

 

 デメリット

- 株主が売却を拒否する場合、買付者は必要な株式数を取得できないことがあります。

- TOBが失敗した場合、買付者の企業価値が下がるリスクがあります。

 

 

まとめ

 

TOBは、企業が他の企業の株式を大量に取得するための方法です。経営権の取得や企業再編などを目的に行われ、株主や買付者にとってさまざまなメリットとデメリットがあります。友好的TOBは、買付者と対象企業の経営陣が協力して行われるため、円滑な買収が期待されます。

一方、敵対的TOBは経営陣の同意を得ずに行われるため、抵抗や防衛策が発生することがあります。資産運用をする上で、こうした仕組みを理解しておくことは重要です。

これからも、さまざまな資産運用の知識を深めていきましょう!