2011年9月公開

★あらすじ

東京郊外の新興住宅地に暮らす橋本家の妻・路子(南果歩)は、ごく普通の幸せを手にしたと信じていた。

しかし失業の危機にある夫(田口トモロヲ)とは会話もなくなり、就職浪人の息子(郭智博)ともすれ違っていく。

家族と食卓を囲むことがなくなっても、孤独に毎日食事を作る路子は次第にバランスを失っていき……。


★他キャスト

村上淳、筒井真理子、森下能幸



南果歩さん演じる専業主婦が日に日に壊れていく様子と…

家族のギスギスした感じ?分かりやすく喧嘩するとか衝突するというよりは、

静かに、静かに、すれ違って、病んでいく…


その関係性だったり、表情だったりが、妙にリアルでした💦

決定的ななにかがあって病んでしまうわけじゃなくて。

少しずーつ、なんだよね…。積み重なってね。



とはいえ、なんだけど…


「炎上」とか、「愚か者の身分」とか「ナイトフラワー」とか、見てるし…

これらに出てくるような、闇バイト、薬物売買、戸籍売買、売春、貧困、ガス止められたり、住む家もないとか…


そうゆう、いわゆる「ド底辺」?

と、言われる世界を、作品でだけど、見てきてるし…


それらに比べるとさ、路子の家って恵まれてるほうで。いい暮らししてるほう。マイホーム住んでるし。裕福そう。

夫ともあまり会話がなかったりすれ違い気味ではあるものの、少なくともモラハラとかDVとか浮気はしないし💦

仕事うまくいってなくて夫もストレスは抱えてそうなんだけど、それを路子に愚痴るでもなく、八つ当たりするでもなく、何にも言わないし。


息子だって、引きこもりとかプー太郎なわけじゃないし。家庭内暴力するとかでもないし。

バイトだけどちゃんと働いてる。しかも夜勤だったり肉体労働だったり、ハードそうな仕事を頑張ってる。

夫同様、あんまり会話はないけど、就職できてないことで本人も鬱憤があったりはするようだけど、

思春期男子みたいに全然口きいてくれないとかクソババア!とか言うでもないしね。



心を壊してしまうのに裕福も貧困も関係ない、人間関係が原因、とは思うものの…


人と比べてどうだから、ってことでもないんだろうけどさ。


路子はたぶん、少し思い込みが激しい方というか…

ちょっとそんな感じはして。

あとは、見栄をはりたい人なんだろう💦周りの目を気にする人。


ご近所さんからすすめられたウォーターサーバー断れずに買っちゃったり…

そんなの使わないだろって息子に文句言われたり…

夫は、いいとも悪いとも言わない。でも使いはする。無言で飲む。



専業主婦だから余計に?

世界が狭くて、視野が狭くなりがち?なのかなって。

家族が全てで、家事しかしてないから、その家族との会話があまりなかったり

ないがしろにされてるって思ったらもう、絶望しかないのかも…


あとはとにかく路子は神経質💦

テーブルのリモコンをきっちり真っ直ぐ揃えて置く人😅

出かけても施錠したか不安になって戻って確かめるし。強迫観念てやつだね…


ある日、スーパーで弁当や惣菜を大量にカゴに。

周りの目を気にしながらコソコソとカゴに入れてくし

万引きしたおばあさんがバックヤードに連れてかれるシーンもあったから、てっきり路子も万引きに走るのか??と思いきや…


過食嘔吐😭


冷蔵庫の中から黒い塊出すのとか…

ウォーターサーバーの水が腐ってドロドロになってるのとか…

全部、路子の妄想というか、幻覚なんだろうけど、これがまた不気味で😭


で、ある日、限界に。


リモコンやランチョンマットをぴっちりキッチリまっすぐ揃えて置いてたような路子が、部屋をめちゃくちゃにしていなくなる。

エプロンもつけたまんまで車道をクラクション鳴らされながら横断して走っていく💦



帰宅した夫は異変に気づき、車を出す。

あとで帰宅した息子も。


今作、セリフが少ないので、心理描写がちょっと、わかりにくい😅

2人とも動転する、慌てふためくって様子じゃないのよね。


だけど、家中見て回って、いないの確認してから家を出る。探しに行く。

その感じが逆にリアルかもって思った💦



夫が、最初に駅前かな?車停めて、見て回るけどいなくて…

そのあとでとある飲食店を訪れて。そこには1人、テーブルに突っ伏して眠ってる路子がいた。


夫婦の、もしくは家族の、思い出のお店、とかなのかな?行きつけの店?

夫はさ、ちゃんと、妻の行くあてに心当たりがあったってことよね。


ほぼ会話もなくて一緒に出かけるとかそれこそ外食するようなことも全然なくなって

すっかり冷めきった形だけの夫婦、って感じなのかなと思ったけど…


行くあてがわかるのって、それで探しに行ってちゃんと見つけられるのって、愛じゃん!って思った︎︎👍︎︎👍

本当に冷めきっててまったくの無関心なら居場所の検討なんてつかなそうだなって😭

いや、ただ単に、円満だった頃の記憶を辿っただけ、なのかなぁ…


路子を乗せて、車で帰宅する途中の道、前のほうに、息子、自転車で走ってて。

その自転車の横に車がつくかどうか、追い越すかどうか~


ぐらいのところで終わるんです、映画👀


ほぉ~そんな終わり方するん!!

すごいな…



その後の家族はどうなったかなぁ…

さすがに路子の「心の闇」は分かったところだから…

付き添って精神科に連れて行ったりしたのかな。

カウンセリング受けさせて、家ではきっと少しは会話、増えたのかなぁ。

そんなに急には、何倍もはしゃべれないだろうけど😅


息子は息子で、お母さんは当たり前に家にいて家事をするもの、ってどこかで思ってただろうから

気持ちは、変わっていったかなぁと。



仕事のことでストレスを抱える夫と。

就職できなかったことでこれまたストレスを抱える息子と。


路子は、元々の性格、神経質、人目気にしがち、思い込みがちなところがあるのと

そこに家族とのすれ違い、が加わっての絶望…って感じでしたね💦


夫と息子は自身のことでいっぱいいっぱいだから、路子の異変には気づかない。

すれ違ってるという意識すらなかったかもね😅

長年夫婦をやってたらこんなもん、そんなに会話なんてしなくなるもん、

子供、といっても成人してるし、成人した息子と母親の関係性なんてあれぐらいの感じかも、とは思った。


でも、路子、部屋に飾ってある、息子が小学校ぐらいの頃の、3人とも笑ってる家族写真を見てるシーンもあったから、

あの頃は幸せだったのに…って、ずっと思ってたのかもねぇ…


路子を演じた南果歩さんがさ、もうさ、ずーっと目が死んでるのよね😭

静かすぎる夫、田口トモロヲさんも絶妙でした💦


セリフ少なめ、無表情気味な登場人物ばかりでしたが、

少なくとも夫に見つけてもらえた路子は救われたんだろうと思えたし

でもこんな感じの家族、家庭はきっとたくさんあるだろうなーと💦


路子の場合は気持ちがうちにうちにいくタイプだから心を病んでしまったけど、

外にいくタイプだったら諍いが耐えずに離婚、ってなってたかもなぁと。


こうゆう鬱屈した感じの、結末がふわっとした感じの作品はちょっとモヤモヤしますが、

こうゆう作品こそ心に残るというか…なんでか忘れられない、ってなる😂