最強の活きエサ「イトメ」 | ワイルド☆スターズ10-2ブログ

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アクアリウム業界で生きている男。お得意の生き物や植物を紹介しながら、毎週恒例の旅路も紹介!人生は生物とのワイルドライフ。

は安くて上質な活きエサであった通称イトメこと「イトミミズ」も、今では海外からの輸入物が流通されるようになり、日本国内で採集される国産のイトメの価格が高騰しており、30年ほど前に比べれば5倍のキロ単価となってしまっているため、国産の活きエサとしては高価な物になってしまった。




輸入されて来るイトミミズも、安定した流通が見込まれないため、販売しているアクアリウムショップも不安定な入荷で販売しているけど、古くから国産のイトメを与えて来た人達には、やはり外産よりも活きの良い国産物にこだわって与えている愛魚家も多い。








地元葛飾で古くから釣り人に知られ人気のある「釣具のナオエ」では、釣具店にも関わらず国産のイトミミズを扱っており、俺っちが小学生の時代から釣具でお世話になりながら、自慢のイトミミズを買って飼育していた日本産淡水魚や熱帯魚に与えていた。



今でも、うちの代表の温室内で繁殖している多くの生き物たちに与えるイトミミズは、この馴染みの店で分けて頂いている状態抜群の国産イトミミズを与えて育て上げている。








これが貴重な国産のイトミミズ







もっちもちの触り心地!








栄養満点で育ちも良い!








こちらは大手観賞魚問屋が輸入している外国産のイトミミズだけど、年々輸入量も制限されてしまっており、1キロ単価も高騰しているので、現在では贅沢な活きエサとなっている。








千葉県某所にある水田地帯のイトミミズの生息環境を見ても、真夏の季節には泥上が真っ赤になるほど生息は確認出来るものの、この泥の中からイトミミズを大量に集めるという作業は、かなり大変な作業となる。



昔の思い出として残っているイトミミズの採取体験は、専門の採取業者さん(※現在は引退されている)との夜間採取に同行した時に、地獄のような思いで100キロの塊を集めた経験があるけど、一晩で挫折した思い出があり、夜中の過酷な環境で死にそうになりながら、採取方法を教えてもらった事も、今ではある意味貴重な経験談となる。








現在多くの人工飼料も成分レベルが上がったとは言え、やはり活きエサの代表格であるイトミミズに勝る物はなく、あらゆる観賞魚たちの栄養の源となるイトミミズは、観賞魚業界ではなくてはならない活きエサなので、無くならないで欲しいと願っている。